美文字の書き方が分かる、ひらがな書写のコツ

書写がとても苦手だった頃の管理人の字

手本通りに書けなくて歯がゆい思いをしている人にぜひ試してほしい超初級編の練習法があります。

それは「16分割書写」です。

私もそうだったのですが「見え方のズレ」に気付かないことには手本の通りに書けません。

字の上手下手は「目」で決まると言ってもいいくらい見る力は大切なんですね。

この記事では、絶対に正しい位置に線を書ける「ひらがな書写のやり方」について解説します。

「下手な字を書く自分が許せない」という人は、手始めに「16分割書写」をやってみませんか。ぶきっちょな自分でも書ける……書けるぞ!と勇気が湧く練習法です。

ガイド線を増やすと書写の難易度が下がる

図解 [4分割書写と16分割書写の違いを比較]

手本をよく見ても書けない原因の1つに「自分の見え方と手本のズレを認識できない」観察力の問題があります。

初心者によくある、見え方の癖・思い込みをリセットできるのが16分割書写の特徴です。

形を正しく捉えて書写するためには、ガイド線を増やすのがポイントなんですね。

あまり馴染みがないこの練習法。市販のペン字練習帳ではまだ普及しておらず、書写環境を自前で用意する必要があります(これがまた面倒)。

印刷して使える「見本シート」と「練習シート」はこちらで用意しましたので、よろしければご利用ください。

確実に書ける地点からスタートすることできちんと書ける手応えを実感できます

見本シート & 練習シートのダウンロード

【あ行~わ行】見本シートをまとめて印刷

ひらがなの見本【あ行~わ行】

ダウンロード ひらがな50音 の見本シート

16分割書写ができる「あ行〜わ行」の見本シートです(ぜんぶで4枚)。

※A4サイズの用紙に対応

お試し用として、1枚ずつ印刷できるタイプのシートも用意しました↓

【あ行・か行・さ行】見本シート

ひらがなの見本【あ・か・さ行】

ダウンロード あ・か・さ行 の見本シート

【た行・な行・な行】見本シート

ひらがなの見本【た・な・は行】

ダウンロード た・な・は行 の見本シート

【ま行・や行・ら行】見本シート

ひらがなの見本【ま・や・ら行】

ダウンロード ま・や・ら行 の見本シート

【わ行】見本シート&書写のコツ

ひらがなの見本【わ行】

ダウンロード わ行&ひらがなを上見に書くコツ

16分割書写対応【練習シート】

ペン習字 練習シート

ダウンロード A4サイズの練習シート(25mmマス)

16分割書写は、手本と練習用紙の方眼罫の大きさを揃えることがポイントです。

今すぐ練習を始めたい人は…
「見本シート&練習シート」 が必要
→ 印刷して使ってね
たくさん練習したい人は…
「見本シート&こくごノート 8マス」 が必要
「こくごノート」は別途用意してね

ひらがな見本シートと同サイズの「こくごノート8マス」

配布している見本シートは、市販の「こくごノート 8マス」に対応していますので、たくさん練習したい人・成長の足跡を残しておきたい人は学童用品コーナーなどで入手してください。

