3つの基準で見比べる、長続きする通信講座の選び方

「年齢相応の字が書けるようになりたくて"添削付きのペン字講座"を探しているけど、どれが自分に合っているのかよく分からない……」

ペン字の通信講座って何を基準にして選べばいいのかイマイチよく分からなかったりしますよね。

もし、子どもっぽいクセ字を本気で直したいと思うなら、

「みんなが習っているこの講座なら私にもできそう」といった曖昧な理由で開始してしまっては、きっとモチベーションが続かないと思うんです。

何より大切なのは「課題の添削券をすべて使い切り、理想とする美文字のコツを伝授してもらうコト

最後までやり遂げたからこそ、人生のターニングポイントになるのであって、途中で挫折してしまっては、お金も時間も水の泡です。

そこで、この記事では、

通信教育でペン習字を10年以上続けてきた私の実体験をもとに、より良いペン字講座を探すポイントを3つに絞ってまとめました。

3日坊主になりそうで不安な人でも、最後まで読んでもらえれば

「今度こそ変われるかも」

と、自信が湧いて美文字になれる可能性がぐっと上がりますよ

おすすめランキングが参考にならないワケ

ペン字講座を選ぶときって「人気ランキング」や「みんなが習っている有名どころ」を中心にチェックしていませんか?

理想とする美文字の形は人それぞれです。

過去のしくじり体験なんですけど、フィーリングの合わない"シェア率が高い"だけの手本で練習していると、正直飽きてくるんですよね……。

だから、初めて習うペン字講座は、面倒でも一手間かけて調べてほしいです。

私が考える、講座選びで大事なポイントは次の3つです。

  1. 親しみを持てる「好きな手本」を選ぼう。
  2. 「親身な添削」は、最後までがんばる励みになる。
  3. 「同じ手本でずっと学べる講座」が美文字になれる最短ルート。

どういうことなのか、1つずつ説明していきますね。

>> 要約した箇所だけ読みたい人はコチラをタップ

自分に合った通信講座が見つかる3つのチェックポイント

チェック1 その手本は、あなた好みな書きぶりか

ペン習字の練習は、今まで覚えた文字の形をいちど白紙に戻し、理想とする文字へ上書きする脳トレ(のようなもの)です。

この上書きに利用する手本は今後の自筆と深く結びつき、ひとつの個性となっていく重要な触媒しょくばい

それだけに選ぶ講座は"好みの書きぶり"を最優先したいところです。

とはいえ、「手本なんてどれも同じでしょ。違いなんて分からないよ」という人も多いのではないでしょうか。

硬筆の手本をよく観察してみると、書風や流派によって受け取る印象はだいぶ異なるものでして。

それはたとえば、

  • 紳士・淑女しゅくじょが書いたような、上品かつ気品を感じる手本。
  • 清楚で爽やかな線を特徴とした手本。
  • 学校の書写教育に使われるような、読み易く親しみやすい手本。

その特徴は実にさまざまです。

手本をじっくり眺めて心に響く書きぶりや印象に深く残った手本は頭の片隅に留めておいてください。

チェック2 添削で励ましのコメントをいただけるか

私が通信講座を受講して「よし、次も頑張ろう」と励みになったのは、自分の欠点が分かる的確なアドバイスもそうなのですが、成長の跡が分かる講評コメントが学ぶ意欲に繋がりました。

初回の点数から徐々に上がっていく評点アップもやる気に繋がりましたし、努力の足あとが見えると、前向きな気持ちになれて嬉しかったです。

一方で、受講生をガッカリさせるような要素はなるべく避けたいと割りと本気で思っていて、せっかく一生懸命に書いて提出したのに、赤丸でチェックしただけ「この調子でがんばってください」の一言だけ

そんな結果が返ってきたら、やっぱりですね、堪えるものがあるんですよね。

「何か得られるものがあると思って、ここまで頑張って練習したのに…」と受講する側は思ってしまうのです。

ですので、添削を受け持つ講師の指導にかける情熱は、最後まで課題を提出するにあたって重要な要素であり、ペン字通信講座は「講師良ければ全て良し」な一面があります。

ペン字の添削って本当に必要?

