「日ペンの通信講座なら私でも頑張れるかもしれない」と期待感を持っている人へ。
断言できます。
この手のペン字講座は、向き不向きがはっきりと分かれます。
このページで伝えたいコトはたった1つ。
「日ペンのボールペン習字講座で本当に大丈夫?」
ぶっちゃけ、あなたにとって価値がないモノにお金や時間を捧げる必要なんてないですからね。
「やっぱりダメだったか…」と後悔することがないように、通信講座でよくある挫折ポイントを先に知っておいてください。
公式ページ 日ペンのボールペン習字講座
ボールペン習字講座を始める前に知っておいて欲しいコト
通信講座で真っ先に思い浮かぶ心配事といえば、ほとんどテキストを進めないまま添削期限が切れてしまう可能性ではないでしょうか。
受講費用だって気軽にポンと払える金額ではありません。家族に相談しないと決断できない場合だってありますよね。
せっかく始めたのに初回の課題提出すらたどり着かず、
「ほら、やっぱり続かなかったじゃん」
と周りの人にボヤかれたら、やっぱり悔しいじゃないですか。
そんな思いをしないためにも、
- 多くの人は一体どこで挫折してしまうのか?
- きちんとやり遂げるためのちょっとした工夫
について知っておきましょう。
「どうやら私には向いてなさそうだ」と感じたなら、考え直すのも賢い選択です。
では、さっそく始めていきます。
(こんな幽霊、本当にいるかも)
通信講座の効果レビューはそれほど多くない事実
ボールペン字講座の口コミやブログを丹念に調べている人なら既にお気づきかと思います。
ペン字の通信講座を修了した感想レビューが実は少ないコトを。
「最後の課題を提出したら再び同じ文を書いてみたいと思います!」
あれだけ意気込んで毎日励まれていたのに、パタリと更新が途絶えてしまう…。
急に長い夏休みに突入してしまったペン字ブログを私はこれまでたくさん目にしてきました。
悲しくもリアルな現実ですよね。
でも私、その原因が何となく分かるのですよ。
パタリとやる気を失ってしまう人の共通点
報告ブログを始めてしまったがために挫折してしまった人は、2つの不安に囚われていたのではないかと思うんです。
あなたも過去にこんな経験ありませんでしたか。
その1. とにかく早く成果を欲しがる
字の練習は短距離走ではありません。
「絶対に変わってみせる!」と出だしから過剰に意気込むと、数週間と持たずにスタミナ切れを起こしてしまいます。
私がこの教材に信頼を寄せている理由は、「字はすぐに上手くならない」この事実をぼかさず率直に伝えている点にあります。
「2~3ヶ月のあいだ集中的に練習したところで、きれいな字が書けるようにはなりません」と学習ガイドの冒頭で言い切っています。かなり辛辣な表現です。
一方で、書店の美文字練習帳には「たった○日間で字が上手くなる」といった速習性を強調した書籍タイトルがたいへん多く、少しでも楽に上達できる本を買い求めた経験が私にもありました。
でも結局のところ、すぐに役立つテクニックばかり覚えたとしても詰めの段階で応用が効かず、美文字のコツを知っているだけの頭でっかちな状態で成長が止まってしまうんですよね。
この講座のゴールテープが目に入るのは、半年以上は先のことです。
テキストをコツコツと進めていくペース配分が非常に重要なのですが、それを狂わすトラブルがまた厄介でして。一体なにか知っていますか?
