私の現在地

最終更新日:2013-08-23

近況を交えつつ、久しぶりのブログ更新。

パイロットペン習字の方は

今月に継続の手続きをして7年目に入ります。時が経つのって早い。添削課題は初級から上級まで一巡したため、今はその月の好きな課題を選んで練習しています。さすがにこうも同じ課題を回し続けているとマンネリ化は避けられず、返送された添削課題もぼーっと見るだけで終わってしまったり。

通信教育の欠点っていろいろあると思うのですが、中でも「その場で添削してもらえない」これがもうパンチが効いてるなと。

提出してから日にちが空いてしまった課題って、見返しても懸命に取り組んだそのときの気持ちがだいぶ薄れてしまい、再提出するわけでもなし、復習しても身が入らないです私の場合。追記)さすがにそれじゃマズイだろうと、過去の添削を全てアーカイブして、練習する前に確認するようにしました。

一方で、級位が上がっていく課題の方は毎月課題文が異なり、出来不出来によって掲載される成績の順序がシビアに反映されていくので、こちらはやりがいのある課題になっています。

新しく日ペンをはじめてみたよ

環境が変わった点はいくつかあって、日ペンの美子ちゃんで知られるボールペン字講座を修了した後、スライドする形で同系列の競書誌『ペンの光』に現在参加しています。

  • 元々、田中鳴舟先生の字が好きだったこと。
  • 級位認定課題の成績が伸び悩んでいること。
  • もう一度基礎からやり直そうと思ったこと。

そんな思いが重なって、パイロットペン習字と併習することに決めました。ただ、『ペンの光』には添削がなく、[1]先生探しは必須だよなと思っていたところ、ツイッター経由で日ペン通信部の教室を紹介していただきました。

ここでは当月の課題(私の場合5部門)を月2回添削してもらった後に作品提出となるため、朱を入れてもらった箇所を重点的に練習しながら提出を重ねる好循環になっています。

なにしろ、パイロットペン習字での清書は月1回だったため、今になって考えてみると如何せん数稽古が足りていませんでした。単純計算して、月あたりの清書枚数は8倍近くに増え、結構ギリギリな負荷でやってますが、思いのほか順調に進められています。

単純な疑問 手本の混在は上達の妨げになるのでは?

と、私もはじめはそう思っていたのですが。過去に参考になったツイートを紹介します。

『ペン時代』と『ペンの光』の両方を購読している先生がいらっしゃると。ふむふむ。パイロットペン習字の高段者の方々も恐らく、パイロットのみでやってる人って少ないんじゃないかな。

異なる書風で練習しても致命的な害にはならないようです。少し安心しました。

ただ、実際やってみるとなると違和感を感じるのは間違いないでしょう。私の場合、今まで江守先生の字形で練習を積み重ねていたのですから、脳内に焼き付いてる手本や再現しようとする文字は自ずとパイロットA系統のそれになるわけで…。

別の手本を取り入れる不安感

私が恐れていたのは、他流を学んでしまうと頭の中で育ててきた脳内手本が崩壊して書けなくなってしまうこと。さらには、新しい手本にすら馴染めず振り出しに戻ってしまうのが気がかりで仕方ありませんでした。

しかし始めてみれば特にそんな支障もなく

他流の手本を取り入れたとはいえ、やることは今までと変わらず、目の前にある手本をいかに真似て書くかにあります。ここで役立ったのは、パイロットA系統の手本を習い続けたことにありました。それぞれの点画の位置とその長さ、そして中心線、これらを緻密に把握する方法は体が覚えていたので、あとは何度も自己添削を加えながら修正を繰り返すと、割りと早い段階で手本の形に近づきます。

特にひらがなの練習では、パイロットA系統の型が身についていたが故に、日ペン手本との微妙な違いが分かり、「ここの線を僅かにずらしてやればいいんだな」と微修正するだけで良い経験を何度もしました。

『ペンの光』を3ヶ月続けたところで書き比べてみたよ

日ペン課題とパイロット課題の比較

日ペンとパイロットA系統、それぞれの字形はだいぶ異なりますが、書写という環境に限定すれば、学習の妨げになることはほとんどなく、むしろ他流が得意としている特徴を吸収してプラスに働く作用を感じました。

全てが都合よく収まっているかとういうと、そうでもなく、従来の手本で書き込んだ癖が抜けず、何度も手直しを受ける字があるのもまた事実です。とはいえ、異なる箇所を頭では理解しているので、後は練習量が解決してくれると思えば、それほど苦にしていません。

互いの手本は頭の中でどう作用しているか

普段の筆記で丁寧に書こうとしたとき、再現されるその字形は、書き込んだ量が圧倒的に多いパイロットA系統のものですし、今後、日ペンに比重を置くことで脳内の手本が徐々に移り変わっていくかもしれません。

あえてベースとなる字を決めたり、場面に応じて書き分けようとは思っておらず(というかそんな妙技は私にはできない)、私にとってはどちらも大好きな手本ですし、それぞれの良いところを取り入れながら2つの手本が脳内で上手い具合にブレンドされ、いつか叶うかもしれない自分らしい字が書ければと思っています。

  1. 一応あるんだけど、1作品の添削につき1,000円、しかも郵便為替での支払いと時代遅れもいいとこ []
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コメント

  1. 祥南 より:

    ブレンドの妙

    行末に連綿を配しますと、全体の印象がソフトに見えますね。
    パイロットの課題ですと、一行目の「ぎて」を連綿にするとか
    また後半にゆくにつれ、手が柔らかく動くのが自然ですから
    二行目の「まだ」を連綿にすると、印象が かなり変わると
    思います。

    突然 失礼をいたしました。

  2. uta より:

    >>行末に連綿を配しますと、全体の印象がソフトに見えます

    そんな効果があるのですね。参考にさせていただきます。
    ありがとうございました。

  3. 祥南 より:

    パイロットのテキスト「タテ書き編」の52~56頁に
    A系統の「はがきの通信文を書く」の手本があります。
    53頁の例文ですと「りさ」「とう」「その」「ます」「まで」
    などの「連綿」が、各々の行末に配置されています。
    そして行が進むにつれて連綿の頻度が増すことも
    今回、お書きになっている「生まれて初めて・・」の例文の
    書き方と共通しています。

    また52~53頁には「余白の美」についても述べられています。
    行書は字形に自由度が高いですから、余白の美しさも考慮しながら
    書き進めてゆくことが肝要で、尾上柴舟先生が指導されたように
    最後の行は「散らし書き」風に少し流して書くのも「余白を生かす」
    一つの方法です。

    級位認定課題も、上記の二つのことに留意されますと最高位に
    近づくと思われます。

  4. uta より:

    重ね重ね助言いただきありがとうございます。
    連綿の配置、余白の活かし方、該当するページと共に参考にさせていただきます。
    大変ありがとうございました。(短文コメントで申し訳ないです)