正しいペンの持ち方を習う機会は本当に少ないです。
小学校でそれらしい手ほどきを受けてからは、表立って持ち方を見直されることもなく、自ら進んで持ち方を直そうと思ったときには、一度身に付いた頑固なクセが固着しています。
「自分でもおかしい持ち方だと自覚はしているけれど、どうやって直したらいいのかよく分からない」
「変な持ち方のせいで、筆記中に指が痛くなり集中できない」
そんな人のために、持ち方の見本だけでなくそれぞれの指の力加減も踏まえて詳しく解説していきます。
↓お探しの情報にすぐにアクセスできます
- ペンの持ち方を見直したい人は…
- 「正しいフォーム」の説明へ
- 握る力が強く、指の痛みにお悩みの人は…
- 「もちかた矯正グッズ」の説明へ
はじめにまとめ
手の大きさや指の長さには個人差があり、それぞれに合った持ち方は微妙に異なります。
ここで紹介する持ち方は基本フォームに留めてもらい、ある程度なじんできたら、今度は自分にとって最適な持ち方にチューニングしてください。
難しいことは特にありません。その持ち方がしっくり来たらほぼ正解なのです。
疲れない持ち方がもたらす様々な効果
この記事がゴールとする地点は、「力を入れなくても字は書ける」という意識の転換です。
ふんわりと優しい持ち方へ改善することで、
- ペンだこの悪化を防ぎ、テーピングなしでもペンが持てる。
- 長時間の筆記でも疲れにくく、集中力が長続きする。
といった、副次効果があります。
ペンの重みだけで線が引ける持ち方は、それだけで指の疲労感を軽減できます。
ちょっと長いですが、正しく持ってサラサラと書くために必要な情報を全て盛り込みました。繰り返し読みながら実践してみてください。
紙の裏にまで凹凸が残る強い筆圧は「なんと無駄な力であったことか」と体感できるようになったらゴールは目前です。
真似してみよう 持ち方の見本
一人称(本人)視点による持ち方が分かりやすい参考図書として、『10日で「美文字」が書ける本』があります。
著者は、書写・書道教育の研究にも携わっている青山浩之先生です。
(付録のDVDから正しい持ち方を360度チェックできます)
この本では、正しいペンの持ち方は「握る」のではなく「つまむ」ようにと説明しています。
- 机の端からペン先がはみ出るように置き、親指と人差し指でつまむ(つまむ位置は、ペンの先端から約3cm)。
- ペンを上に持ち上げ、中指で押し出しながらくるっと手前にひっくり返す。
- 中指をペンに添えて、3本の指で軽く持つ。
(NHKまる得マガジン「さらばクセ字!初めての美文字レッスン」より)
青山先生考案の「くるりん法」を使うと、わずか3つのステップで正しくペンが持てるようになります。
筆記具によって持ち方の角度が変わる例
それぞれの筆記具には、“推奨される持ち方の角度”が存在します。
- ボールペン
- 60度~90度
- 鉛筆
- 55~60度
- 万年筆
- 書きたい字幅に応じて(55~60度が適当)
正しい持ち方ができると、筆記具に応じて持つ角度を柔軟に変更できます。
ポイントは、人差し指の第2~第3関節の間にペン軸を置くことです。
つぎの参考例から書きやすいと感じる角度を探してみてください。
ボールペンを持ったときの角度
(ペン軸を第ニ関節に寄せて持つと垂直に近い角度になる)
ボールペンの場合は、ペン軸をやや立て気味にして持つと、線がカスレず、快適な書き味を維持できます。
ボールペンは紙の上でボールが回転することで、ペンのインクが紙へ転写します。そのため、ボールが回転する60°~90°の筆記角度で筆記するのが理想的です。
- お客様相談室 紙の上でボールが回らない場合 | 三菱鉛筆株式会社
鉛筆を持ったときの角度
(人差し指にぴたっとくっ付けるようにして持つと、安定した線が書ける)
人差し指の曲げ具合をやや緩めると、標準的なこの角度になります。
万年筆を持ったときの角度
(ペンを寝かせて持つときは、ペン軸を第三関節に寄せて持つ)
万年筆は少し寝かせるようにして持つとペン先が引っかからず、スムーズに字が書けます。
このようにペンを持つ角度は、人差し指の第2~第3関節の間で調節できるんですね。
新しい持ち方に慣れないうちは、人差し指をペン軸に巻きつけるようにして持つと、ペンとの一体感やフィット感が高まります。
それぞれの指の力加減について
「ペンがずり落ちない程度に支える」
この状態を基本として、親指と中指でペンを持ち、人差し指はタテ線を書くときの「ナビゲーター」。
それぞれの指にこのような役割を与えます。
上のような持ち方に人差し指を添える、だと分かりやすいでしょうか。
この持ち方でしたら、人差し指は「タテ線を書くときに少し曲げるだけ」という仕事に専念できます。
(もし指が痛むなら"親指に力が入りすぎている"と原因を特定しやすい)
ペンを優しく持ったときの力配分を図にしてみました。
中指、人差し指の付け根を支えとし、親指を軽くあてがう力の配分ができると、指先への負荷を最小限にできます。
- ペン軸を引っ張り上げたら簡単に抜けてしまった
このくらいペンを軽く持てたら上出来です。
「でも、こんな不安定な持ち方では弱々しい線しか書けません……」
ここで一工夫が入ります。小指を軽く「くっ」と曲げることです。
小指の使い方について詳しく
「体の上手な動かし方」について言及したペン字の書籍をベースに小指の使い方を説明します。
小指が働けば字は劇的に上手くなる
おそらく多くの方は、
- 人差し指
- 親指
- 中指
の順番で、力を入れていると思います。
直接ペンを握るその三本の指に力が入るのは当然のことですが、ずっとそのままの状態が続くと、手はかなり疲れてくるはずです。(p70)
- 『まっすぐな線が引ければ字はうまくなる』 高宮 暉峰(2006年)
私も当時は、人差し指を「く」の字に曲げて思いっきり力を入れて書いていました。
指先の色が真っ白になるほど力んでしまっては、短時間の筆記でも疲れてしまいますよね。
では、疲れずにボールペンを安定させるには、どうやって持ったらよいのでしょうか?
