Amazonの予約注文にしては珍しく(?)発売日当日にペリカンの人が届けてくれました。2006年の2月に製作発表してから約2年。ようやっとこの日が来ました。
初見の人は紹介ムービーをどうぞ。
私なりの雑感を先に羅列しておくと、
- 1.毛筆に酷似した書き心地
- 「はらい」「止め」「はね」など、一通りの筆使いができる。初めての人でもそれらしい字に見せることは可能だと思う。これは良い描画エンジン。
- 2.独特の書き味は慣れるしか
- つるつるした画面に滑らせるように書くのって結構むずかしい。トレーシングペーパーを敷いてみると、紙に書いている感覚がある。でも、見づらい。美文字トレーニング専用の保護シートとかあればいいのに。
- 3.書き順のアニメーションが意外と役に立つ
- 普段どれだけいい加減な筆順で書いてきたのかを身を持って知ることに。単純な漢字ですら間違って覚えていたらしく、冷や汗が。穴があったら入りたい。
撮ってみた
専用タッチペン「美文字筆」が映えるパッケージ。さっそく開けてみます。
この美文字筆はポリエチレン製とのことですが。
質感は、DS標準のタッチペンと変わりないですね。
筆先も同じ素材。ゴムやシリコンなど様々な素材で試行錯誤した結果、ポリエチレンになったらしいです。
標準のタッチペン(DS Lite)と比べてみました。当然ながら、専用ペンの方が握りやすいし、書きやすいです。
しかしこれ、実際にやってみると、手を置くスペースがほとんどないですね。説明書ではDS本体と同じ高さの本や雑誌を置くことを推奨しています。
とりあえず、ソフトを入れるケースを台にしてみました。
ぴったりです。でも、手を動かすとケースも合わせて動きます。どうせなら、滑り止めシールとか同梱して欲しかったなぁ。
描画エンジンの精度
やはり気になるのは書き味。どの程度のものなのかさっそく書いてみました。
難しいことは考えず、筆先をちょんと置いてやれば書道らしい「点」になります。そして、そのまま横に伸ばせば「一」の出来上がりです。
さまざまな点が表現できます。
たて画の「はらい」「とめ」「はね」も再現可能です。
かすれた墨の具合もよく出ています。
試しに「春」を書いてみた
今回は、苦手意識の強い「春」を添削してもらいました。最初の採点結果は70点。
アドバイスその1。文字の輪郭を図形に当てはめて捉えよう。
その2。払いの位置について。けっこう細かいところまで見てもらえるんですね。
その3。向き合う縦画は垂直に。これ、他の文字でも何回か指摘されました。気をつけないと。
基本的に、褒めて伸ばす指導法らしいです。
最大で9つのアドバイスがもらえます。
速く書きすぎると減点です。
アドバイスを参考に何度も練習し、書き上げた「春」。90点まで上がりました。
練習した日には、判子が押されます。
気になるところ
強く押しつけると線が太くなるわけではなく、ゆっくり線を引くと太くなり、すばやく引くと細くなります。
細い線を徐々に太くする表現は難しいようです。例えば、「春」の五画目とか。
画面を保護するためには仕方ない仕様みたいですね。
集中力を助けるBGM
このソフトでは、練習画面に入ると
- 鳥の声
- 虫の声
- 雨の音
- 海の音
などの環境音がランダムで流れます。
ためしてガッテン(07年8月29日放送分)によると、集中力を持続させるには「環境音」を活用したBGMが効果的だそうです。
寄せては返す静かな波の音を聞きながら、時間を忘れて書く作業に没頭してみるのも乙でいいかもしれませんね。
効果的なやり方を考えてみる
まずは自分の名前から整えてみよう
添削アドバイスの内容には、
- 平行に
- 垂直に
- 等間隔に
- すぼめて
これらの言葉がよく出てきます。
闇雲にたくさんの文字を練習して同じ指摘を何度も受けるよりは、一字ずつ納得いくまで書き込んだ方が絶対に良いと思うんです。というのは、書き慣れたパーツは他の漢字にもそのまま使えることがよくあるから。得意なパーツを増やした分だけ自筆も徐々にキレイになるって仕組なわけです。
ペン字のハウツー本の冒頭にも、「一度に習う字数は少なく」との言葉がよく載っています。
実生活において使用頻度の高い自分の名前や住所から練習してみると、その上達度が実感しやすいはず。
おわりに
- 何度でも書き直せて
- その場で添削
- 書き順も簡単検索
紙いらず、書道教室いらず、字典いらずと1粒が何粒に化けるのやら。「脳トレ」といい、「お料理ナビ」といい、相変わらず任天堂は実生活に溶け込んだソフトを売り出すのがウマイですね。
コメント
厳しいから 書いても不合格とされる
私ももっています。楽しいですね。私は、山を登って字を書くのが好きです。
文字山の登頂はやりがいがありました。DSは教養になるソフトが多く、脳みそコネコネするには丁度いいですねー。
私は登頂完全制覇しました!