ペン習字を自宅で学ぶ3つの方法

好きな書きぶりの方向性が定まったら、どのようにして習うのかを具体的に決める段階に入ります。

このページでは、自宅でペン習字を習う場合、どんな方法や特徴があるのかについて説明します。

このページ 3行まとめ
丁寧にサポートしてくれる「何か」に頼った方が学習は円滑に進みます。
挫折しにくい学習環境は、通信講座 > 競書誌の購読 > 独学の順。
1日でも長く続けられる環境に身を置くのが最善です。

その1. 市販教材を利用して独習する方法

書き込み式練習帳と漢字練習ノート

メリット
最小限の負担でペン習字を始められる
デメリット
ズレた状態での反復練習は身にならない

1つ目は、書店のペン字教本で独習する学習方法です。

好きな手本で学習できる点では、もっとも自由度が効く方法でもあり、今日からでも始められる手軽さが魅力です。

独習における上達の転換点は、「黙々と書き続けていれば上手くなるわけではない」この事に気付けるかどうかだと思います。

「テキスト一冊を最後まで終えたら一定の効果があるはずだ」という思いのもとに取り組むと、大抵の人は時間をムダにしたと損した気持ちになります。めげずに二冊目をやりきったところで大した成長を感じられないとなると、十中八九、その歩みは止まってしまいます。

ズレた状態での反復練習は身にならないのがその答えになるのですが、自身が抱えている様々なズレをどのようにして気付き、解消するか、この点が独学の難しいところでもあります。

その2. 通信講座を受講する方法

日ペンボールペン字通信講座の教材

メリット
目の前のことだけに集中できる学習計画が手に入る
通信添削によって自分では気付かなかったクセが分かる
デメリット
「すぐに効果を実感できます」の広告文を鵜呑みにすると、挫折しやすい

2つ目は、個別添削が付いた講座を通信教育で習う学習方法です。

教室に通えないあらゆる事情を抱えた人の助け舟となる書字の学習方法でもあります。

私の場合、習いたい手本が見つかったものの、近隣に通える教室がなく、通信教育で学ぶ方法を選びました。

ペン習字の団体は、どうも関東や西日本に本部を置くところが多く、それに伴って支部教室も円心状に展開しているため、住んでいる地域によっては、ペン習字の指導者が見当たらない過疎地域に該当します。

「近くに通える教室がなくて困っている」という人は、通信添削によるやり取りを検討してみてください。距離の制約を取り払うことで選べる手本の選択肢が広がります。

目の前のことだけに集中できる環境が手に入る

「通信講座は、自己管理ができない人には不向き」とよく言われます。この問題は、教材を作る側もよく心得ているようで、挫折しないための工夫が教材には織り込まれています。

1日20分の練習スケジュールはその最たる特徴で、「もっとやりたいけれど、あえて終わりにする」学習意欲の余熱を利用した取り組み方は、疲れない速度で走り続けるための秘訣であり、書く習慣づくりに作用します。

  • 何から始めればいいのか
  • どんな練習が効果的なのか
  • 具体的なゴール地点の設定

といった、未知の分野で学習計画を立てる最初の難所についてもテキストが肩代わりしてくれるので、受講者は目の前のことに一生懸命になるだけでステップアップできる仕組みになっています。

最近では、実際のペン運びを収録した解説DVDをセットにしたペン習字講座が主流になりつつあります。

関連 3つの基準で見比べる、長続きする通信講座の選び方

その3. 競書誌を個人購読する方法

競書誌『ペンの光』と出品用紙

メリット
好きな書きぶりの手本集が毎月手に入る
昇級を目標とすることで学習意欲が高まる
デメリット
一文字ずつ書く練習から始めたい人には、適さない課題が多い

ペン習字の競書誌を購読して作品を出品する書字の学習方法です。

競書誌そのものは、個人でも取り寄せが可能で、1冊600~700円程度で定期購読できます(出品審査料も込み)。

初学者から上級者まで幅広い層に対応した競書誌は、長期間に渡って成長を促してくれる強い味方であり、転勤、転職、引っ越しなどを機に教室に通えない事情が発生しても、競書誌さえあれば環境に左右されず自宅でペン習字を習えます。

ペン習字を長く続けたい人は、競書誌と関連のある市販本や通信講座から始めて、その後、競書誌へ移行できるような学習計画を立てておくと、異なる書風に違和感を感じることなくステップアップできます。

関連 個人でも購読できる硬筆専門の競書誌

「独習」か「通信講座」か「競書誌の購読」かで迷ったとき

ペン習字は「真似て、比べて、考えて、知る」この繰り返しが全てといってもいいほどで、練習そのものはシンプルで取り組みやすい習い事です。

せんじつめると、手元に置いた「手本」とそれを「習う人」との1対1で完結するため、独学でも十分な上達を望めます。

とはいえ、初学者が目の前の手本と対峙しただけで一から十までを理解できるケースはごく稀です。様々な疑問や失敗を解決するにあたって、その道の経験者に指南してもらう機会は必要不可欠と考えます。

丁寧にサポートしてくれる「何か」に頼った方が学習は円滑に進む点を踏まえると、効果的なサポートが受けられる「通信講座」は、ペン習字の基礎を身につける上で有用でした。

重要なのは、1日でも長く続けることです。

能力に個人差はあるにせよ、最終的には続けた人だけが上達します。他人と競争する必要はありません。ペン習字における最大の障害は「自分」です。

私の場合、「習いたい手本」を根源とすることで、これまで続けることができました。

好きなものと触れ合う時間は、単純に楽しいです。おかしな話、文字に対しても愛着は湧くもので、好きな字典や教本に接する時間を長く持ち続けた結果、振り返ってみると成長していた実感があります。

諦めかけたときに、引き寄せてつなぎ留めてくれる要素はどこにあるのか、確信めいたものが1つでも見つかれば、半分以上は成功したようなものです。


  1. 自宅でペン習字を始める人のための道順案内
  2. 2つに分かれるペン習字の上達ルート
  3. お気に入りのペン字手本を見つける方法
  4. ペン習字を自宅で学ぶ3つの方法
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