それは、ずばり「小指」に力をいれるのです。
ボールペンを持っているとき、小指は軽く握られた状態になっています。
この状態のまま、小指を手のひらにくっつけるようにして、軽く力を入れます。
ぎゅっと握り締める必要はありません。軽く「くっ」と力を入れてみてください。
小指に軽く力を入れると、手のひらの中心と下の部分に自然な力が入ります。これが大切なのです。
この部分を支えにしながら、ボールペンを握ると、ペンを持つ腕の下側に力が入ります。(p70,p71)
- 『まっすぐな線が引ければ字はうまくなる』 高宮 暉峰(2006年)
つまり、ペンを握りしめたくなる三指(親指・人差し指・中指)の力みを逃がす気持ちで小指を軽く「くっ」と曲げると、しっかりとした支えが発生し、安定した線が書けるようになるわけですね。
どうでしょうか。先ほどよりも少しは冴えた線が書けるようになりましたか。
写真で詳しく説明しますね。
(変化が分かりやすいように、小指に相当の力を入れて曲げています)
腕をまくって観察してみてください。
おじぎをするように小指を曲げたとき、小指側の側面に筋肉の張りを感じるはずです(ピクピクと動く箇所が見つかれば、出来ている証拠)。
この固定感を土台として筆記したとき、3本の指でペンを握りしめなくても字は書ける感覚を掴めるかと思います。
しっくりとくる小指の曲げ具合には個人差がありますので、いろいろと試してみてください。
ここでは「小指の第一関節が紙面に接する程度の曲げ具合」を1つの基準として話を進めていきますね。
用紙に触れる手の位置について
意外と見過ごされているのが、紙と手が触れる位置です。
(手の側面全体をべったりと置いて書く人は要チェック)
写真のように、2箇所の赤丸部分が紙と触れるようにして手を置きます。
上の赤丸は、小指の第一関節を指しています。
下の赤丸は、小指側の手のつけ根を差し、この箇所を豆状骨と呼びます。
>>豆状骨(手の平のぐりぐり)の見つけ方
紙に触れる部分は、基本的にこの2箇所のみです。
このとき、手の重さを感じる配分(10)は、
- 小指
- 1の重み。サラサラと動く。
- 豆状骨
- 9の重み。ほぼ動かない。
極端な比率の違いがポイントです。
小指は、文字を書く動きに合わせて紙の上をスススーッと滑らかに動かします。
例えるなら、エアホッケーの「パック」のようなイメージです。
(ほかにも「氷の上をスィーと滑る感じ」とか自分の中で波長が合う動きのイメージで)
豆状骨を支点として、バイバイの動作で線を引いてみると、小指がなめらかに動く感覚を掴みやすいかと思います。
この筆記感覚を参考に、ヨコ線は小指の動きで、タテ線は人差し指の動きによって生まれる、と意識すれば力を込めなくても芯の通った文字が書けるようになります。
指の動きがわかる参考動画
(指の動きを観察しやすい角度から撮ってみました)
最後に余った薬指はどうすればいい?
いただいたコメントから、深く意識すると混乱する箇所のようです。
親指・人差し指・中指の位置さえしっかり決まれば、薬指も感覚的にしっくりくるポジションが見つかります。
参考までに私の場合、筆記中の薬指はコバンザメのように中指に引っ付き、紙に触れない程度に浮かせて書いていました。
ここまでのおさらい
- 正しい持ち方のフォームは?
- 「くるりん法」でつまむようにしてペンを持つ。
- 筆記しやすい持ち方の角度は?
- 約60度を基本として、ボールペンは軸を立て気味にして持つ。
- それぞれの指の力加減は?
- ペンを持つ3本の指は、ペンが抜け落ちない程度のふんわりとした力加減。
- 親指と中指でペンを持ち、人差し指はタテ線を書くときの「ナビゲーター」。
- 親指で当て支える力を中指、人差し指の付け根が受け止める。
- 小指の大事な役割
- 小指を軽く「くっ」と曲げると、三指の握りに代わる固定感が生まれる。
- 握りしめたくなるときは、小指を「避雷針」に見立て、力みを肘へと逃がす。
- ヨコ線は、小指の動きが作り出す意識で書いてみる。
- 手と紙が触れる位置は?
- 「小指の第一関節」と「豆状骨」の2箇所。
- どうしても親指が痛むんだけど、なにか対策はある?
