習うなら「書道」と「ペン習字」どちらがいい?

きれいな字を目指すにあたって始めの一歩は、自分にとってふさわしい書字分野を探し出すことにあると考えます。

具体的に説明していきますね。

このページ 3行まとめ
やり方さえ間違えなければ、字は誰でも上手くなる。
ポイントは、「書きたい字」と「習いたい字」の方向性を一致させること
関心が強い書字の分野は、学びの吸収が早く、持続性も高い。

そもそも字は本当に上手くなるの?

まずもって一番の疑問は、「書字の上達は誰でも可能なのか」「どのくらいの期間で上達するものなのか」という点ではないでしょうか。

これはあくまで一例に過ぎませんが、このサイトの管理人の場合、ペン習字という習い事を通して、癖字に関する大方の悩みは解消できました。

「悪筆だった頃の筆跡」と「実用ボールペン字講座を受講してから3ヶ月後の筆跡」を比較

(当時(10年ほど前)、受講したユーキャンの実用ボールペン字講座から)

テキストを進めては課題を提出する繰り返しによって、かなりひどい癖字でも3ヶ月程度で読める字までには改善できるようです。

元々上達しやすい能力が備わっていたかというと、そんなことはなく、心技体のパラメータがどれも低すぎて、ほとんど底辺からのスタートでした。この点は謙遜とかではなく、ブログ等で練習記録を残している方々と比べると、素質のなさを自覚せざるを得ません。

加えて、通信講座を始めた当初の心境は、明らかにペン習字向きの性格ではありませんでした。

  • もともと字を書くことが好きではなかった(書字に対する興味がない
  • 字の悩みを解決できるなら特に手段は問わない(労せず上手くなりたい
  • お金を払っておけば、そのうち上手くなりそう(主体性がなく受け身の姿勢

そんな人間でも上達できましたので、これからお伝えする要所さえ外さなければ「字は誰でも上手くなる」と私は言い切りたいです。

あなたはどんな文字を書きたいですか?

上記のケースは、[社会生活を送る上で][理不尽な思いをしないために][ペン習字を習う]といった解決法でした。

世の中には、字の上達法について一家言を持っている人がたくさんいます。

「書家」「書道・ペン字教室の先生」「独学で上達した人」など、それぞれの立場から発信するアドバイスは異なり、

  • 「手書き文字の歴史・伝統から見て、毛筆から習った方が良い
  • 書道を習っておけば、硬筆もそのうち上手くなる」
  • 「筆具が変わると書き方も一変するから、上達したい分野から習った方が効率的

経験者による言葉はどれも真実味があって初心者の立場からすると一体どれが本当のことなのかよく分かりません。

そこで、私が考える「書字ジャンルの応用範囲」を図に表してみました。

[図解]書字技術の活用範囲

(あまりにも大雑把な分類ですが、「実用」「創作」の目的によって適した習い事があります)

ここで重要となるのは「あなたはどんな文字を書きたいですか?」という深層心理への問いかけなんですね。

いわゆる「字の上手な人」が全ての書字分野に精通しているかというと、決してそうではなく、割りとはっきりした得手不得手を持っている方が多いです。

たとえば、書道の作品展に毎年応募しているけれど、賞状書きのような実用書道はまるで苦手な人。あるいは、ペン習字で段位を取得した実力の持ち主でも、筆ペンになると上手に書けない人

  • 毛筆は得意だけれど、硬筆は苦手なパターン
  • 硬筆は得意だけれど、毛筆は苦手なパターン
  • 硬筆、毛筆、どちらも得意なパターン

一口に「達筆」といっても、色々なスキルを持った人がいます。当然ながら、鍛錬が不十分な分野は稚拙な表現に留まりやすいわけで。

そのため、管理人の考えとしては「上達したい分野を先に決めてしまって、その習い事から始めてみる」といった取り組み方を推奨したいです。

興味・関心が強い習い事から始めれば、学ぶ楽しさを享受しやすいですし、習得した技術をすぐに実践できる利便性も加わり、何より長続きしやすいです。

そのためには、まず「どんな場面で書字の技術を活かしたいのか」この点を予め明らかにしておく必要があります。

以下のケースはほんの一例に過ぎませんが、その人が目指す方向性によって学びの受け皿は変わります。

玄関のスペースに自分の作品を飾ってみたい、ひたすら没頭できる趣味を探している
「かな書道」「篆刻」など
職場で代筆をよく頼まれるので、まずは正しく整った字を書けるようになりたい
「ペン習字」「筆ペン」「小筆による実用書道」
お店の雰囲気に合わせたメニューやPOPを書きたい
「遊書」「ゆる文字」「筆文字アート」

実用的な書字が上手くなりたいのか、それとも書字による表現の幅を広げたいのか、目的に応じてふさわしい習い事が決まる、ということですね。

「書道を習っておけば間違いない」という考え方について

[図解]書字技術の活用範囲

(毛筆による書道は、技術の網羅性が高い、けれど)

ちなみに書道を習うことで、実用・創作どちらにも適した書字がいつかは出来るようになります。書道は、学ぶ範囲がとても広く、細分化された様々な部門を横断的に学ぶうちに総合的な書字力が徐々に向上します。

ただ、ひとつ考慮しておきたいのは、書道は創作よりの習い事に属する点です。基本的に高校生以上の人が習う書道は、芸術科目としての「芸術書道」が主体となっており、習字ではなく「臨書」という形で中国古典から美しい字の造形法を学びます。

この事から、管理人は「とりあえず書道から始めれば何とかなりそう」という考え方には否定的で、仮にボールペンによる書字が上達したかったら、硬筆から始めることを勧めます。

この無料講座では、メモ書きや書類への署名など、日常的な筆記を上手に書きたい人に向けて、その方向性と一致する「美文字」や「ペン習字」の観点から話を進めていきますね。

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2つに分かれるペン習字の上達ルート【短期間 or じっくり】
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