16分割書写 効果的な練習方法の一例

参考例としてどんな風に実践すればいいのか、書写のコツを踏まえながら説明していきます。

筆記具5点セットをまず用意

16分割書写に必要な筆記具

用意する筆記具は、次の5点。

  1. 鉛筆、シャープペン
  2. 消しゴム
  3. ボールペン
  4. 見本シート
  5. 練習シート もしくは 「こくごノート 8マス」

これで始める準備が整います。

意外と見落としがちな書写の基本ルールがありまして、それは原寸通りに書き写すこと

「目」で捉えた文字の特徴をそっくりそのまま「手」で再現する協応動作を鍛えることが書写練習の目的でして、

この技術は「きれいな字を書くぞ」と強く思ったとき、習った文字を「目」でイメージして「手」で再現する"記憶の書写"を行うときに役立ちます。

見本シートから切り取ったひらがな「い」「か」

習い始めは、脳裏に焼き付けた文字のイメージがただちに薄れていきます。

そのため、印刷した見本は切り取り、練習マスの真横に置くなどしてください。

視線の移動距離をゼロに近づけることで瞬間記憶の助けも借りながら書写できます。

では実際の練習手順について、2つのひらがな「い」「か」を参考にレクチャーしていきますね。

「い」を上手に書写するコツ【初級編】

ステップ1. 鉛筆で文字の形を正確に捉える

何度も書き直しながら手本の形に近づける文字のスケッチ

ステップ1は、鉛筆と消しゴムを使って文字の形を整えていく練習です。

一発書きで見本の形に寄せて書けるなら、この工程を飛ばしてもらってかまいません。

しかし、形がうまくとれない人は二度書き、三度書きしてでも形を正確に書き写すところから始めましょう。

見え方のズレを「手で修正する ⇄ 目で見直す」この繰り返しによって書写能力がレベルアップします。

図解 [ひらがな「い」の一画目をどう書くか]

(補助線を使って線の位置を正確に捉えよう)

16個ある方眼マスは「書き出し」や「ハネ」の位置を座標に置き換えて書写するときに役立ちます。

字形を客観的に分析できれば、手癖に引っ張られることなく見本通りに書けるのです。

図解 [線のふっくら加減を見極めることがひらがな上達の早道]

ひらがなの美しさを感じる要素の1つに「線のふっくら感」があります。

平仮名は女手(おんなで)と呼ばれていた歴史があり、やや丸みを帯びた線が特徴です。

線の特徴を把握しやすいように、配布している見本シートは、通常の手本サイズよりドでかく作りました。

一線一線の特徴を注意深く観察してみてください。微妙な曲線の流れを知ることで"水茎の跡も麗しい"ひらがなに一層近づけます。

ステップ2. 下書き文字をペンでなぞる

鉛筆でスケッチしたひらがなをボールペンでなぞり書き

ステップ2は、下書き文字を一筆書きでなぞる工程です。

「線のトレーニング編」でも解説しましたが、常に1センチ先の線を予測すると思った通りの線を書きやすいです。

どういうことなのか、「良くない例」を踏まえて説明しますと↓

鉛筆でスケッチしたひらがなをボールペンでなぞり書き

ペン先の一点のみに視点を置いた書き方は線がブレやすく、これは迷路あそびにも近い筆記感覚です。字を書くときの感覚とは異なります

なぞり書きでは、線の流れをイメージできる程度の「視野の広さ」を意識して欲しいんですね。

なぞり書きは、1mmもはみ出さずに書くことが目的ではありません。

迷路を辿るように線をなぞるのではなく、全体像を捉えながら書いてみてほしいのです。

視野の使い分けが出来ると字が上達しやすい

姿勢を正して視野を広く保ち、1センチ先の線を想像しながら書くことでペンはスムーズに動きます。

「か」を上手に書写するコツ【中級編】

ひらがなの「か」は難易度が少しアップします。しかし、やることは基本的に変わりありません。

ひらがな「か」を16分割書写する流れ

形がうまく取れないときは、鉛筆で文字をスケッチしてから仕上げにペンでなぞり書き。

参考資料として「か」の書写ポイントについても簡単にまとめました↓

図解 [ひらがな「か」を上手に書くポイント]

図解 [ひらがな「か」の二画目の書き方によって文字の印象が変わる]

個人的に難しいと感じるのは二画目のタテ線です。線を下ろす角度によって「か」の印象は大きく変わります。

時間をかけずにスケッチ出来るようになったら、今度は一発書きの書写にも挑戦してみてください。

理想とする線をイメージしてからなぞるこの書き方を実践することで、

  • 書きたい線を明確に想像する目の力
  • そのイメージを忠実に再現する手の力

「目」と「手」のチームワーク(協応動作)が向上し、同時に字も上達していきます

ある程度書けるようになったら次のステップへ

16分割書写は、字に自信がない人でも「できる達成感」を得られる初歩的な訓練です。

まずは上手く書けるところから始めて、徐々に補助線を減らす流れでステップアップしていけば、「書けない→つまらない→もうやめよう」の三重苦に悩まされることはありません。

図解 [16分割した書写から本格的なペン習字へステップアップ]

ペン習字を10年以上続けて分かった字の上達ポイントはこの3ページに全てまとめました。

繰り返し読みながら実践してみてください。ペン字教本には載っていない「字がうまくなる目の使い方」「目と手のチームワークを高めるコツ」を会得できます。

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