- 人差し指のぷにぷにしたところに親指を乗せると痛みが和らぐよ。
(『さらばクセ字! 初めての美文字レッスン』 p7より)
ここまで読んだ方なら、上の画像のチェックポイントをすべて理解できるはずです。
ひとまずお疲れ様でした。
ここから先は、筆圧が強すぎて指を痛めやすい人のために、ゆったりと優しく筆記できるコツについて説明していきます。
サラサラと軽やかな手つきで書くためには
丁寧に書こうと思うほど指先に力を込めてしまう書き癖は、私もかつてそうでしたのでよく分かります。
ペン軸を強く握りしめると、ペン先はブレず安定した線が書けるため、失敗できない場面で強張った持ち方となってしまうのは当然の成り行きです。
しかしその強く握った持ち方、果たしてそこまでの力が必要でしょうか。
試してみてください。親指と中指の2本でペンを持ち、ペンの重みだけで字を書くと、おぼつかない書き方でありながらも、インクはたっぷりと出てきます。
実際問題、ペンの自重だけで線は書けるのですね。ここに人差し指の3本目が加わると、線が先ほどより安定するのではないでしょうか。
ここからが重要な点です。
必要最小限の力でペンを支えて持ったとき、この状態からどれだけの力を加えていけば安定した線質になるのか。
この境界線を知ることが、ふんわりと優しく筆記する秘訣になります。
ペンを支える力の配分がポイント
ここすごく大事なところなので、書き方の違いを比較して説明しますね。
- 指先に痛みが蓄積する書き方
- ペンを持つ3本の指にぐぐっと力を加え、その圧力を紙面に伝えながら文字を書く。
- せっかく持ち方を正しても、これでは指の痛みを感じやすい。
- いつまでも楽に書ける書き方
- ペンを持つ3本の指(第一の支え)と小指による固定感(第二の支え)を組み合わせて文字を書く。
- すると、紙をやさしく撫でるような書き方となり、疲れにくい。
心がけてほしいのは、指の「脱力」ではなく、三指(親指・人差し指・中指)の握りに代わる固定感を生み出し、第二の支えをも利用して書くことなんですね。
- 指先の握力はよわめて↓
- 小指による固定感を上げていく↑
ペンを支える力の比率を組み替えることで握りしめる癖が和らぎます。
私の場合、5:5くらいのバランスになったところで「親指にも力が入っているはずなんだけど痛くない」状態を実感できるようになりました。
(下へ向かう力によって筆圧が生じる。ペンの握りしめは無駄な力となりやすい)
指先の握力を筆圧に変換する書き方ではなく、小指を軸とした書き方を意識してみましょう。
手全体でペンを包み込むようにして持ち、ペン軸を押し下げる力(手の重み)の加減によって筆圧の強弱を表現できます。
持ち方の改善は、新しい支えを引き出すきっかけ作りに過ぎません。
「小指による強い軸」も利用することで、とにかく楽に字が書ける"ふんわり筆記"ができるようになります。
気付いたら指先が力んでしまう悩みの解消法
しかし、頭では分かっていても、気づくと筆圧が上がってしまい、いつもの痛みを感じてしまうものでして……。
「じゃあどうすればいいのか」というと、やはり常に意識するしかないです。力は入れなくても書けるものなんだ、と。
すると、ふとした拍子にふわふわと書けるようになるときがやがて訪れます。恐らく何の前ぶれもなく。「求めていた感覚はこれかもしれない」軽やかに書くための前提が必要だとしたらこの経験だと思います。
そして、たびたび登場する「小指」も重要なキーワードです。ここでは整体師をされている方のブログ記事が参考になります。
ペンで字を書く時、小指を少し曲げて、つまり小指側の筋肉を少し収縮させてしっかりとした支えをつくることによって、実際にペンを握って操作する親指と人差し指の動きが軽快で自由になります。
ペンを握る親指と人差し指にギュッと力が入ってしまい筆圧が強くなってしまう人は、しばらく字を書いていると手が痛くなりますが、それは動作を行う指も動作を支える指も同じになってしまうからです。
すらすらと字を書くためには小指側の筋肉をしっかりした状態にした上で字を書き続けることがポイントになります。
- からだの使い方① | ゆめとわのblog
どういう事かというと、
筋肉の仕組みには、一方が収縮すると他方が解放される連動作用があります。つまり、小指側を軽く曲げると、親指と人差し指の動きが軽やかになるんですね。
作業をするのは親指と人差し指の役割ですが、つかんだものを安定させるのは小指の働きです。
そう考えますと、あまり大した役割はしていないように見えてしまう小指が、実は非常に重要な働きをしていると言うことができます。
- からだの使い方① | ゆめとわのblog
それぞれの指には得意とする役割があります。
- 親指・人差し指・中指は…
- [つまむ][動かす][操作する]
- 細かい作業が得意
- 中指、薬指・小指は…
- [握る][支える][安定させる]
- 力を出す働き・サポートが得意
- 例:小指を握ると手首が安定し、筆記中の線がブレにくい。
各指に備わった機能を理屈として知っておけば、ペンを握りしめたくなる気持ちも少しは和らぐのではないでしょうか。
変な持ち方・指の痛みが直る「矯正グッズ」
「覚えることが多すぎ。全然うまくできないよ」という人は、児童向けの「持ち方矯正器具」を使用するところから始めてみてください。
大人でも普段使いできるモノを中心に選びました。
ペンだこの痛みを和らげる「プニュグリップ」
筆圧が強く指が疲れやすい人向けの矯正グリップです。
凹んだミゾに指を添えると正しくペンが持てるようになり、グミのようなプニプニした感触が握りしめる力を吸収してくれます。
鉛筆用のグリップですが、細身のノック式ボールペンやシャープペンにも装着が可能です。
握りしめによる指の痛みが緩和され、集中力が長続きします。
筆圧ゼロでもしっかり書ける万年筆「カクノ」
「持ち方の矯正」と「ふんわり筆記」が同時にできる万年筆「カクノ」も一度使ってみてほしい筆記具です。
万年筆は、ペンの重みで字が字が書ける特性が強く、紙を撫でるようなふんわりした書き方でも掠れず、メリハリのある字が書けます。
私の場合は、万年筆にも似たデスクペンの書き心地が"あ、力を入れなくてもいいんだ"と気づく転換点になりまして、
使い続けることで中指の痛みはおさまり、軽度のペンだこ持ちでしたが、今では柔らかい皮膚に戻りました。
(ノートや手帳に細かく書く人なら字幅はEF(極細)を推奨)
字が楽に書ける下敷きもちゃんと使ってますか?
