自宅でペン習字を習う4つの方法【予算別】

お家で美文字を目指すにあたってどんな選択肢があるのか、このページでは予算に合わせたペン習字の練習方法を紹介しつつ、それぞれの方法にどんな特徴があるのか、ざっくり説明していきます。

その1. 身近にあるキレイな字を真似する[無料]

メリット
3分後にでも始められる気軽さ
デメリット
フォントや活字による手本が多いこと

素材さえ手元にあれば、今すぐにでも始められる字の練習方法です。

雑誌や新聞の見出しを手本としてもいいのですが、「読みやすく書きやすい」という観点から、できれば美しい手書きサンプルを手に入れてから練習に移りたいところです。

習うなら手書き文字を

家族や友人から頂戴した筆跡では物足りないとき、ネット上で探せるペン習字の練習サイトとしては、日ペン(日本ペン習字研究会)が運営している「美文字くらぶ」があります。

手本動画の一部

フォントによる活字手本を配布しているサイトが多い中、「美文字くらぶ」では、ペン習字の先生が書く様子を動画公開し、練習シートも配布しています。

個人的には、解説付きの添削動画から垣間見える、ペン習字のリアルを知ってもらうのが始めの一歩としてはいいのかなと。

「ペン習字ってなんだか [地味] [パズルっぽい] [やけに緻密] だね」そんなワードが浮かんできたらお見事、かなり良い線をいってると思います。

ペン習字ってつまりは頭を使う体育なんですね。書写の練習は万能薬ではあるんだけど、特効薬ではないという、そういった理想と現実を知っておくだけも幸先の良いスタートを切れるはずです。

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その2. 市販のペン字練習帳で独習する[100円~1500円]

書き込み式練習帳と漢字練習ノート

(書きやすいボールペンと漢字練習帳を別途に揃えると練習環境がさらに充実します)

メリット
最小限の負担で字の練習が出来る
デメリット
ズレた状態での反復練習は身にならない

書店で購入できる練習帳でしたら、道半ばで諦めても痛くない金額ですし、おそらく多くの人は、ここから始めるものと思います。好きな手本で学習できる点では、もっとも自由度が効く方法です。

ただ、ひとつ注意しておきたい点がありまして、「頭を空っぽにして書き進めるだけでは成長が乏しい」この事実に早々に気付くことが、独習における上達の転換点になります。

考えてもみれば当然の事なのですが、手本を書写する目的は、手本がなくても同じように書ける状態を作り上げることです。なので、何の疑問も抱かず素直に見写しするだけでは、管理人のように「気付いたら書写だけが上達していた、そんな馬鹿な」とズレた事態になりかねません。

自身が抱えている様々なズレをどのようにして気付き、解消するか、この点が独学の難しいところでもあり、「意味のある書写をしないとダメだったんだな」と腑に落ちるタイミングが早い人ほどがっつり上達できることは確かです。

100円均一の美文字練習帳

ちなみに、100円均一のダイソーでもペン字練習帳を入手できます。手本のクオリティはさておき、とにかく書いて書きまくって、そこから何かしらの気付きを得たい人には、かなり使える教材です。

情報収集に没頭してしまい、手をこまねいて何も行動に移せない状態でしたら、とりあえず始めてみるのが吉ですし、そのきっかけとして、ダイソーの美文字練習帳は手に取りやすい教材の代表格だと思います。

その3. 通信講座を受講する[月2000円][半年~1年]

日ペンボールペン字通信講座の教材

メリット
目の前のことだけに集中できる学習プランが手に入る
通信添削によって自分では気付かなかったズレを修正できる
デメリット
「すぐに効果を実感できます」の広告文を鵜呑みにすると、挫折しやすい