その2. 納得いく完成度になるまで課題を提出しない
- 下手な自分を許せない
- 完璧主義な傾向にある
といった、自分の失敗を見過ごせない人はすこし注意が必要です。
なぜなら、その一生懸命さがやる気を奪っていく原因にもなりかねないからです。
というのも、「まだ練習が足りないから」と添削課題の出来にこだわりすぎると、書くのが徐々に辛くなってくるんですよね……。
どこかで妥協しないと、いつまで経っても完成しないし終わらない(でも、完ぺきに書き上げたいジレンマ)。
多少は不格好な出来栄えでも先生にいちど見てもらう「潔さ」を持てる人の方がこの講座には向いており、長い目で見たとき字が上達しやすいです。
テキストを淡々と進めていく姿勢が求められる
「初めから上手くいくコトなんてまずあり得ない」これはペン字講座を始める誰もが薄々気付いていることだと思います。
と同時に、"新しい自分に出会えるかもしれない特別感"をこの講座に期待していませんか。
だから、気持ちだけが空回りして肝心の体がついてこない(遂には挫折)。
ペン字の通信講座が続かない理由って「自己管理が甘いから」といったズボラさよりも、地道な練習に意味を見出せなくなってしまった「虚しさ」にあると私は思うんですね。
理想と現実のギャップに耐えかねて、心が折れるというやつです。
実際問題、「たった7日間の練習で上達を実感できました!」そんなミラクルを起こせる人の方が珍しいですよ。
「やっぱり自分には向いてなかったか…」としょぼくれて挫折してしまった経験がある身としては、
「こんなに頑張っているのに上手く書けない自分」を気負わずやり過ごす方法を早く見つけ出したかったし、知りたかったです。
実力がある人でも続かない人は意外と多い
今だから分かるコトなんですけど、続けたもの勝ちなんですよね、ペン字の世界も。
どんなに才能があって器用な人でも辞めてしまったらそこでおしまいです。
「この人うまいな伸びるだろうな」と思った人でも、いつの間にか他の趣味に傾倒していたケースはよくあります(それも1つの選択ではありますが)。
要はどれほど字が上達したいのか、持ち前の器用さよりも気持ちの問題だと思うのです。
少なくともこの講座を最後までやり遂げれば、1つの自信になることは間違いないですし、今後の先行きや見通しも明るくなります。
じゃあ、どうやってモチベーションを維持していけばいいのか、続けるためのヒントをすこし紹介しますね。
ボールペン字講座を最後までやり遂げるコツ
教材が届き次第、1回目の課題を"即"提出する
産業能率大学の通信教育課程ではこんな統計データがありまして、
1回目のリポートを提出しよう
1回目のリポートを提出した方は非常に高い確率で修了されています。まずは1回目のリポート提出を目標に、学習に取り組みましょう。
学習ははじめの一歩が重要です。教材が手元に届いて、まだ開封していないという方は、すぐに開封しましょう。
学習開始からリポート提出までの一連の流れを通して、学習のリズムをつかみ、修了への足がかりとしてください。
- 最後まで学習を続けるコツ - 産業能率大学 総合研究所
通信教育では届いた教材を開封すらしない人が実はかなり多く、
"続ける流れ"に乗るには、初手の行動がとても大切なんですね。
(第一回目の課題は「今のあなたの字で住所・氏名を書く」これならすぐに提出できます)
日ペンのボールペン習字講座も、テキストを開いてパラパラと眺めたらそのまま放置……という悲しい結末を迎えないためにも、教材の封を開けたら、すぐさま最初の課題を意地でも提出することが1つの分岐点になります。
「住所氏名の添削結果」が手元に届くのはおよそ10日後。
一緒に届く「先生直筆のお名前手本」でテンションを上げつつ「ひらがなのテキスト」を進めていけば、第2回目の課題までは難なくたどり着けるはず。
といったように、最初は小さなノルマから達成していきましょう。「小さな変化」「しょぼい変化」がやがて「大きな変化」に繋がります。
「記念切手」や「書きやすいボールペン」でテンションを上げる
さらに「ちょっとしたご褒美」を投入することで、ペン字上達のコツでもある「毎日少しずつ書く」習慣づけが自然と身につきます。
(サラサクリップ0.5が書きやすくてオススメ。これ使っている人めっちゃ多いです。)
お気に入りの文房具をサッと取り出し、気分を高めて練習するのも割りと鉄板な方法です。
ペン習字が長続きしている人って文具好きな人がかなり多く、誰からも強制されない大人の学びだからこそ自分の機嫌は自分で取ることが良い結果をもたらすと私自身も実感しています。
「ごほうびシール」で達成感を積み重ねる
(100円ショップの「シール」と「ミニカレンダー」で簡単に実践できます)
その日のノルマを達成したら、好きなシールを貼って小さな達成感を味わうやり方もオススメです。