クッション効果のある万年筆と硬筆用の「ソフト下敷き」を組み合わせると、指先への負荷をさらに軽減できます。
ペン先がわずかに沈み込む柔らかい素材を使用しているので、線が掠れにくく冴えた字になるメリットも。
紙の下にただ敷くだけで効果が表れるのですから、使わない手はありません。
あとは実践あるのみです
良くない持ち方だと自覚している人にとっては、普段使っていない腱を酷使するため、指がつります。
私の場合、小指に繋がっている筋肉が特に痛かったです。
最初はへろへろな文字になって違和感だらけですが、こればかりは仕方ないです。ここが踏ん張りどころと思って忍耐強く続けてみてください。
握りしめる癖をその都度リセットできる持ち方をマスターすれば、指の痛みに耐え続ける書き方からもおさらばできます。
大丈夫です。自転車や逆上がりの練習と同じ要領だと思えば必ず身につきます。
【見本あり】字がきれいになる5つの方法 | 大人っぽく見せる書き方のコツ
↑クセ字にお悩みの方はコチラの処方箋をどうぞ
出典
- 青山浩之 (2013)『DVDですぐ上達! 10日で「美文字」が書ける本』, pp.18-20, 講談社.
- 青山浩之 (2014)『さらばクセ字! 初めての美文字レッスン』, p.7, NHK出版.
- 高宮暉峰 (2006)『まっすぐな線が引ければ字はうまくなる』, pp.70-71, 日本実業出版社.
- 川上康則 (2010)『発達のつまずきから読み解く支援アプローチ』, pp.16-19, 学苑社.
- 林 美希 (2012)『よくわかるピアニストからだ理論』, p31, ヤマハミュージックメディア.
コメント
はじめまして 質問なんですが自分は字を書いていると親指が人差し指のところによっていってしまうのですがどうすればいいでしょうか。 アドバイスお願いします。
>>みこさん
返信できずじまいになってごめんなさい。
もう少し詳しい情報がないと何とも言えませんが、
持ち方を矯正する途中で無意識のうちに自分のクセが出てしまい、
ペンを徐々に立て気味に持ってしまう筆記角度が悪さをしているのだと思います。
根気強く取り組むことが必要になってきます。
はじめまして、お尋ねしたいことがあります。
小指は手のひらに当たるように完全に曲げるのでしょうか?
そういたしますと私の場合、小指を手のひらの方に持っていくと薬指も引っ張られ、そうすると大変中指が不安定になります。
普段の持ち方は小指も薬指も軽く卵が入るように丸めて全て中指に引っ付けています。
丁度この返事の内容にのっている画像と同じ持ち方です。
↓
<<uta 09-04-07 (火) 20:48
>>ぶんたさん
参考になるか自信がありませんが、中指と薬指の位置関係が分かる画像だとこんな感じでしょうか。
ドクターグリップを紙面に対して約70度の角度で持った状態です。小指・薬指・中指が緩やかな階段状に重なっています。
私が持ちやすいボールペンの持ち方に過ぎませんので、1つの例として参照していただければと思います。
それから、記事内の終盤に薬指の項目を追加しました。よろしければご覧ください。
全て目を通したのですがどうしても分からず、これであっているのか不安だったので書き込ませていただきました。
>>saさん
ご質問の件ですが、saさんが実践されている持ち方で合っています。
ペンを立て気味に持つほど、小指は手の平の方へ引っ張られますが、
それでも密着するような持ち方にはならないはずです。
ぎゅっと握るような関節がこわばるペンの持ち方はそれだけ疲れやすいです。
ペンを持つ手はあくまでゆったり、やさしく、ふんわりと。
「手の平の中に卵がおさまるような」という表現は、自然体を心がけてくださいといった意図があります。
読ませていただいた文面からは、特に問題はないように感じました。
どうぞ快適な筆記生活を。
数年前の記事ですので、まさかこんなに早く質問に気付いていただき回答がつくなんて驚きました・・・!
持ち方も始めた当初はなかなか慣れずに小指が疲れていたりしていたのですが、今ではだいぶ慣れる事が出来ました。
慣れてきて余裕が出てきたからか、それゆえにずっとこれで合っているのだろうか、質問してみようかと迷っていたことをふと思い出し、今回書き込んでみました。 回答を頂く事ができ、今とても嬉しいです。
ありがとうございました。
小指をく字に曲げて、手のひらにで、紙にさわる部分が少し写真と変わるのですが
神につけたところは、固定して書くでいいのでしょうか
>>naさん
文字でのやり取りになりますので、限られた情報では
どうしても推測の域でしか申し上げられません。
ご自身の悩みが相手に伝わるか見直した上で
コメントしていただけると助かります。
ご丁寧な解説をありがとうございました。こういうページを以前から探しておりました
ので嬉しいです。私の字は漢字やひらがな等が 文章の中で大きさや形が揃っていないのが特徴で なかなかそれが直りません。 持ち方に気をつけて練習します。
ありがとうございました。
>>mikoさん
お役に立てたようでよかったです。
文中で字粒を揃えるのは、私も苦手です。
目の前の一文字に集中してしまって、大小のバランスまで気配りできないことがよくあります。
姿勢を正して文章を俯瞰する形で、木だけでなく森も見られるようになれたらいいのですが、なかなか難しいものです。
お世話になります。
パイロットの教本ではペン先割線の延長線上に人差し指の力点がきます。一方、万年筆「カクノ」での持ち位置は人差し指がサイドにスライドします。
どう考えればいいんでしょう?
