硬筆書写検定3級 はがきの宛名書きのポイント

3級 はがきの表書き 概要とねらい

硬筆書写検定3級の第5問は、官製はがきと同じ形式の答案用紙に受取人・差出人の住所、氏名を書く問題です。

3級 第5問 問題文

はがきの表書きは字形の美しさはほどほどに、適切な文字の布置がたいへん重要です。この問題では、相手に正しく伝わり読みやすさに直結する宛名書きへの理解が問われています。

宛名書きのたびに苦渋を味わってきた人にとっては、今までの悩みを払拭できる良い機会ではないかと思います。各行に適した文字の大きさを意識しながら、体裁よく書き上げましょう。

ここで身につけた技術は、「年賀はがき」を手書きする際にもそのまま流用できます。

実際の合格例

3級 第5問 合格答案例

(『硬筆書者技能検定の手引きと問題集 p101』より)

これは、3級第5問の合格答案例です。

読みやすい布置の勘所をしっかり掴んでいて、行もまっすぐ通っています。

書体の指定はなく、楷書・行書、どちらを用いても構いません。

はがきの表書きは字数が少ない分、布置の乱れが目立ちやすい難しさがあります。ただ、読みやすく書き上げるためのコツがほぼ様式化されていますので、これから紹介する布置のパターンを知っているだけで難易度がぐんと下がります。

答案する際の留意点

合格答案例に隠された布置のコツを以下に紹介します。

宛名書きには書く順序がある

宛名書きを書く順序

宛名書きを体裁よく書くためには、字粒の大きい方から順に書くのがポイントです。

この場合、

  1. 相手の名前(特大)
  2. 相手の住所(大)
  3. 差出人の名前(中)
  4. 差出人の住所(小)

このような順序で書くと、相手の名前(特大)を基準として行が変わるごとに直前に書き上げたエリアより小さく書けば良いことになります。

1.相手の名前を書く

相手の名前を書く位置

まず、左右の中央に一番大きく相手の名前を書きます。

このとき、郵便番号枠の位置を参考にアタリ線を引くと効率よく書けます。書き出しの位置は、切手位置の下部が目安です。

また、「様」を宛名より大きく書くと文章全体として見たとき、安定感があります。これは相手に敬意を表する意味合いもあります。

2.相手の住所を書く

相手の住所を書く位置

次に、相手住所を宛名よりやや小さく書きます。

書き出す位置は、宛名より半文字上げた箇所が目安です。数字の表記は、漢数字とアラビア数字が混合していますが、問題文の通りに書きます[1]

3.差出人の名前を書く

差出人の名前を書く位置

差出人の名前を先に書くことで左の空きスペースを確保します。ここでも郵便番号枠がアタリ線を引く参考になります。

4.差出人の住所を書く

差出人の住所を書く位置

最後に差出人の住所を書きます。書き終わりの位置は、差出人の名前より上げると見栄えがします。

差出人の住所は、最小の字粒として書くことになりますので、文字がインク潰れしないように注意してください。

住所が1行に収まる場合の布置の例

住所が1行に収まる場合の布置の例

以上をまとめると、このようなレイアウトになります。布置のパターンは、パイロットペン習字の課題を参考にしました。

住所が2行にまたがる場合の布置の例

住所が2行にまたがる場合の布置の例

問題文によっては、相手の住所、差出人の住所が2行にまたがる場合があります。

その場合でも、先ほどの1行書きのレイアウトを軸とします。相手住所は、空いたスペースに2行目を書き込むだけでよく、差出人住所は、1行目をやや右にずらして字粒をさらに小さくする対処で2行とも布置よく収まります。

宛名書きは多くの人が悩み苦しんでいる分、調べれば、さらに美しく書き上げる方法が見つかるかと思います。ただ、これは検定試験に特化した汎用性のある布置の方法でもありますので、問題文の量に関係なく読みやすく書き上げる方法として取り上げました。

  1. 慣例として「○丁目」に当たる部分は、漢数字で表記する自治体が多いです。 []
スポンサーリンク

シェアボタンから、この記事の情報をおすそ分けできます