子どものために考えられた習慣づけって意外なほど効果があってですね……
幼稚園に登園したら動物やお花のシールが貼れるシール帳ってあるじゃないですか。あのご褒美シールを使えば、積み重ねがひと目で分かる楽しみを大人でも味わえます。
(その日の「よくできました」を好きなシール・スタンプで記録。締切日を決めておくとさらに効果アリ)
絶対にこの日までに課題を提出する「デッドライン」を書き込んでおくと、このシール帳はさらに効力を発揮します。
締切日から逆算してどんな練習をしていけばいいのか、強制的に考えざるを得なくなるからです。
この講座の受講期間は最大で12ヶ月ありますので、少なくとも月にいちどのペースで課題を添削してもらえば修了できます。
といった具合に、3日坊主が不安な人でも工夫次第でモチベーションは維持できます。
紹介したヒントを参考に自分流の続ける楽しみを探してみてください。
最後の課題まできちんと提出できれば、目に見える変化が生まれることは確かです。
日ペンで習い続けて書けるようになった自筆の一例
あくまで私のケースになりますが、この講座の修了後、競書誌『ペンの光』で練習を続けた結果、日ペンの師範試験に合格できました。
日本ペン習字研究会(日ペン)の手本で習い続けるとどんな字が書けるようになるのか、いくつか作例を紹介しますね。
1. 母親の字を自慢に思ってくれる「学校の連絡帳」のやりとり
(小学校に通う子どもに持たせる「れんらく帳」の作例)
"ペン習字を習っていてよかった"と感じる瞬間って、自分が褒められることより相手が喜んでくれた時だと思うのですよ。
息子が嬉しそうに「あのね、○○先生がね、『お母さんの字、きれいですね』って褒めてたよ」と話してくれたら、その喜ぶ姿が愛らしく感じますし、同じ習い事に興味を持ってくれたら、目には見えない宝物をプレゼントするきっかけにもなりますよね。
ペン字の先生がよく仰る「まずはお母様ご自身が習ってお子様にもぜひ教えてあげてください」という言葉は、そういった意味が込められているのだと思います。
2. 丁寧な心配りが伝わる自筆のお礼状
(主人の会社の上司から食事に誘っていただいたときのお礼状)
この文面は──
まだ子どもが小さくて外出先でお酒を飲む機会もめったにないけれど「この日だけは主人の上司の計らいで私まで誘ってもらい、とても楽しい時間を過ごせました」という思いを手紙にしたためたときの文例です。
感謝の気持ちをTPO(時・場所・場合)に応じて表現できる、そんな女性がそばにいると、とても頼りになるし素敵です。
日ペンの手本は、落ち着きのある凛とした書風
日本ペン習字研究会(日ペン)の手本は、小学校の「かきかた」の授業で習った硬筆の教科書にも近い書風になっています。
多くの人がいちどは習った字という意味では、馴染みのある手本かもしれません。
書きぶりのイメージを言葉で表すなら、
- 骨太[安定した]
- 悠然[落ち着きのある]
といった印象を私は感じます。
(1日分の練習量はこのくらい)
字体の骨組みがしっかりしているおかげで真似しやすく、目の前の手本を答えとする通信教育生にとっては習いやすい書きぶりです。
この講座のテキストは、手本のなぞり書きから始まる初心者向けのつくりになっています。
よくある質問 Q&A
メールフォームからよくいただく質問をかいつまんで紹介。
初心者向けの教材とは言うものの…
Q. ぶっちゃけ市販の練習帳でも十分なのでは?
A. コレ、練習の進み具合を先生に見てもらいたい人用の教材なんです。
究極のお得感を求めるなら、100均の美文字練習帳がベストな選択になるでしょう。
でも通信講座の場合、比べる対象は「教室」になるんですね。
カルチャースクールや個人教室では、平日の昼間に教えているところがほとんどです。
でも、出産後もフルタイムで働きつつ、保育園の送り迎えもほぼ毎日──そんな子ども中心の生活を送っていたら、お稽古に通うなんてどだい無理な話……。
それでも、1日の仕事を終えて子どもが寝静まったあとなら、少しだけ習えそうじゃないですか?
この講座は、家事や育児に追われているけれど“自分のためになる時間を過ごしたい”女性層に根強い人気があります。
1日の中で20~30分だけでもいいから字を書くことに集中する。
たったそれだけの事ですが、生活にメリハリが生まれます。
「私だって○○がしたいのに」といったイライラを子供や家族にぶつけてしまう自己嫌悪をなくせます。
そういった日常のごくありふれた欲求をことごとく遮られている人がなにか1つやり遂げる喜びを実感するために通信講座があると私は思うんです。
もし「子育てから解放されたい」そんな閉塞感を感じてしまうのなら、「達成感を得る機会」を子供だけでなく自分自身にも与えてあげるといいですよ。
Q.「ユーキャン」と「日ペン」どちらが初心者向けなの?