御指導を御願い致します。
>>maromaroさん
おそらくこの場合、
どちらの持ち方が”線を引きやすいか”という視点で捉えた方が
疑問を解決しやすくなると思います。
「カクノ」を持った場合、その構造上、ペン軸の平らな場所に中指が位置し、
その結果として、maromaroさんの仰る「人差し指がサイドにスライドする」状態になります。
このときのペン先は、笑顔マークが見えるはずで、
パイロットの教本が示す持ち方と比べて
手前側にひねった状態でペンを持つことになります。
(カクノ使用者でないと分からない説明ですが、ここまでは大丈夫ですかね)
で、「カクノ」の笑顔マークが見える持ち方というのは、
インクフローが最も良くなるペン先の角度です。
対して、パイロットの教本が示すペン先の角度は、
線が細くなりやすい特徴があります。
万年筆系の持ち方になると、
ペン先の角度も考えないといけないので
ややこしい説明になってしまいましたが、
maromaroさんにとって「線が書きやすく、指先に負担がかからない持ち方」を
追求すると、答えが見えてくるかと思います。
ありがとうございます。
実は…
カクノが書きやすいんです。
アドバイスを頂いたおかげでステップアップ出来そうです。
しっかり練習し自分のものにするぞ❗️
質問させて頂きます。
私がこの記事のような持ち方を実践すると、各指が障害となり右下へのはらいが歪なものになってしまいます。
ペンを立てて書くことでこの事を補っているのでしょうか。
どうぞよろしくお願い致します。
>>坂本さん
持ち方を矯正した結果、「木」の最終画のような右払いが上手く決まらない、というお悩みでよろしいでしょうか。
おそらく、小指を置く位置を固定して書いているのが原因ではないかと思います。
“小指と紙が接する位置を固定した状態”で右払いを行うと、
指先の動きが制限され、大きな文字になるほど窮屈に感じる書き方となってしまいます。
坂本さんの仰るペンを立てて書く方法は、
ペン先の可動域が広がる有効な手立てのひとつです。
さらに付け加えるなら、
小指を置く位置を適宜スライドさせる書き方が根本的な解決策になります。
小指を紙に押し付け、そこから一瞬たりとも離れない書き方とするよりも、
小指を置く位置は、ペン先の動きと呼応し、流れるように右下へ滑らせる。
このようなイメージで右払いを行うと書きやすいのではないかと思います。
それでもしっくりこないときは、肘をも動かす気持ちで書いてみてください。
握り方は改善されたと思うのですがどうしても力んでしまい、人差し指が反ってしまうのですが、何か対処法ありますか?
>>ペン子さん
ペンを持った状態で人差し指が反るのは、
横から見たとき、人差し指の先端から付け根にかけて
「小さな三角形の隙間」が出来ることが原因と考えます。
なので、隙間の中心にあたる人差し指の第2関節付近にペン軸を沿えるようにして持つと、三角形の隙間が埋まり、反るような持ち方も改善されると思います。
(これはペンを立てた状態の持ち方に近いです)
あとは、力みですね。
人差し指が反るほど力んでしまうと、立て気味の持ち方から手前に寝かせるような持ち方へいつの間にか変化してしまいます。
強く握らない意識づけもそうですが、ペンを立てた状態のフォームを維持するように心がけると、力みの問題が徐々に解消されるかもしれません。
丁寧なご説明ありがとうございました。
おかげで人差し指の反りは直ったと思います。やはりまだ力みがでてしまうので頑張って練習しようと思います。
はじめまして。
手が震えて、思うように動かせません。線が波うったり、グンッと勝手に手が動いたりします。さらさらと書けるようになるのが憧れです。医者にはおそらく書痙だといわれ、薬を飲んだこともありますが、よくなりません。良い対処法をご存知ではありませんか?きれいな字が書きたいのです。
>>noboさん
はじめまして。
noboさんの場合、コメント欄での提案や助言は軽率なものにしかならず、
そのくらい解決が難しい問題のように感じます。
・症状が出たのはいつ頃なのか
・どのような場面で起こるのか
・文字を書くときに限定した症状なのか
・利き手の反対で書いた場合はどうなのか
・心理的なものなのか、身体的なものなのか
・職業に起因するものなのか
・ストレスが強く関係するものなのか
おそらく、このような質問事項から専門医は書痙と診断して、
お薬で改善されないということは、また別のアプローチを試す必要があると推察します。
私の方でも色々調べてみましたが、
書痙の治療実績がある心療内科、もしくは機能神経外科をあたってみる他はないというのが精一杯の返答になってしまいます。
その上で、今できる事として、持ち方のフォームを改善してみる価値はあると思います。
正しい持ち方で丁寧な書字ができる所作は、疲労軽減だけでなく、人前で書く緊張感や心理的な負担を和らげる効果があります。
症状の原因が詳しく分からないことには、返答のしようがないのが心苦しいところですが、
少しでも良くなることを願っています。
お返事をくださり、ありがとうございました。本当に悩んでいるので、涙が出るくらいの気持ちです。
もともと緊張しやすく、字を書く時は特に力みがちだったのですが、通信教育のペン習字を始めて半年くらいでしょうか、酷くなってしまい、お手本をなぞることさえ出来なくなりました。人前に限らず震えます。上手く書きたい気持ちが強すぎるのだとわかっていても、気持ちのコントロールは難しいです。
ペンの持ち方を練習し、自信をつけるしかないのかもしれないですね。気長に頑張ります。
>>noboさん
私は医者でも何でもないので、ここから先に書くことは軽く聞き流してください。
もしご自身の中で、症状の原因が心の側にあるとお考えでしたら、いま取り組まれていることは、いつかきっと実を結ぶと思います。
ペン習字歴が半年ということは、おそらく今がいちばんの耐え時で、効果が一向に上がらない辛い時期かもしれません。
ペン習字は、いってみれば、自分の身体(特に手先)を正確に動かす訓練なようなもので、続けるほどに自己修正能力が磨かれます。
