カタカナの書写練習ができる見本シートを作りました(お試し用の練習シートもあり)。
特徴は3つあります。
- 1. 市販の「こくごノート 8マス」に対応
- 練習帳にたくさん書き込むことで着実に字が上達。
- 2. より正確に書写できる
- 見本と練習マスの補助線が一致する。だから字形の特徴を捉えやすく、書写しやすい。
- 3. ビッグサイズの手本
- 大きな字を書くことで伸びやかな線を書く訓練にもなる。
リビングやトイレの壁に貼って眺める目習い用の教材としても使えます。
見本シート & 練習シートのダウンロード
※PDFファイルのダウンロード後、A4サイズの用紙に印刷してください
【ア行・カ行・サ行】見本シート
ダウンロード ア・カ・サ行 の見本シート
【タ行・ナ行・ハ行】見本シート
ダウンロード タ・ナ・ハ行 の見本シート
【マ行・ラ行・ヤ行】見本シート
ダウンロード マ・ヤ・ラ行 の見本シート
【ワ行】見本シート&カタカナを上手に書くコツ
ダウンロード ワ行&カタカナを上手に書くコツ
練習シートもあります
お試しで練習する際は、以下の練習シートが必要です。
ダウンロード A4サイズの練習シート(25mmマス)
効果的な練習方法の一例
練習の流れは、次の3つのステップに分かれ、書写の基本を身につけることが主な目的です。
- ステップ1. 鉛筆で文字の形を整える
- 手本の形を正確に捉え、「目習い」の力を高める。
- ステップ2. 鉛筆で書いた文字を上からなぞってみる
- 指先を思い通りに動かす「手習い」のトレーニング。
- ステップ3. 最後に下書きなしで書写する
- 「目習い」と「手習い」を同時に行いながら書写の基本を身につける。
真似ぶ(学ぶ)練習を通して字は上達していくわけですが、この真似が形にならないと、なかなか先に進めません。
まず用意するモノ
画像の左から、
- 市販の「こくごノート 8マス」もしくは 練習シート
- ボールペン
- シャープペン
- 消しゴム
- 印刷した見本シート
以上の5点セットで準備が整います。
スマホの画面越しでも一応の練習は出来ますが、できれば印刷した見本シートを手元に用意してください。
というのも、スマホ画面を見ながら書写する場合、「線の比率を考えながら書く」やや難易度の高い手間が発生します。
まずは、「手本と同じ線の長さだけストロークする原寸書写」から始めていきましょう。上手に書写ができる秘訣です。
では具体的な手順を説明していきます。
1. 鉛筆で文字の形を正確に捉える(何度書き直してもOK)
(手本通りに書くのが苦手な人は、二度書き、三度書きしてでも「見え方のズレ」を修正しよう)
ステップ1は、鉛筆と消しゴムを使って文字の形を整えていく練習です。
それぞれの線の「書き出し」と「書き終わり」を目測して一画ずつ丁寧に繋げていきます。このとき、16個ある方眼マスを上手く利用し、線の位置を「座標」に置き換えながら書写すると書きやすいです。
何度書き直しても構いませんので、可能な限り精密にスケッチしてください。対象の形を正確に捉える「目習い」の力がレペルアップします。
なかなか根気の要る作業ですが、ここで鍛えた観察眼は、以降の書写練習にも役立ちます。
2. 鉛筆で書いた文字を上からなぞってみる
ステップ2は、先ほど書いた下書き文字を元に、なぞって書く練習です(ここでは「ア」の字で説明)。
ボールペンを使って、下書き線を丁寧に辿ってください。大きな文字を書くため、とにかく線がブレやすいです。淀みない線を書くトレーニングも兼ねて書き上げます。
なぞり書きする際のコツは、1cm先の線を予測しながら書くことです。全体のバランスを俯瞰しながら書くとスムーズにペンが動きます。
反対に、迷路を辿るような、視点を1点に集中した書き方をしてしまうと線がブレやすいです。
下書き線からはみ出さない意識を持つよりは、視野を広く保ち、普段の筆記感覚で手本の筆致を追体験することが大事で、なぞった直後に同じように書ける余韻が残っていたら効果アリです。
下書き線を極端に外してしまう場合、指先を器用に動かす「手習い」が未熟であるともいえます。このズレ幅を修正するには「とにかく書き込むこと」です。反復練習が何よりの処方箋になります。
3. 今度は下書きなしで書いてみる
ステップ3は、ボールペンによる「一度書き」で手本を書写する練習です。
要領は、ステップ1で説明した書き方と同じです。「書き始め」と「書き終わり」の位置を見定めては線を引き、ひとつの文字を書き上げます。
上手く書けなかった場合、どこがズレているのか見直すことで、自分の弱点が分かります。赤ペンでチェックを入れてみると修正箇所が分かりやすいです。
この一連の流れを実践することによって、書写の基本が身につきます。ペン習字は「観察力」と「再現力」が大切なんですね。
※補足
必ずしも順番通りに実践する必要はありません。
練習に慣れてきたら、
- ステップ1(下書き)→ ステップ2(なぞり書き)
- ステップ3(書写)
この2通りの組み合わせのうち、どちらか一方に集中するやり方でも「目習い」と「手習い」に効果があります。
ある程度書けるようになったら次の段階へ
まずは上手に書ける地点から始めて、徐々に補助線を減らす形でステップアップしていけば、書けない苛立ちに振り回される頻度も減っていくと思います。
今回紹介した「手本を16分割した書写」が出来るようになった人は、ぜひ好きな手本を手元に置いて本格的なペン習字を始めてみてください。
手本の作成にあたっては「日ペンのボールペン習字講座」のテキスト(第1巻)を参考にしました。
- 上手な書き方がイマイチよく分からない
- 本気で字の上達を目指している
- 先生目線のアドバイスが欲しい
という人でしたら、日ペンの通信添削がその悩みに応えてくれます。
私自身は、この通信講座を受講してから字の練習に熱が入り、ひらがなの見本(に近いもの)が書けるようになりました。
親身な添削・講評が続ける励みになりましたので、さらに良質な練習方法を探している人は、レビュー記事をご覧ください。
コメント
小学校教員です。
貴社のこのページを「お気に入り」のhpにさせていただきました。
>>千村さま
お気に入りに追加してくださり、ありがとうございます。
児童向けの教材を用意する上で何かヒントになりましたら幸いです。