教室に通えないあらゆる事情を抱えた人の助け舟となる書字の学習方法です。

管理人の場合、本格的に習いたい手本が見つかったものの、近隣に通える教室がなく、通信教育で学ぶ方法を選びました。

ペン習字の団体は、どうも関東や西日本に本部を置くところが多く、それに伴って支部教室も円心状に展開しているため、住んでいる地域によっては、ペン習字の指導者が見当たらない過疎地域に該当します。

「近くに通える教室がなくて困っている」という人は、通信添削によるやり取りを検討してみてください。距離の制約を取り払うことで選べる手本の選択肢が広がります。

目の前のことだけに集中できる環境が手に入る

「通信講座は、自己管理ができない人には不向き」とよく言われます。この問題は、教材を作製する側もよく心得ているようで、挫折しないための工夫が教材には織り込まれています。

1日20分の練習スケジュールはその最たる特徴で、「もっとやりたいけれど、あえて終わりにする」学習意欲の余熱を利用した取り組み方は、疲れない速度で走り続けるための秘訣であり、書く習慣づくりに作用します。

  • 何から始めればいいのか
  • どんな練習が効果的なのか
  • 具体的なゴール地点の設定

といった、未知の分野で学習計画を立てる最初の難所についてもテキストが肩代わりしてくれるので、受講者は目の前のことに一生懸命になるだけでスキルアップできる仕組みになっています。

関連 3つの基準で見比べる、長続きする通信講座の選び方

その4. 競書誌の個人購読[月1000円~][心ゆくまで]

競書誌『ペンの光』と出品用紙

メリット
好きな書きぶりの手本集が毎月手に入る
昇級を目標とすることで学習意欲が高まる
デメリット
一文字ずつ書く練習から始めたい人には、適さない課題が多い

最後に紹介するのは、ペン習字の競書誌を購読して作品を出品する学習方法です。

競書誌そのものは、個人でも取り寄せが可能で、1冊600~700円程度で定期購読できます(用紙代は別)。

初心者から上級者まで幅広い層に対応した競書誌は、長期間に渡って成長を促してくれる心強い味方であり、転勤、引っ越しなどを機に教室に通えない事情が発生しても、競書誌さえあれば環境に左右されず自宅で字の練習が出来ます。

ペン習字を長く続けたい人は、競書誌と関連のある市販本や通信講座から始めて、その後、競書誌へ移行できるような学習計画を立てておくと、異なる書風に違和感を感じることなくステップアップできます。

関連 個人でも購読できる硬筆専門の競書誌

自分の限界に挑戦するとたくさん経験値がもらえる

「ペン習字ってどのタイミングで上手くなるんだろう」と考えたとき、それはおそらく集中力が極度に高まった状態で失敗したときだと思うんですね。

添削課題についてよく思うコト
「あれだけ練習を重ねたのに、また同じところでつまづいてしまった。ここだけでも再練習しておこう
「上手く書けたつもりだったんだけど、見返すとバランスが崩れているぞ。次に活かさないと
「この出来ではちょっと納得できないから、もう1枚だけ書いてみよう

持てる力を全て出しきったけれど歯が立たなくて、でもあと少しだけ頑張れば何とかなりそうな気がする、そういった手の及ぶ範囲での悔しさが成長の糧になっていくと思うんですね。

もちろん至らない点をプロの先生から指摘してもらうことも大切なのですが、伸びしろが発生する瞬間は、課題を仕上げたその直後にもあるのです。

ですので、ペン習字に投資するとしたら「課題に取り組み完成品として仕上げる工程」にあるのかなと。

もし本気でペン習字に取り組むなら、「ペン」「ノート」「手本」の他に「課題の提出」を加えた4点セットを基本に今後の進路を考えてみてください。書字上達のサイクルが勢いよく回るはずです。


お家で美文字を目指す人のための道先案内
1. 習うなら「書道」と「ペン習字」どちらがいい?
2. 2つに分かれるペン習字の上達ルート
3. お気に入りの硬筆手本を見つける方法
4. 自宅でペン習字を習う4つの方法
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