これはペン習字さえ継続していれば、症状が改善されるという意味ではなく、一歩引いた視点で手先の動きを観察し続けることで、どのような気持ちが沸き起こったときに手が震えてしまうのか、その傾向がおぼろげながらも見えてくるはずです。
その気持ちを人に説明できるくらい客観視することができれば、それは別のお薬で和らげることができる問題なのか、認知療法といったカウンセリングが必要になってくるのか、解決の糸口が見つかるかと思います(これは病院で症状を説明する際にも有効です)。
私も一発勝負で清書するときは、手が震えたり頭が真っ白になったりすることがよくありました。
今になって振り返ると、”失敗できない恐れ”がそうさせていたのかもしれません。
そんな不安な気持ちをどうやって解消したかというと、練習量を増やして自分に自信をつけたり、ここまで練習したなら失敗しても仕方がないと納得したりすることが突破口になりました。
noboさんの場合は、もっと根深いところで不調を抱えているのかもしれません。
心身を穏やかにして書くためには人並み以上の訓練が必要になるかもしれませんが、どうか諦めずに続けていただきたいです。
この症状が気になりだして、3年近くなります。諦めていたのですが、もう一度頑張ってみようかと思いました。
他の人にはなかなか理解してもらえないので、このようなあたたかいアドバイスをくださったこと、感謝いたします。
ありがとうございました。
私も字は下手でしたが、今年になって文字が震えるのを孫に指摘され医者にも行きましたが、「余り気にしないように」と言われました。ペンの持ち方がおかしいと思いました。親指を人差し指の下に入れると安定するのでここ10年はそうしていました。正しい持ち方でチャレンジしてみますが、指に力がはいりません。
>>asさん
状況を整理しますと、
・書字が震えるようになったのは、1年以内の出来事
・従来のペンの持ち方だと、書く線が安定する
(けれど、その方法でも文字がくずれるようになった)
・正しいペンの持ち方に変えたところ、指先に力が入らず、困っている
といったところでしょうか。
文字を書く際の震えに関しましては、
手先の筋力が関係する症状なのか、それとも精神的な変調から来るものなのか、
この辺りの原因を知ることが、悩みを解消する最初のステップになると考えます。
お医者様に「気にするほどのことではない」と診断されてしまっては、
途方に暮れてしまうかもしれませんが、
もし「指に力が入らない」状態が気にかかるようでしたら
指先の力を鍛えるトレーニングもありますので、
そういった方面からご自身なりに改善されていくといいかもしれませんね。
他に考えられる原因としては、
これまで使っていた指の腱と、正しい持ち方で使う指の腱が一致していないため、
いまいち力が入らないのかもしれません。
持ち方の矯正は、1ヶ月もすると慣れてくる実感がありましたので、
忍耐強く続けてみてください。
はじめまして、繰り返しこちらのサイトを見返しながら字の練習をしております。
正しいボールペンの持ち方についてお尋ねいたします。
こちらのサイト様をはじめ多くの手本では
「人さし指はボールペンを巻き込むように持つ」と解説されていますが、「人さし指とボールペンの間に少し空間を持たせる」と解説しているケースもあります。
人さし指の第2第3関節の間でペンを支えるように持てば自然に前者のような持ち方になり、後者の持ち方では第3関節付近から親指の付け根の間でペンを支える格好になります。
果たしてこの違いは綺麗な字を身に着けるうえで大きな問題になるのでしょうか、気にするほどのことでもないのでしょうか。
お返事いただけると幸いです。(既出でしたら申し訳ございません)
>>naoyukiさん
はじめまして。
そうですね。どちらか一方の持ち方に統一してもらった方が迷わず実践できて分かりやすいですよね。
両者の違いを筆記角度の観点から比べてみますと、
「人さし指はボールペンを巻き込むように持つ」持ち方の場合、筆記角度は50度~90度近くまで調整が利きます。
一方、
「人さし指とボールペンの間に少し空間を持たせる」持ち方の場合、筆記角度は40度付近で固定されてしまいます。
ボールペンで字の練習をする場合、インクが掠れない推奨角度で筆記できる持ち方は、前者なんですね。
書きづらさを感じながら無理に練習を続けると上達を阻害しかねませんので、快適な筆記環境が手に入る意味としましても「人さし指はボールペンを巻き込むように持つ」持ち方の方が、この場合、適していると考えます。
筆記角度を調整できる持ち方は、様々な筆記具にも対応できる汎用性があります。
早速のお返事ありがとうございます。
こちらで解説されている正しい持ち方で書くと、ペン先がスラスラ動かせることは私自身実感しておりますが(うまい下手はべつとして・・・)中には「合谷のあたりにペンを置くのが正しい持ち方」と解説している方もいらっしゃり、あまりにも違いすぎるのでお尋ねさせていただきました。結論から言えばすでにこのサイト内で明確な説明がなされていることでしたね。
手本となる字をちゃんと見ているようで実は見ていないことをつくづく実感しつつ「守」「破」「離」の「守」に日々悪戦苦闘中ですが、持ち方を正したことで以前に比べ手の疲れを感じず練習できるようになりました。
>>naoyukiさん
正しいペンの持ち方は、ペン習字の上達を支える基礎技術としても役立ちますし、中級、上級と出来ることが増えると、微妙な筆圧の調整においても恩恵を感じるかと思います。
奥行きを感じる立体的な線が書けるようになると、単なる文字に風格が表れ、見る人を惹きつけます。過程を楽しみながらどうぞ頑張ってください。
初めまして。
私はまっすぐな線や均等、バランスを考えた字を書くのが苦手で、同じ字でも書くたびに形が変わってしまいます。
まず、ペンの持ち方、倒す向きについて教えて欲しいのですが、極端なイメージだと親指側か人差し指側かどちらに倒すイメージなのでしょうか?