何十年と染み付いた書き癖をどう直したら良いのか知るには、先生目線による添削が一番の処方箋になることは確かです。

ただ、添削指導を受けるごとに一気に上達するといった捉え方は期待感の持ちすぎで、講師の添削は、モチベーションが高まる栄養剤くらいに思って指導をあおいだ方が良い影響をもたらしてくれます。

「ひとりで続けられるか心配…」といった気がかりも、赤ペン先生が褒めて励まし、伴走してくれたら、一歩一歩着実にステップアップできますよ。

チェック3 同じ手本で学び続ける環境が充実しているか

ペン字通信講座の受講期間は、半年~1年となっており、添削課題をすべて提出し終える頃には、常識を疑われるような字を書かなくても済むくらいの上達効果があります(人によってはそれ以上の成長も)。

通信講座を修了した後の心境は三者三様で、

  1. 「全く効果がなかった。この手のものは二度と手を出さない」
  2. 「思っていたより楽しく取り組めた。もう少し続けてみたい」
  3. それなりに上達はしたけれど、結局おいしい話などあるワケがなかった」

私は3番目の感想に該当し、次の行動が明確になるという意味では、どれも無駄な経験にはならないと思います。

おそらく、講座を修了した人の多くは、「一定の上達効果は得たものの、さらに満足できる結果を残すには、継続して練習を続ける必要がある」といった答えに、大なり小なりたどり着いているのではないかと思うんですね。

そうなると、通信講座以外の“何か”で補足する必要があるわけで、

それはたとえば、

  • 中級編に相当する通信講座
  • 同じ会派が発行している競書誌の購読
  • 対面指導してもらえる教室への通学 など

講座を修了した後も同じ手本で練習が継続できる仕組みが整っていると、理想とする美文字により近づけます。


ここまでをまとめると、

  • 「好きな手本」に出会えると、練習意欲が長持ちする。
  • 受講生の頑張りを支えてくれる「親身な添削」も最後まで続ける励みとなり、
  • 同じ手本で学び続けられる会派・団体を探すと、更なる上達を見込めます。

これが私の考える、長続きするペン字通信講座の選び方です。

↑初めて習う人に適した通信講座を一覧化しています


正直、親身な添削をしていただける講座なのかを見極めるには、実際に受講してみないことには分からず、判断が難しいところです。

参考までに、私がこれまで受講してきた通信講座の特徴をいくつか紹介しますね。

私のペン字上達を後押ししてくれた通信講座(時系列順)

  • 決まった時間に予定を入れるのが難しく、
  • 近場で通えるペン字教室も見つからなかった。

そんな理由から初めて受講したのは、ユーキャンの実用ボールペン字講座でした。

「知名度No1」ユーキャンの実用ボールペン字講座

実用ボールペン字講座の教材一式

テレビCMや雑誌広告など、様々なメディアで目にする大手の通信講座です。

テキストには、書写しやすいよう手本に注釈を記している(参考)

(手本の文字をなぞってマネる練習を重視するテキストでした)

これはどの通信講座にも共通して言えることなのですが、テキストの内容自体は市販のペン字教本とほぼ同じ構成になっています。

テキストがA4判と大きいため書き込みがしやすかったり、習う文字の順序に工夫を凝らしていたりと独自の特徴はあるものの、主なトレーニングは「手本をよく見て書きましょう」に基づいた反復練習です。

そのため、通信講座の受講費は、その大半が添削代と捉えてもいいくらいです。

第3回課題「年賀状」当時の添削の様子を再現

(著作権の関係により、添削の雰囲気を自分なりに再現してみました)

