硬筆書写検定2級合格がひとつの節目となる理由

目指すは2級合格

個人的には、硬筆書写検定の2級合格がペン習字におけるひとつのゴールだと捉えています。

悪筆による悩みが徐々に薄まり、上司や夫から代筆を頼まれたりと、自他ともにその力量が認められるとしたら、2級合格がその最低ラインではないかと考えます。

ネット上では、「独学で大して勉強しなくても合格できた」という話をたまに見かけますが、重要なのは試験の難易度ではなく、ペン習字における技術と教養が過不足なく身につくという点です。

2級対策によって身につく技量

硬筆書写検定2級 第4問 合格答案例

(わかくさ通信 平成26年11月号より)

硬筆書写検定の設問には、実生活での手書きをそつなくこなし役立てるねらいがあります。

2級の実技・理論問題のねらいを私なりの解釈で説明すると、

実技問題のねらい
速書き問題を通して、伝言メモや手帳への記入といった「素早く書いても可読性を保てる力」をみる。
楷書・行書に対する基本的な「知識・理解」をみるとともに、「漢字やひらがなを正しく美しく書く力」をみる。
タテ書き・ヨコ書き問題を通して、お礼状や一筆箋といった、「文章として付置よく収めるバランス感覚」をみる。
理論問題のねらい
硬筆に関する知識問題を通して、漢字の書き順・部首の名称・ひらがなの字源といった、「書写についての幅広い教養力」をみる。

それぞれの設問には、およそこのようなねらいがあります。

硬筆書写検定2級を取得すると、高校によっては『書道Ⅰ』の単位として認定されますから、「文字を正しく、速く、美しく書く力」が人並み以上に身につくのは間違いありません。

2級取得までにかかるおおよその期間

ひとつの見方に過ぎませんが、参考となる指標を挙げておきます。

ペン習字を専門とする競書誌では、その多くが硬筆書写検定に準拠した課題を設定しています。

その中のひとつ、パイロットペン習字では、自運課題の提出によって級位が認定され、書写検定を受験する際の目安になっています。

参考リンク)検定試験に準拠! – パイロットペン習字通信講座

パイロットペン習字の級位と硬筆書写検定との級位の目安

パイロットペン習字で好成績をおさめれば最短7ヶ月ほどの練習で3級まで昇格し、硬筆書写検定2級相当の実力があると見なされます。ただ、級位が停滞する場合も踏まえるとおよそ1年はかかるのではないかと思います[1]

あくまで硬筆書写検定2級程度の書きぶりが出来るという目安に過ぎませんが、ひとつの参考にはなりそうです。

2級合格によってその後の分岐点がはっきり見える

硬筆書写検定2級のレベルは、社会人として恥ずかしくない字が書ける具体的な尺度ともいえます。

2級合格をひとつの区切りとして、さらなる高みを目指しペン習字に励むのも良し、もしくは途中下車して新しくやりたい事に時間を割くのも良し、そういったひとつの転換点となるのが硬筆書写検定の2級取得です。

書写検定の受験を見据えると、いわゆる「楽して上手くなる方法」とは無縁な泥臭い反復練習がどうしても必要になってきます。

それだけに一生使えるスキルとして重宝しますし、眼高手低[2]で折り合いをつけるのが困難な習い事だからこそ、納得できる明確な尺度があると目標を定めやすく、迷いなく前に進めます。

文字の上手さは具体的な数値として表すのが難しく、掲げた目標をクリアするまでにどれほど練習が必要なのか分かりにくいのが常です。

硬筆書写検定は、現在の実力を客観的に把握するだけにとどまらず、上達の実感を味わい、これまでの努力を資格として形にする意味でも受験してみる価値があります。

  1. 管理人もパイロットペン習字の級位認定課題で3級まで昇級するのに1年ほど要しています(一例として)。 []
  2. 先に目が肥えてしまい、身につけた技術を低く評価してしまうこと。 []
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