親指側が安定するけど、手に力が入る気もします。
よろしくお願いします。
>>なおさん
>親指側か人差し指側かどちらに倒すイメージなのでしょうか?
ペンを傾ける向きというのは、「右側 or 左側」「手前側 or 奥側」で話が変わってくるのですが、
まず、「右側 or 左側」の場合の話をしますね。
以下の画像は、正面から見た持ち方の画像です。
ペン先の先端がよく見えるように、ペン軸を傾ける向きは「人差し指側(利き手側)」の方がいいですね。
親指側に傾けてしまうと、文字を横から覗き込むような不良姿勢で書くことになるため、あまり良くないです。
次に、「手前側 or 奥側」どちらにペン軸を傾けるかというと、
親指側(手前側)に倒したほうが安定して書きやすいと感じる場合は、無理に直す必要もないかと思います。
「しかし手に力が入って困る」ということでしたら、ペンをぎゅっと握りしめたくなる気持ちを小指を向けてください。
小指をくっと曲げることで、ペンを持つ3本の指が軽やかになります。
こんな回答でいかがでしょうか。
回答、ありがとうございます。
私の持ち方自体が、基本的に間違っていたようです。
親指が人差し指より下に来ていました。そこを直すと人差し指側に倒れるイメージなります。
あとは、手の甲の倒す角度が決まらないのですが、「小指をクッと曲げ」て、紙に着くのは小指のどの辺り、または、手の平のどの辺りなのでしょうか?
長年の癖を矯正さようとしています。
よろしくお願いします。
>>なおさん
紙に触れる手の位置は、「小指の第一関節」と「小指球」となっています。
記事内の小見出し
「用紙に触れる手の位置について」をご確認ください。
幾分か書きやすく感じるかと思います。
初めまして。
いままではペンが親指に添うようにあり、紙に対する角度もほぼ直角だったので
人差し指の爪と親指の爪が並んでいました。
そのせいか、写真のように人差し指に添うように持とうとするとほとんど力が入らず、ヘロヘロの字になってしまいます。
続けていれば、慣れてくるでしょうか。
力を入れなくてもいいという意識でいた方がよいでしょうか。
>>おててさん
はじめまして。
ペンの角度を少し寝かせて持つようにすると、力が入らず、ヘロヘロな字になってしまう、ということでしょうか。
その場合、小指に意識を置いてみてください。
わずかに「くっ」と力を入れて曲げることで、いくらか安定した筆記になるかと思います。
あとは、力を入れなくてもきちんと書けるペン選びも重要ですね。
最近のラインナップですと、
・ぺんてる エナージェルクレナ 0.5mm
・PILOT 万年筆 カクノ 透明軸 EF(極細字)
あたりを使ってみると、わずかな筆圧でも線が掠れず、筆記時のストレスを軽減できます。
解決の糸口になりましたら幸いです。
わあ、返信が早くて驚きです!
ペン探してみます。
シャープペンシルや鉛筆等でも、持ち方は同様ですか?
>>おててさん
筆圧が高すぎて指が痛くなったり、ペンだこで悩んでいる人でしたら、持ち方を矯正する必要がありますが、基本的には、自分にとって持ちやすく書きやすいフォームで大丈夫ですよ。
あくまで目安に過ぎませんが、ペンを持つ角度は、
鉛筆:55〜60度
ボールペン:60度〜90度
となっていますので、ペンの種類に合わせて微調整してみてください。
うたさん、こんにちは。はじめまして。
困っていることがあって質問します。
現在、デスクペンで字の練習をしています。
縦書きを2行3行続けていくと書いた字の上にペンを持つ手の側面(小指も含め)が触れて、字も手も汚れてしまいます。
どうしたらいいのでしょうか。
インクのせいか、紙のせいか、ペンの持ち方のせいでしょうか。
よろしくお願いします。
>>ぽぽろさん
はじめまして。
手がインクまみれになる原因は、デスクペンに使用する”染料インク”にあると思います。
染料インクは、ボールペンのインクと比べて乾きにくい性質があります。
ペン字の練習(タテ書き)をデスクペンでされるということでしたら、
一行書くごとに赤ペンで自己添削してみる合間を作ってみてはいかがでしょうか。
私もインクが乾かないうちに手で擦ってしまうことはよくありまして、
黒インクで書いた隣にジュースアップ0.4(オレンジ色)で書き直してみる練習をよくやっています。
色々と対策法はあるかと思いますが、参考になりましたら幸いです。
うたさん、色々教えていただいてありがとうございます。やってみます。
赤ペンで自己添削とは、私のいつもの練習では思い付きもしませんでした。工夫して練習されているんですね。気が引き締められました。
また、質問する事があるかもしれませんが、よろしくお願いします。
・書き疲れ
・指の痛み
を和らげる視点に基づいて記事の内容を見直しました。
持ち方の説明は、
横浜国立大学 教育学部教授の青山浩之先生が
出演された番組や著書をベースにしています。
ペンの持ち方について、ひとつ見解が異なるのは以下の点です。
・親指と人差指でペンを持ち、中指をそえる(青山先生)
・親指と中指でペンを持ち、人差し指をそえる(この記事)
見た目は同じですが、持ったときの力加減が微妙に異なります。
どちらがしっくりくるか、書きやすく感じる方を採用してください。
快適に書ける時間が増えて、作業の効率アップに繋がるといいですね。
質問させてもらいます。
人差し指はナビゲーターで、タテ線をかくときに少し曲げるだけということなんですが、この理解でよろしいですか?
