硬筆書写検定3級 理論問題を効率よく対策するために

このページでは、硬筆書写検定3級の理論問題を対策するにあたって、「どの参考書のどの部分を読み進めればいいのか」についてシラバス的にまとめました。

オススメの参考書と読み進め方

硬筆書写検定3級の理論問題に対応している参考書は次の3冊になります。

このうち、個人的に推奨する参考書は、

上記2冊と内容が重複する『硬筆書写検定の手びきと問題集』は、なくても構いません。[1]

3級の理論問題は、次のような構成になっています。

第7問
漢字の部首名を答える
第8問
漢字の筆順(楷書)の正誤を当てる
第9問
やさしい草書を読む
第10問
漢字の字体(誤り)を正す

時間がない人でも短期間で3級の理論問題対策ができるように配慮し、それぞれの問題に必要な知識を備えるにあたって最適だと思われる参考書のページ部分赤字で示します。

第7問 漢字の部首名を答える

第7問 問題文

3級 第7問 問題文

(わかくさ通信 平成26年6月号より)

第7問 解答

3級 第7問 答え

漢字を構成している部分(へん・つくり・かんむり等)の名称を知っているかを問う問題です。

第7問 読んでおきたい箇所

『理論問題のすべて』
p56, 57(部首名の一覧表をチェック)
『3級合格のポイント』 ※平成21年度版
p110 p112~116(過去問を解く)
巻末(過去問を解く)
p153, 154, 155, 156(部首名の一覧表をチェック)
『手びきと問題集』 ※平成27年度版
p152, 153(部首名の一覧表をチェック)

部首名は100余りありますが、『理論問題のすべて』p56,57に覚えるべき部首名がコンパクトにまとまっています。

第8問 漢字の筆順(楷書)の正誤

第8問 問題文

3級 第8問 問題文

(わかくさ通信 平成26年6月号より)

第8問 解答

3級 第8問 答え

常用漢字の正しい筆順を知っているかを問う問題です。

第8問 読んでおきたい箇所

『理論問題のすべて』
p49, 50, 51(3,4,5級のための筆順一覧表をチェック)
『3級合格のポイント』 ※平成21年度版
p120, 121, 122(3級向け筆順一覧をチェック)
p118~119 p123~127(練習問題を解く)
巻末(過去問を解く)
『手びきと問題集』 ※平成27年度版
p144, 145(3,4,5級向け筆順例一覧表をチェック)

まずは過去問や練習問題を解いてみて、自分にとって苦手な筆順を知ることが先決です。

外した問題は、漢字の正しい書き順でチェックし、曖昧となっていた筆順をひとつずつ潰していくと効果的です。

その上で、『理論問題のすべて』p49,50,51や『3級合格のポイント』p120,121,122に掲載されている3級向け筆順の一覧を読んでみると、「あー、そうそう、ここがダメだったんだ」と正しい知識を身につけやすいです。

第9問 草書を読む

第9問 問題文

3級 第9問 問題文

(わかくさ通信 平成26年6月号より)

第9問 解答

3級 第9問 答え

文中のやさしい草書を読めるかを問う問題です。

第9問 読んでおきたい箇所

『理論問題のすべて』
p123, 124(3級向けの過去問が1つあります)
『3級合格のポイント』 ※平成21年度版
p129~135(過去問を解く)
巻末(過去問を解く)

『3級合格のポイント』p129~135には、過去問を解く形で8題分、草書を読む問題が掲載してあります。

出題される草書は、文章の前後関係からおおよそ判読できる平易な草書です。それほど手こずることはないと思います。

ただ、草書は読めたとしても楷書の字形をド忘れしてしまって答案できない場合が往々にしてありますので、ペン習字の練習以外でも手書きで書く習慣を身につけておくことは、意外と大事です。

草書についてさらに理解を深めたい人は、『1,2級合格のポイント』p217~256にある付録3「常用漢字の草書」の一覧が参考になります。

第10問 漢字の字体(まちがい捜し)

第10問 問題文

3級 第10問 問題文

(わかくさ通信 平成26年6月号より)

第10問 解答

3級 第10問 答え

誤字や不適当な字を探し出し、正しく書き改める問題です。

ここでいう「誤り」とは、字形そのものが間違っていたり、線が中途半端に止まっている箇所などを指しています。

第10問 読んでおきたい箇所

『理論問題のすべて』
p19, 20, 21(まちがい捜しの問題で修正すべき字をチェック)
『3級合格のポイント』 ※平成21年度版
p138, 139, 140(訂正すべき文字の一覧表をチェック)
p137 p141~145(過去問を解く)
巻末(過去問を解く)

間違いである箇所を矢印で分かりやすく明示している点で『3級合格のポイント』p138,139,140が参考になります。

ここでも、手書きの習慣が少ないと不適当な漢字の字形につられてしまい、正しい漢字を思い出せないことがよくあります。早い段階で過去問に触れておき、自分にとって苦手な漢字の傾向を把握しておきましょう。

3級の理論問題は各問100点満点です。合計400点満点のうち、275点以上に達して合格となります。

おわりに

民間団体が実施する「昇級試験」と文部科学省後援の「書写検定」が大きく異なるのは、理論問題の有無です。

漢字の正しい筆順や部首名など、書写検定では文字を正しく書くにあたっての幅広い知識が問われています。

理論問題を通して得る知識は、実生活ですぐに役立つものではないかもしれません。しかし、即効性のある知識とは、往々にして応用の範囲が狭く、くずれやすいものです。

ここで身につけた知識は教養となり、「書字に関する行動原理」にまで生かされます。

  1. 『手びきと問題集』は、アマゾンだと高値すぎるので、ヤフオクから入手するのが無難です。 []
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