
「字の上手下手は生まれつき決まっている」なんて話をたまに聞きますが、ワタシはある一定のレベルに達するまでは、個人の才能は無関係なんじゃないかと思っています。
やればできるんです。誰でも。ただ、上手くなるためのアプローチ法が、「手本をよく見て」「大きく書く」「ゆっくり書く」といった抽象的な技術論や、「一生懸命」「根気よく」などの精神論で止まっているために、どうしても時間と経験が必要になってくるのです(良い意味での枯れたアドバイスなんですけどね)。
「実は即効性を重視したテクニックもあるんだよ」ということで、今回はちょっとの練習で3割くらい字がキレイになるTipsを集めてみました。
その1.六度法を活用する
このサイトで度々紹介している六度法。六度法とは、キレイな字に共通するルールを簡単にまとめた字形整正術です。書道のような美しい文字を目指すのではなく、普段書く文字の形を良くすることに重点を置いているのがポイントです。ここでは代表的な3つのルールを取り上げてみます。
右上がり六度に書く

水平な線よりも、若干右上がりの線の方がきれいに見える、という目の錯覚を利用したルールです。
右下に重心を置く

右上がりの線だけだと落ち着きがないように見えるから右下を下げてバランスを取ろうというルールです。
等間隔に書く

キレイな字にはどこかしら統一感があって、その1つに等しく間隔をとることが挙げられます。
他にも
基本的には、上記の3ルールだけで十分です。実際は他にもいつくかルールがあって、それらのルールも当てはめていきながら字を整えていきます。本格的にやってみたい人は、『簡単ルールで一生きれいな字』から始めてみるのが良いんじゃないかと。動画付きの説明があり、入門には最適です。
関連エントリー)六度法の本選びで迷ったら
関連リンク)午後は○○おもいッきりテレビ – きれいな文字を書く!3つの簡単ルール
その2.字がキレイに見える黄金率
単体の文字を整えても、文にしてみるとなぜかしっくりくないことがあります。めんどくさい話で、文字の整え方と文としての整え方はベクトルが少し違うんです。1つ参考になる記事がありましたので紹介します。
要約すると、文がキレイに見える黄金比率とういうものがあって、それに倣うと、
漢字を100パーセントとすると、ひらがなは70%、カタカナは80%の大きさで書く。
ちょっと試してみました。
漢字100%,ひらがな70%,カタカナ80%

ルール通りに書いた字。画数の少ない文字は余白が目立つために若干大きく見えます。そこで、気持ち小さく書くことで調和がとれるという、これも目の錯覚を利用したTipsです。
漢字90%,ひらがな100%,カタカナ100%

比率を変えて書いた字。ひらがなの自己主張がすこし強くなりました。
おわりに
自分の字にさじを投げてしまった人にとっての朗報になれば嬉しいです。自信のない字にいくつかの簡単なルールを与え、できる範囲で実践し、不自由がなければ1つずつルールを増やしながらゆくゆくはキレイな字へ。そんなやり方もあるんです。
「経験と勘に頼った練習法だけがキレイ字を目指す唯一の方法ではないよ」というお話でした。
- Newer: 「通信教育で学ぶこと」への捉え方
- Older: 今年最後の贈り物はちょっと心を込めて
Comments:2
- ゲスト 07-12-05 (水) 15:32
-
こんにちは。
こちらのブログ内容が濃くてとても参考になります!
字にコンプレックスがあって、以前公文でペン習字にも通ったんですが、まだ悪字です…。
きれいな字目指して、少しずつ練習していく意欲をもらえました、ありがとう! - uta 07-12-05 (水) 23:42
-
ゲストさん初めまして。
「100人読むうちの1人くらいに何か残るものがあればいいなぁ」とか考えながら書いてます。
お役に立てたようで何よりです。「少しずつ」これすごく大事なことだと思います。
やりがいを後からじわじわ味わえるタイプの習い事なだけに、長く続けていきたいですね。