ユーキャンの添削は、字形の崩れを指摘する分かりやすい朱筆が印象的でした。

どこをどう直せばいいのか、矢印や点線による図解が多めで、添削結果をもとに復習を重ねるうちに、徐々にクセ字が直っていきました。

ユーキャンの実用ボールペン字講座を受講した後の筆跡

約3ヶ月後にはこのくらい書けるように。

「実際の上達効果はこんなものだよね」とペン習字の現実を目の当たりにしたものの、確かな手応えは感じました。

参考 実用ボールペン字講座を修了しました その効果について

ユーキャンでは講座を修了した後のステップが豊富にあります。

中級編となる楽しいボールペン習字講座をはじめとして、

  • 「美しい字でさらさらと手紙を書けたら」の願いを叶える、ユーキャンの続け字講座
  • この筆記具さえ上手に扱えれば実生活では何も困らない、新・速習筆ペン講座 など

ペン習字に限らず、書字の教養を幅広く身につけたい人でしたら、ユーキャンがおすすめです。

ユーキャンの実用ボールペン字講座 受講料
31,000円(最長12ヶ月、添削10回)
添削課題が返却されるまで
約2週間
講座を修了した後のステップ
楽しいボールペン習字講座
ユーキャンの続け字講座 など

資料請求【無料】 ユーキャンの実用ボールペン字講座

「とにかく安い」パイロットペン習字通信講座

パイロットペン習字通信講座 テキスト

好きな手本で学ぶ重要性を痛感し、ユーキャンを修了した後に選んだのがパイロットペン習字の通信講座でした。

文化事業の一環として運営しているため、受講料が安いです。初年度12,960円競書(級位の認定) + 添削指導の学習サポートが受けられます。

パイロットペン習字 テキスト(かな編)

(これはB系統のひらがな手本)

パイロットペン習字は、流派が異なる4種類の手本から好きな書きぶりを自由に選べる少し風変わりな通信講座です。

テキストの内容はやや硬めで、硬筆書写検定の受験に役立つ内容がたくさん載っていました。

毎月提出する課題は2種類ありまして、

「級位が認定される課題」では、手本なしで書き上げる必要があるため、参考資料となる字典は別途用意しておきましょう。

字典を使って集字する作業が必須となってくる点では、全くの初心者にはハードルが高く感じるかもしれません。

パイロットペン習字の添削

(こちらは、手本を参考に書写する添削課題)

また、添削の質は、赤ペンが丁寧に入る月とそうでない月があり、毎月の添削に多くを求めるのは厳しいです。良くも悪くも値段なりといったところでしょうか。

こんな人におすすめ

  • 受講費を安く抑えながらペン習字を続けていきたい。
  • 字典を使いながら学習できる(調べる作業を面倒に感じない)。
  • 添削が簡素なときがあっても、さほど気にしない。

私はA系統の字が好みで習い始め、現在も受講中です。

うまいこと続けば、これほどコスパに優れた講座は他にないものの、自分の力で考えて練習する姿勢がかなり試されるので、その点だけ注意が必要です。

パイロットペン習字通信講座 受講料
初年度 12,960円(添削12回)
2年目以降 8,640円(添削12回)
添削課題が返却されるまで
約10日~2週間
講座を修了した後のステップ
競書誌『ペン時代』の購読(B系統のみ)

資料請求【無料】 パイロットペン習字通信講座

「添削がきめ細やか」日ペンのボールペン習字講座

パイロットペン習字を5年ほど続けたところで技量の頭打ちを感じ、基礎のやり直しを目的に受講したのが「日ペンの美子ちゃん」で知られているボールペン習字講座でした。

参考 マンガで分かる日ペンの美子ちゃん1

日ペン「ボールペン習字講座」テキスト

教材の作りがとても丁寧で、先生のペン運びを確認できるDVDが付属しています。

DVDに収録した動画はスマホからもアクセスできるので、テレビのない部屋でもじっくり予習・復習ができる点で練習が捗りました。

日ペン テキストの内容

(一画ずつ書き方を説明してくれる丁寧なつくり)

