【2015年版】ペン習字の先生が使う筆記具の傾向を探る【ランキング】

「ペン習字の先生が使っている筆記具はきっと書きやすいはず

おすすめの1本を選ぶにあたって何か指標になるものがあれば…と始めた企画の続編です。

硬筆の競書誌『ペンの光』で手本執筆に使用された筆記具を集計してみたところ、2014年版のランキングでは、それぞれの部門の1位が以下のような結果になりました。

油性ボールペン部門 1位
ぺんてる / .eボール 0.7ミリ
ゲルインクボールペン部門 1位
パイロット / ハイテックC 0.4ミリ
筆ペン部門 1位
ぺんてる / 墨液ぺんてる筆 中字

2014年に使用された筆記具の傾向を総括すると「書き慣れたペンを熟知して使い続けていれば、やがて至高の書きやすさに繋がっていくよ」といった感じで、必ずしも最新鋭の筆記具を使用しているわけではない点が印象的でした。

2015年度に発行された『ペンの光』では、どんな筆記具が愛用されていたのか、懲りずに再び調べてみます。

硬筆の競書誌でよく使われている筆記具(日ペン編)

参考筆記具が記載された箇所

備考欄の参考筆記具(12ヶ月分)を集計し、使用回数の多い順にランキング形式でまとめました。

※品名の青色文字は、アマゾンのレビューページとリンクしています。

油性ボールペン部門 第1位~第3位

手本執筆でよく使用された油性ボールペン【2015年版】

1位 三菱鉛筆 / ジェットストリーム 0.7ミリ
軽くなめらかに書ける低粘度インクのボールペン。
2位 パイロット / アクロボール 0.7ミリ
パイロット独自の低粘度インク「アクロインキ」を使用したボールペン。
3位 三菱鉛筆 / 証券細字用 0.7ミリ
「ぬちっ」とした書き味が特徴の昔ながらのレトロなボールペン。

油性ボールペンといえば、今や低粘度インクによる製品が席巻していて、その申し子ともいえる「ジェットストリーム」が1位にランクインしました。

字幅が0.7ミリという点がポイントで、このくらいの太さで書くと、線の抑揚が利いて見栄えがするのでしょうね。

最近思うのは、極細タイプのペンは、スッキリした透明感のある線が書けて気持ちいいのですが、筆圧の変化を大胆に表せない点で、やきもきする時があります。

油性ボールペンの場合、0.5ミリではなく、思い切って0.7ミリに手を出してみるのも良さそうです。

ゲルインクボールペン部門 第1位~第3位

手本執筆でよく使用されたゲルインクボールペン【2015年版】

1位 パイロット / ハイテックC 0.4ミリ
カリカリした書き心地が特徴の細書き用ボールペン。
2位 三菱鉛筆 / ユニボールシグノ 0.38ミリ
細字特有のカリカリ感をなくしたボールペン。
3位 三菱鉛筆 / ユニボールシグノ 0.28ミリ
超極細なのに書き味が滑らかなボールペン。

「ハイテックC」がトップに立ったものの、字幅を無視して集計すると「ユニボールシグノ」が実質的な1位になりました。これも良いペンですよね。

特に0.28ミリの極細は、軽快な線が書ける上に筆力が弱々しく見えない至極のボールペンだと思います。

ゲルインクの素晴らしい特性は、黒く濃く書けて滲まない点にありまして、インクが減りやすいという欠点はあるものの、使い切った達成感を味わいやすい意味では、むしろそれはご褒美なのではとも。

ハイテックCのニードルチップは、筆圧の高い人が使うと紙を削ってしまう傾向にあるので、向き不向きはあるのかなと感じます。

筆ペン部門 第1位~第3位

手本執筆でよく使用された筆ペン【2015年版】

1位 ぺんてる / 墨液ぺんてる筆 中字 XFP6L
くっきりとした黒色が特徴のぺんてる筆ペン(顔料インク)。
2位 呉竹 / 墨液くれ竹筆 中字 22号
スタンダードな呉竹筆ペン(顔料インク)。
3位 ぺんてる / ぺんてる筆 中字 XFL2L
細字・太字も書ける汎用筆ペン(染料インク)。