A. 教材がアップデートされた「日ペン」の方が充実していて、習いやすいです。
ユーキャンのボールペン字講座は私が最初に受講した通信講座なのですが、10年以上経った今でも教材の内容は変わっていません。
一方で日ペンは、定期的に教材の見直しが行われており、
- 「わかりやすさ」がアップ
- 先生のペン運びを収録したDVDが追加。
- 「習いやすさ」がアップ
- ペン運びの動画はスマホでも再生できるため、テレビがない部屋でも予習・復習ができる。
- 「使いやすさ」がアップ
- 「硬筆字典」の文字がより大きく。よく使う手本文字をスマホで撮影しやすくなった。
初めての人でも習いやすい教材に進化しています。
追記)2018年8月
ユーキャンの添削回数が12回 → 10回になったため、日ペンの方が少しお得に受講できるようになりました。
通信講座 | 料金 | 期間 ( 最長 ) | 添削 | |
---|---|---|---|---|
一括 | 分割払 | |||
ボールペン習字講座 (日ペン) | 29,800円 | 可能 | 6ヶ月 (12ヶ月) | 12回 |
実用ボールペン字講座 (ユーキャン) | 31,680円 | 可能 | 6ヶ月 (18ヶ月) | 10回 |
※通信講座のリンクをクリックすると、公式ページへ移動します
さいごに 日ペン通信講座の特徴【まとめ】
さいごに要点をまとめておきます。
- この講座の特徴について
- 習う手本は、字体の骨組みがしっかりしており真似しやすい書風。
- 初心者の人でも丁寧に教えてもらえる仕組みが整っている。
応援してくださる先生がいると通信教育でも意外と頑張れます。
課題を提出するごとに点数が上がっていくちょっとした楽しみもモチベーションアップに繋がりました。
- この講座には不向きな人
- 毎日が一杯一杯の生活で、好きなドラマさえ見る余裕がない。
- 書き上げた作品はすぐ先生に見て欲しい人。
少なくとも1日20分程度の練習を必要とするペン字講座です。
あなたがもし「自分ひとりで家事、育児を背負い込んで万年睡眠不足」という状態なら、まずは家族に相談して自分の時間を取り戻すところから始めましょう。字が上手くなるよりずっと大切なことです。
また、郵便でのやり取りになるため、添削の結果を知るまでに10日ほどかかります。
「浮かんだ疑問はその場ですぐに解決したい。その方が絶対に安心感がある」という人には不向きな講座です。
公式ページ 日ペンのボールペン習字講座
講座の終了後に日ペンの通信支部を紹介できます
日ペンのボールペン習字講座を修了した後もさらに字の上達を目指す人は、中級編にあたる『ペンの光』が次の進路になっています。
『ペンの光』に個人で出品しても昇級できるか不安な人は、私がお世話になっている日ペンの先生(通信支部)を紹介いたします。
その当時は正直、師範を目指すつもりは全くなかったのですが、先生のサポートもあったおかげで「クセ字に悩んでいる人の力になれる」ところまで導いていただきました。
通信添削という特性上、教室に通うよりお得な月謝で習えます。その時が来ましたら当サイトのメールフォームからご連絡ください。
私は日ペンのボールペン習字講座を受講したことが大げさではなく、人生の転機となりました。
身につけたスキルをどのように活かしていけばいいのか、とことん考えるきっかけにもなりましたし、手に職をつけたおかげで会社のキャリアから外れたとしても生き残っていく自信が付きました。
自分の強みが見つかると、やりたいこと「夢」が広がります。
何かひとつ続けることが心の支えになる体験をあなたもしてみませんか?
とはいえ、一番大切なコトはあなた自身がしっかり納得できる選択をすることです。
大きな「決断」する時はやはり不安や心配はつきもの。
なにか分からないことがありましたらお気軽にご相談ください。
「これだ!」と思える道に正しく進めるよう、少しでも前進できるといいですね。