子供っぽい丸文字を直したい人のために「ひらがな専用のなぞり書きシート」を作成しました。
- 字のバランスが崩れているのは自分でも分かっている。
- でも、どんな練習から始めたらいいものか…。
そんなときは、手本のなぞり書きから始めてみてください。
清楚な大人ひらがなを身につけるには「なぞり書き ⇄ 書写」この反復練習が効果的です。
まとめて印刷【あ行~わ行】なぞり書きシート
ダウンロード ひらがな50音 なぞり書きシート
※A4サイズの用紙に対応
あ行~わ行の練習シート(10枚分)を一度に印刷できます。
隣の空白マスでも同様に書けると書写力がレベルアップ
(なぞり書きしたときのペン運びを再現することで字が上達します)
なぞり書きは、何となく線を追っていくだけで完璧な字が書けてしまうお手軽な練習方法です。
そのため、頭を使わない単純作業となりがちで、なぞり書き単体では字の上達効果をあまり望めません。
そこで、このなぞり書きシートでは、手本の書きぶりを追体験した後に隣のマス目に同じように書く練習パターンを組みました。
空白マスに書いたときの字が今のあなたの実力です。
勘の良い人でしたら「なぞり書き ⇄ 空白マスに書写」この反復練習によって字がメキメキ上達することでしょう。
素の状態で自分がどのくらい書けるのかを知る「書写力テスト」としても利用できますので、いちど挑戦してみてください。
1日20分ぐらいの練習ペースが丁度いい
効果的な練習方法があります。
ひらがな50音を通しで練習するよりは、習う字数を少なめにして何度も反復練習した方が綺麗なひらがなのイメージが記憶として残りやすいです。
[毎日][少しずつ][繰り返し] 取り組めるように、1枚ずつ印刷できる練習シートも用意しました。
【あ行】なぞり書きシート
ダウンロード 【あ行】なぞり書きシート
【か行】なぞり書きシート
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【さ行】なぞり書きシート
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【た行】なぞり書きシート
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【な行】なぞり書きシート
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【は行】なぞり書きシート
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【ま行】なぞり書きシート
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【や行】なぞり書きシート
ダウンロード 【や行】なぞり書きシート
【ら行】なぞり書きシート
ダウンロード 【ら行】なぞり書きシート
【わ行】なぞり書きシート
ダウンロード 【わ行】なぞり書きシート
文字をスケッチするように書いても大丈夫
手本のなぞり書きはすんなり出来るけど、空白マスに再現するとなると難しい……。
そんなときは手段を選ばず、鉛筆と消しゴムを使って書き写してみませんか。
まずは正確に手本を真似できる地点からスタートするのが上達の秘訣です。
(さいごに全体のバランスを意識しながら書いてみる。下書き通りに書けなくても気にしないで)
うまく書けたなと思ったら、仕上げにボールペンで一筆書きします。
このとき意識してほしいのが、「目」の使い方なんですね。
なぞり書きは、1mmもはみ出さずに書くことが目的ではありません。
あくまで理想とする字のバランスを大まかに知るための練習法であると私は捉えています。
迷路を辿るように線をなぞるのではなく、全体像を捉えながら書いてみてほしいのです。
一体どういうことなのか、教本には載ってない「目」の使い方について私なりの言葉で説明しますね。
視野の使い分けが出来ると字が上達しやすい
細部の特徴を詳しく探る「アリの目」
(なぞり書きは視野が一箇所に集中しやすい)
手本の線を正確になぞることに集中したとき、私たちの視野は極端に狭まり一点を見つめるような「目」の使い方になりがちです。
この観察眼。手本の特徴を詳しく探るときには役立つものの、日常的な筆記ではもっと広い範囲を俯瞰しながら書いています。
文字全体のバランスを探る「タカの目」
(1点を見ているようで実は全体を捉えている)
このように広い視野を保ちながらキレイな字を書くことが最終目標です。
手本なしでキレイな字を書くためには、全体のバランスを意識しながら文字を書く視野の広さがキーポイントになってくるんですね。
今はまだ使い分けるのが難しいかもしれませんが、ここでは2種類の視野(アリの目・タカの目)があるコトを頭の片隅に留めておいてください。
- 「アリの目」は…
- 細部の形を意識して書く特徴がある。
- 字の練習ではアリの目(直接視野)を用いることが多い。
- 「タカの目」は…
- 広角レンズのように広く全体を見渡しながら書く特徴がある。
- 字配りよく整った文章を書くためにはタカの目(間接視野)が役立つ。
(うすい線を凝視するのではなく、文字全体を眺める感じで書いてみて)
配布しているなぞり書きシートでは、右端の手本を限りなく薄くしてあります。
ここの箇所では「タカの目」の筆記感覚を疑似体験できますので、いちど試していただければと。
「見る力」を磨く → 書きたい線を正しくイメージできる
書写練習を猛烈に繰り返すと、そのうち細部を注視せずともバランスのよい文字が書けるときがやがて訪れます。
それはまるで、ぼんやりと浮かび上がった文字をなぞっていくような感覚がありまして。
もともと字が汚く、後天的にきれいな字を書けるようになった人って、大なり小なり記憶した字形を書写する筆記感覚があると思うのですよ。
「ちゃんと見てないのに細かいところまで書ける」このおかしな矛盾を作り出すには、アリの目のほかに「タカの目」が必要になるよ、というお話でした。
いくら練習しても上手に書けないときはどうすれば…?
今の段階では、手本通りに書けなくても特に問題ありません。
なぞり書きの練習では、字形のバランスを大まかに把握できたら「よし」としてください。
ひらがなの細部を美しく整えていくには、手本の特徴をつぶさに捉える「アリの目」をこれから鍛えていきましょう。
次のページでは、手本を正確に書写するための方法について解説していきます。
手本の作成にあたっては「日ペンのボールペン習字講座」のテキスト(第1巻)を参考にしました。
- 上手な書き方がイマイチよく分からない
- 本気で字の上達を目指している
- 先生目線のアドバイスが欲しい
という人でしたら、日ペンの通信添削がその悩みに応えてくれます。
私自身は、この通信講座を受講してから字の練習に熱が入り、ひらがなの見本(に近いもの)が書けるようになりました。
親身な添削・講評が続ける励みになりましたので、さらに良質な練習方法を探している人は、レビュー記事をご覧ください。
コメント
丁寧な解説ありがとうございます。持ち方が、わからず、鉛筆だと上手く書けるのに、ボールペンだと全く書けません。
かたつむりの練習からはじめてみます。