同著者から似通ったテーマの書籍が複数冊出版されると、1冊に絞るまでにえらい手間がかかったりします。アマゾンのレビューを行ったり来たり、書店をハシゴしながら実際に手に取って吟味したりと、まあめんどくさいこと。
六度法に関する本もまた然りで、出版社によって内容が微妙に異なるために選ぶ側としては非常に当惑するんですよね。「気になる本は全部買い」が手っ取り早いわけですが、重複した内容にまで金銭を投資する気はさらさら無く、1冊もあれば十分なわけで。
私の場合、「ブログのネタにもなるし」と、気になる本は手元に置くようにしています。そんな変わった人を遠巻きに眺めつつも、しっかり情報を得られるのがインターネットの良いところ。
今回は、恐らく六度法の決定版であろう、とある1冊の本を紹介。
簡単ルールで一生きれいな字
NHKのミニ番組に合わせて出版されたテキストをもとに加筆・再編集し、さらに放送内容のDVDを付録したのが本書。
この本は2冊構成になっており、外側の表紙を外すと、
1冊はテキスト。
もう1冊は練習用ノートになります。
練習ノートの最終ページをコピーして使えば、六度の補助線に困ることはありません。
このDVDが大きな武器になっていると思うんだ。
DVD目次
ところで、六度法って?
六度法とは、中国古典の「美しい楷書」に共通するポイントを分かりやすくまとめた字形整正技術のこと。鉛筆やボールペン向けに加工されたメソッドのため、書道経験がなくとも比較的簡単に習得できるのが特徴です。
ここでは六度法の基本となる3つのルールを紹介します。
右上がり六度に書く
水平な線よりも、若干右上がりの線の方がきれいに見える、という目の錯覚を利用したルールです。
右下に重心を置く
右上がりの線だけだと落ち着きがないように見えるから右下を下げてバランスを取ろうというルールです。
右上がりすぎた場合は、その分だけ右下に重心をかけてやるとバランス良く見えます。
等間隔に書く
キレイな字にはどこかしら統一感があって、その1つに等しく間隔をとることが挙げられます。
「しんにょう」が上手く書けない人にも
アシスタントさんが書いた「しんにょう」もアドバイス通りに書くとご覧の通り。
しんにょうコンプレックス、しんにょうフェチの人は必見。
動画による説明の分かりやすさは半端ないです。うちのサイトも画像を使って分かりやすい説明を心がけてはいるんですが、実演して見せられちゃかないません。
コメント
昨日、NHKの再放送を目にして、本屋さんへ買いに行こうと思いネットで調べていたら・・・Amazonで「子供が楽しそうに読んでいます。(中略)大人が読むなら他の六度法の本を買いましょう。」とコメントされていたので調べたらこちらにヒットしました。Amasonの方のコメントは必要ないかな。と言う結論で写真も何枚もあって、とてもわかりやすい紹介でした。お礼だけいいたくて書き込みました。字が綺麗になるよう買って頑張りたいと思います。ありがとうございました。
はじめまして。
お役に立てたようで嬉しいです。
六度法の類書より値が張りますが、その分、内容はしっかりしていると思います。
DVDの内容も1ステップが約5分の構成ですから、ちょっとずつ進められるのも都合が良いですね。
ペン字を始める際の足がかりとしては良書の部類に入るのではないでしょうか。
がんばってくださいね。応援しております。