書写の基本が身につくお手本シートの使い方

このサイトで配布している「ペン習字お手本シート」の効果的な使い方について解説します。

まだダウンロードしていない方はこちらから↓

書写に慣れないうちは「目習い」と「手習い」を分けて行う点がポイントです。本格的なペン習字を始める前のスタートアップとして、これから紹介する練習法を試してみてください。

図解 通常の練習方法との違い

このページ 3行まとめ
成果が出やすい字の練習法は、「いきなりなぞらない」「考えて書くこと」
単なる「なぞり書き」は、いくら積み重ねても効果が薄い
二度書き、三度書きしてでも文字の形を整えるところから始めてみよう

まず用意するモノ

書写練習に必要な5点セット

画像の左から、

  1. 市販の「こくごノート 8マス」
  2. ボールペン
  3. 鉛筆、シャープペン
  4. 消しゴム
  5. 印刷した手本プリント(ここでは「カタカナの手本」を元に説明します)

以上の5点セットで準備が整います。

スマホの画面越しでも一応の練習は出来ますが、できれば印刷したプリントを手元に用意してください。

というのも、スマホ画面を見ながら書写する場合、「線の比率を考えながら書く」やや難易度の高い手間が発生します。

まずは、誰でも確実に出来る「手本と同じ線の長さだけストロークする原寸書写」から始めていきましょう。

身になる書写の練習方法

やることは至って単純で、手本を真似して書くだけです。

真似ぶ(学ぶ)練習を通して書字は上達していくわけですが、この真似が形にならないと、なかなか先に進めません。

いくら書いても上手く書けない人は、次の工程を踏みながら書写してみてください。少なくとも最初のスタートラインには立てるはずです。

練習の流れは、次の3つのステップに分かれ、書写の基本を身につけることが主な目的です。

ステップ1. 鉛筆で文字の形を整える
対象の形を正確に捉える「目習い」の力を引き上げる
ステップ2. 鉛筆で書いた文字を上からなぞってみる
指先を思い通りに動かす「手習い」のトレーニング
ステップ3. 最後に下書きなしで書写する
「目習い」と「手習い」を同時に行いながら書写の基本を身につける

では実際の練習方法を説明していきます。

1. 鉛筆で文字の形を正確に捉える(何度書き直してもOK)

何度も書き直しながら手本の形に近づける文字のスケッチ

(二度書き、三度書きして書けないものは、一度書きでも上手く書けない法則)

ステップ1は、鉛筆と消しゴムを使って文字の形を整えていく練習です。

図解 「ス」の一画目をどう書くか

それぞれの線の「書き出し」と「書き終わり」を目測して一画ずつ丁寧に繋げていきます。このとき、16個ある方眼マスを上手く利用し、線の位置を「座標」に置き換えながら書写すると書きやすいです。

「ス」のスケッチ 合格レベルの基準

何度書き直しても構いませんので、可能な限り精密にスケッチしてください。対象の形を正確に捉える「目習い」の力がレペルアップします。

なかなか根気の要る作業ですが、ここで鍛えた観察眼は、以降の書写練習にも役立ちます。

2. 鉛筆で書いた文字を上からなぞってみる

「ア」をなぞり書きする様子

ステップ2は、先ほど書いた下書き文字を元に、なぞって書く練習です(ここでは「ア」の字で説明)。

ボールペンを使って、下書き線を丁寧に辿ってください。大きな文字を書くため、とにかく線がブレやすいです。淀みない線を書くトレーニングも兼ねて書き上げます。

なぞり書きする際のコツは、ペン先を動かす1cm先を予測しながら書くことです。鷹の目で全体のバランスを俯瞰しながら書くとスムーズにペンが動きます。

反対に、迷路を辿るような、視点を1点に集中した書き方をしてしまうと線がブレやすいです。

下書き線からはみ出さない意識を持つよりは、視野を広く保ち、普段の筆記感覚で手本の筆致を追体験することが大事で、なぞった直後に「あ、なんか書けそうかも」と感じたら効果アリです。

なぞり書きの「失敗例」と「成功例」

下書き線を極端に外してしまう場合、指先を器用に動かす「手習い」が未熟であるともいえます。このズレ幅を修正するには「とにかく書き込むこと」です。反復練習が何よりの処方箋になります。

3. 今度は下書きなしで書いてみる

下書きなしで書写した「ア」

ステップ3は、ボールペンによる「一度書き」で手本を書写する練習です。

要領は、ステップ1で説明した書き方と同じです。「書き始め」と「書き終わり」の位置を見定めては線を引き、ひとつの文字を書き上げます。

赤ペンで自己添削した「ア」

上手く書けなかった場合、どこがズレているのか見直すことで、自分の弱点が分かります。赤ペンでチェックを入れてみると修正箇所が分かりやすいです。

よく書けた書写の「ア」

この一連の流れを実践することによって、書写の基本が身につきます。ペン習字は「観察力」「再現力」が大切なんですね。

※補足

必ずしも順番通りに実践する必要はありません。

練習に慣れてきたら、

  • ステップ1(下書き)→ ステップ2(なぞり書き)
  • ステップ3(書写)

この2通りの組み合わせのうち、どちらか一方に集中するやり方でも「目習い」と「手習い」に効果があります。

ある程度書けるようになったら次の段階へ

図解 16分割した書写から本格的なペン習字へ

まずは上手に書ける地点から始めて、徐々に補助線を減らす形でステップアップしていけば、書けない苛立ちに振り回される頻度も減っていくと思います。

今回紹介した「手本を16分割した書写」が出来るようになった人は、ぜひ好きな手本を手元に置いて本格的なペン習字を始めてください。

関連 3つの基準で見比べる、長続きする通信講座の選び方

ちなみに、このサイトで配布しているサンプル手本は、日ペンのボールペン習字講座のテキストを参考に作成しました。同じ手本で練習を重ねたい人は、日ペン美子ちゃんが広報している通信講座が次のステップとして最適です。ここで習得した書写技術を活用すれば、練習が滞りなく進み、テキストを進めるほどに書字力が高まります。

管理人の受講体験レビューは下記のリンクから↓

参考 日ペンのボールペン習字講座を受講しました。レビューや感想など詳しく

スポンサーリンク

シェアボタンから、この記事の情報をおすそ分けできます