1日に2ページ(見開き単位)を、20~30分かけて練習する構成になっており、目安6ヶ月でペン習字の基礎を身につけるカリキュラムが組まれています。

テキストの特徴は「年賀状」「封筒の宛名書き」といったが手本が実物大の大きさで載っている点でしょうか。

家族の代表として代筆を頼まれたときは、コピーした実寸手本を真横に置き、どんな風に書けば良いか、よく参考にさせてもらっています。

日ペン 添削指導の受け方

受講期間は最大で12ヶ月間と比較的余裕があるので、1日1ページずつ進めるペースでも問題なく修了できました。

家事や育児が立て込み忙しい人でも、1ヶ月に1つ課題を提出するペースでしたら、達成感を味わいつつ、テキストを最終巻までこなしていけるかと思います。

日ペン講師による丁寧な添削

年賀状課題の添削はこんな感じです。一字ずつ丁寧に見てくださいました。

日ペン講師による講評コメント

講評欄の文字数からも指導の熱心さが伝わり、あたたかみのあるサポートで評価を付けるなら、この講座が五つ星でした。

こんな人におすすめ

  • 市販のペン字練習帳を買って始めてみたものの、思うように続かなかった人
  • 先生の運筆リズムを実際に確認しながら練習したい人

私自身、この講座の受講をきっかけに日本ペン習字研究会(日ペン)で師範位を取得して、その後やりたい事が色々と見えてきたという意味では、1つのターニングポイントになる講座でした。

日ペンのボールペン習字講座 受講料
29,800円(最長12ヶ月、添削12回)
添削課題が返却されるまで
約10日
講座を修了した後のステップ
競書誌『ペンの光』の購読
日ペン教室への通学

資料請求【無料】 日ペンのボールペン習字講座

受講費用・期間・添削回数などを比較

※通信講座のリンクをクリックすると、公式ページへ移動します

通信講座費用期間
( 最長 )
添削
一括分割払
実用ボールペン字講座
(ユーキャン)
31,000円可能6ヶ月
(12ヶ月)
10回
パイロットペン習字通信講座
(PILOT)
12,960円不可12ヶ月12回
ボールペン習字講座
(日ペン)
29,800円可能6ヶ月
(12ヶ月)
12回

さらに多くの通信講座を知りたい人は、「ペン習字 通信講座の比較表(完全版)」が参考になります。

手本の好みを優先して他は妥協する姿勢も時には必要

手本の書きぶり、講座内容、金銭面の3つの要素で合点がいけば、これからペン習字を続けていく上で安心材料になるのは確かです。

ですが、

自分の望みを100%叶える講座を見つけるのは、まず難しいと思います。

  • 受講費は安いけれど、好みの手本ではない。
  • 手本は良いのに、一部の「ひらがな」がどうしても好きになれない。
  • 楷書を中心に練習したいのに、行書の課題もある。

あちらを立てれば、こちらが立たず。そのため、手本が好みなら、ほかの点は妥協して習う気持ちも必要になってきます。

好きな手本がよく分からないときは

好きな書風を物差しにして講座を選ぼうと言われても「書きぶりの違いがよく分からない」という人は、手始めに日本ペン習字研究会(日ペン)が監修する通信講座から情報収集してみてください。

通信教育で確かな"基礎基本"を身に付けたい人でしたら「日ペン」が適所と私は考えています。

関連 日ペンのボールペン習字講座を受講しました。レビューや感想など詳しく

  1. 「日ペンの美子ちゃん」とは、『りぼん』や『なかよし』といった少女漫画誌にかつて登場していた、ペン習字があらゆる場面で役立つことを"美子ちゃん"が教えてくれる(ギャグ要素ありの)広告漫画です。 []

コメント

  1. うた うた より:

    >>ひまわりさん

    伴走してくれるはずの先生が頼りなかったらやる気も出ませんよね。

    もし事務センターからの返信が遅いようでしたら、
    二つ折りの冊子「事務上の手続きについて」に記載された電話番号に問い合わせてみてください。確実な回答が得られるはずです。

    こんな煩わしいこと、しなくてもよい状況が本来なのですが、
    今後のモチベーション維持のためにも上手くいくことを願っています。