1位の「墨液ぺんてる」は、顔料インクを使用しているため、ややもったりとした書き心地に感じるかもしれません。作りそのものは、「朱墨ぺんてる筆」と同じ形状で「ぺんてる中字」より穂先がわずかに長いです。自己添削する際に「朱墨で書くと上手く書けるんだけどな…」という経験がある人は、「墨液ぺんてる」を試してみてはどうでしょうか。

2位の「くれ竹筆(中字)22号」は、穂先のまとまりに欠け、どうも使いづらい印象があります。既にぺんてるの筆ペン製品に飼い慣らされてしまった影響もあるかもしれません。それほどまでに各メーカーの筆ペンって特徴が際立っているんですよね。

初めて筆ペンに触れる人は、穂先が整って書きやすい「ぺんてる つみ穂(染料インク)」から使ってみるのが無難かと思います。

デスクペン部門 第1位~第3位

手本執筆でよく使用されたデスクペン【2015年版】

1位 セーラー / デスクペン
2位 プラチナ / デスクペン

セーラーデスクペンは、「仮名書き」の部門でよく使われている傾向にありました。

字幅についての記述はなく、おそらく「EF(極細字)」か「F(細字)」ではないかと推測します。

万年筆もそうなんですけど、字幅の選択は本当に迷いますよね。私の場合、「極細」一択でこれまで使ってきたのですが、躍動感を感じる線を意識するなら、「細字」から入ってもよかったなーと最近よく思います。

関連 あまり話題にされないデスクペンの隠れた魅力

つけペン ペン先部門 第1位~第3位

手本執筆でよく使用されたつけペン ペン先【2015年版】

1位 ゼブラ / タマペン No.120
書き味がやや硬めのペン先。
2位 タチカワ / T-600クローム
上記のタマペンより弾力性があるペン先。
3位 日光 / 日本字ペン No.44
ペン先が紙に引っかかりにくい初心者向のけペン先。

線質の美しさを追い求めると、どうしてもつけペンを使わざるを得ない事情もあるのか、集計そのものは、つけペンによる手本執筆が最も多い結果となっています。

つけペンは、扱い方に慣れるまでが大変で、わずかな筆圧でペン先がぐわっと開く特性があります。

この「ぐわっ」の開き具合が好みの分かれるところでもあり、1位となった「タマペン」は、あまり開かない硬めのペン先です。

参考 これから始める「つけペン」入門 「ペン先」編

集計して分かったこと まとめ

前年と比べて詳細な品名を集計できたおかげで、結果の正確性が上がりました。といっても、基本的な傾向としてはそれほど変化はなく、

  • 油性ボールペンは 0.7ミリが好まれている。
  • ゲルインクボールペンは 極細タイプが好まれている。
  • 筆記具の使用頻度は、つけペン > デスクペン > ゲルインク > 油性 の順に多い。

あくまでペン習字に適した筆記具の傾向ですので、[線が掠れにくく][筆勢の強弱が利き][黒色が映える]そんな特徴があるペンが上記の結果として表れているのかなと思います。

ちなみに、人気ボールペンを決める総選挙では

お気に入りのボールペンを選抜する「第5回 OKB48選抜総選挙(2015)」では、またしても低粘度インクによるボールペンが圧倒的な得票数を獲得する結果となっています。

第4回 OKB48 選抜総選挙
第1位 ジェットストリーム
第2位 ジェットストリーム プライム
第3位 サラサクリップ
第4位 ラミー サファリ ローラーボール
第5位 ノック式エナージェル
関連リンク
【2014年版】ペン習字の先生が使う筆記具の傾向を探る
【2016年版】ペン習字の先生が使う筆記具の傾向を探る
スポンサーリンク

シェアボタンから、この記事の情報をおすそ分けできます