第6問 掲示書きのポイント

2級 掲示文を書く 概要

硬筆書写検定2級の第6問は、ヨコ書きの掲示文を油性マーカーで書く問題です。

2級 第6問 問題文

実際の合格答案例

2級 第6問 合格答案例

(わかくさ通信 平成26年11月号より)

これは2級第6問の合格答案例です。

3級編の合格例と比べると、タイトルとキャプションの関係性が分かりやすい布置になっています。

3級との違いは?

過去3年間に出題された2,3級の問題形式は、いずれもヨコ書き7行の構成になっていました。

つまり、3級編の掲示書きと同じ書き方を適用できます。前回分で伝えたいことはほぼ書き切ってしまったため、ここで多くは触れません。

協会が主催する講習会に参加すると、掲示書きの模範的な割り付け方法を教えていただけるようです。足を運んで重要な情報を入手するのもひとつの作戦だと思います。

使用できる筆記具について

フェルトペンは最近いろいろな種類や銘柄が発売されていますが、この掲示文を書くのに適したものは、ある程度限定されます。

書写の試験ですから、毛筆的な用筆の出来る、中字用のフェルトペンを選んでください。

『硬筆書写検定 1,2級合格のポイント』

使える筆記具は、油性フェルトペンが一般的ですが、より筆ペンの書き味に近いコピックシリーズがあります。

コピックチャオ 定価263円
胴軸が楕円形型
インク容量が約2.5cc
コピックスケッチ 定価399円
胴軸が細い丸型
インク容量が約3cc

筆先の造りはどちらも同じで、胴軸の形とインク容量が異なります。使いやすい方を選んでください。

また、詰め替え用インクとして「コピックバリオスインク」を利用できます。

コピックを使用する場合はその独特な書き癖に慣れる必要があり、通常のフェルトペンを利用してもまったく問題はありません。

ただ、新品のフェルトペンはペン先が硬く、強張った線質となりやすいです。ペン先を紙面に何度か押し付けるようにしてほぐすと先端にたわみが生まれ、毛筆的な書き味に近づきます。試してみてください。