もしこれでよいのなら、人差し指がナビゲーターであるとはどのような意味で使われているのか知りたいです。人差し指だけで書くということなのですか?
>>mikanさん
コメントありがとうございます。
補足いたしますと、
人差し指は(タテ線を書くときの)先導・案内役
といった意味を込めて「ナビゲーター」と表記しました。
意図が分かりづらくてすみません。
今回のご指摘、参考にさせていただきます。
>人差し指はタテ線を書くときに少し曲げる
はい、そのような認識で間違いありません。
それでは基本は手全体で書くということで大丈夫ですか?
>>mikanさん
そうですね。
より疲れにくい書き方を習得するなら、
"手全体で書く"書き方が合っていると考えています。
わかりました。とても参考になりました。ありがとうございました。
今、受験勉強に取り組んでおり、
なんとか長時間書いてても疲れない、
正しい持ち方を習得できないかと思っていたところ、この記事を拝見し、
とても参考になりました。
質問させたいただきたいのですが、
私は手が大きく、
字を書くときにどうしても紙とペンの距離が離れ、ペン先を紙に当てるためにペンの角度が大きくなってしまいます。
このままで良いのでしょうか、ペンのもっと上の方を持つしかないのでしょうか。
返事をお待ちしております。
>>桜之助さん
実際の持ち方を拝見しないと何とも言えないのですが…。
お話を聞く限りでは、
手が大きいために
通常のグリップ位置に指を置くと、
"中指と紙が接触してしまい、字が書けない"(問題点)
その解決のため、
・垂直に近い角度でペンを持つ → 字が書ける
・グリップより高い位置でペンを持つ → 字が書ける
どちらの持ち方が合っているのか?といった感じでしょうか。
(と仮定してお答えしますね)
>ペンの角度が大きくなってしまいます
垂直に近い角度でペンを持つのは悪いことではないので、
・90度に近い角度でペンを持ち、中指の干渉をふせぐ
この解決策がベターかと思います。
>ペンのもっと上の方を持つ
私もやってみたんですけど、
デッサンするときの(長い線が書ける)持ち方になってしまうため、
勉強の筆記には適さないと感じました。
「ふんわり持っても濃く書けるペン」が一本あれば、
“長時間書いてても疲れない”状態に近づけるので、
あとは、持ち方のフォームをどう定めていくかですね。
いろいろ試しながら、しっくりくるフォームを探してみてください。
少しでも参考になる箇所がありましたら幸いです。
(見当違いの回答でしたらすみません)
早いご返事感謝いたします。
直角に近い角度で待つことは、
悪いことではないのですね!
とても参考になりました。
いろいろ試してみます。
ありがとうございました!
はじめまして。大変参考になる記事をありがとうございます。
小指の第一関節が紙に触れる、という点で質問させてください。
私は、ペンの持ち方はそこまで悪くないのですが、
小指の第二関節が紙に触れています。
小指をぎゅっと曲げすぎているのか、第一関節は紙から浮いています。
手の側面全体をべったり置いているわけではありません。(隙間あり)
そこで、小指の第一関節が紙に触れるように
小指をぎゅっと曲げすぎない(卵を握るようにする)よう意識したところ
手の甲が見えるように、自然とペンが起きました。
(今まで手&ペンが外側に倒れすぎだった??)
すると、自分の指とペンが視界を邪魔して、字が書きづらくなりました。
例えば、「連」のしんにょうを書くとき、
指先が「車」にかかってしまい全体のバランスが取りづらいです。
今までは、手とペンを外側に傾けていたので
邪魔だと感じたことはありませんでした。
視線上、自分の指が字にかかってしまうのは当然のことなのか、
それとも、どこかが間違っているのかご教授いただけないでしょうか。
長文かつわかりづらい説明で申し訳ないです。
よろしくお願いいたします。
>>山田さん
はじめまして。
「ペンの持ち方を見直したところ、
視線上に自分の指が入ってしまい、字が書きにくくなった」
という場合はですね、
これから説明する方法をいちど試していただけますか。
参照元:字を書くときの正しい手の位置 - トンボ鉛筆
https://tombow-ippo.jp/howto/write.html
※書く位置を利き手側に少しずらすことで
ペン先がよく見え、字も書きやすくなります。
山田さんの場合、
正中線上(目と目の間)の位置で筆記していたため、
ペンを持つ手を外側に寝かせて
見づらい不都合を解消していたのではないかと推察します。
・小指の"第二関節"まで紙に触れる持ち方
・小指の"第一関節"のみ紙に触れる持ち方
両者の違いはですね、
より大きく滑らかな円が書ける(指先のコントロール力が高まる)といった点で後者に分があります。
より丁寧に字が書けるメリットがあるのですね。
きれいな字を書きたい、
絵がうまくなりたいという人は
小指の第一関節のみ紙に触れる状態を維持することが1つのコツになります。
解決の一助になりましたら幸いです。