正しいペンの持ち方を習う機会は本当に少ないです。
小学校でそれらしい手ほどきを受けてからは、表立って持ち方を見直されることもなく、自ら進んで持ち方を直そうと思ったときには、一度身に付いた頑固なクセが固着しています。
「自分でもおかしい持ち方だと自覚はしているけれど、どうやって直したらいいのかよく分からない」
「変な持ち方のせいで、筆記中に指が痛くなり集中できない」
そんな人のために、持ち方の見本だけでなくそれぞれの指の力加減も踏まえて詳しく解説していきます。
↓お探しの情報にすぐにアクセスできます
- ペンの持ち方を見直したい人は…
- 「正しいフォーム」の説明へ
- 握る力が強く、指の痛みにお悩みの人は…
- 「もちかた矯正グッズ」の説明へ
はじめにまとめ
手の大きさや指の長さには個人差があり、それぞれに合った持ち方は微妙に異なります。
ここで紹介する持ち方は基本フォームに留めてもらい、ある程度なじんできたら、今度は自分にとって最適な持ち方にチューニングしてください。
難しいことは特にありません。その持ち方がしっくり来たらほぼ正解なのです。
疲れない持ち方がもたらす様々な効果
この記事がゴールとする地点は、「力を入れなくても字は書ける」という意識の転換です。
ふんわりと優しい持ち方へ改善することで、
- ペンだこの悪化を防ぎ、テーピングなしでもペンが持てる。
- 長時間の筆記でも疲れにくく、集中力が長続きする。
といった、副次効果があります。
ペンの重みだけで線が引ける持ち方は、それだけで指の疲労感を軽減できます。
ちょっと長いですが、正しく持ってサラサラと書くために必要な情報を全て盛り込みました。繰り返し読みながら実践してみてください。
紙の裏にまで凹凸が残る強い筆圧は「なんと無駄な力であったことか」と体感できるようになったらゴールは目前です。
真似してみよう 持ち方の見本
一人称(本人)視点による持ち方が分かりやすい参考図書として、『10日で「美文字」が書ける本』があります。
著者は、書写・書道教育の研究にも携わっている青山浩之先生です。
(付録のDVDから正しい持ち方を360度チェックできます)
この本では、正しいペンの持ち方は「握る」のではなく「つまむ」ようにと説明しています。
- 机の端からペン先がはみ出るように置き、親指と人差し指でつまむ(つまむ位置は、ペンの先端から約3cm)。
- ペンを上に持ち上げ、中指で押し出しながらくるっと手前にひっくり返す。
- 中指をペンに添えて、3本の指で軽く持つ。
(NHKまる得マガジン「さらばクセ字!初めての美文字レッスン」より)
青山先生考案の「くるりん法」を使うと、わずか3つのステップで正しくペンが持てるようになります。
筆記具によって持ち方の角度が変わる例
それぞれの筆記具には、“推奨される持ち方の角度”が存在します。
- ボールペン
- 60度~90度
- 鉛筆
- 55~60度
- 万年筆
- 書きたい字幅に応じて(55~60度が適当)
正しい持ち方ができると、筆記具に応じて持つ角度を柔軟に変更できます。
ポイントは、人差し指の第2~第3関節の間にペン軸を置くことです。
つぎの参考例から書きやすいと感じる角度を探してみてください。
ボールペンを持ったときの角度
(ペン軸を第ニ関節に寄せて持つと垂直に近い角度になる)
ボールペンの場合は、ペン軸をやや立て気味にして持つと、線がカスレず、快適な書き味を維持できます。
ボールペンは紙の上でボールが回転することで、ペンのインクが紙へ転写します。そのため、ボールが回転する60°~90°の筆記角度で筆記するのが理想的です。
- お客様相談室 紙の上でボールが回らない場合 | 三菱鉛筆株式会社
鉛筆を持ったときの角度
(人差し指にぴたっとくっ付けるようにして持つと、安定した線が書ける)
人差し指の曲げ具合をやや緩めると、標準的なこの角度になります。
万年筆を持ったときの角度
(ペンを寝かせて持つときは、ペン軸を第三関節に寄せて持つ)
万年筆は少し寝かせるようにして持つとペン先が引っかからず、スムーズに字が書けます。
このようにペンを持つ角度は、人差し指の第2~第3関節の間で調節できるんですね。
新しい持ち方に慣れないうちは、人差し指をペン軸に巻きつけるようにして持つと、ペンとの一体感やフィット感が高まります。
それぞれの指の力加減について
「ペンがずり落ちない程度に支える」
この状態を基本として、親指と中指でペンを持ち、人差し指はタテ線を書くときの「ナビゲーター」。
それぞれの指にこのような役割を与えます。
上のような持ち方に人差し指を添える、だと分かりやすいでしょうか。
この持ち方でしたら、人差し指は「タテ線を書くときに少し曲げるだけ」という仕事に専念できます。
(もし指が痛むなら"親指に力が入りすぎている"と原因を特定しやすい)
ペンを優しく持ったときの力配分を図にしてみました。
中指、人差し指の付け根を支えとし、親指を軽くあてがう力の配分ができると、指先への負荷を最小限にできます。
- ペン軸を引っ張り上げたら簡単に抜けてしまった
このくらいペンを軽く持てたら上出来です。
「でも、こんな不安定な持ち方では弱々しい線しか書けません……」
ここで一工夫が入ります。小指を軽く「くっ」と曲げることです。
小指の使い方について詳しく
「体の上手な動かし方」について言及したペン字の書籍をベースに小指の使い方を説明します。
小指が働けば字は劇的に上手くなる
おそらく多くの方は、
- 人差し指
- 親指
- 中指
の順番で、力を入れていると思います。
直接ペンを握るその三本の指に力が入るのは当然のことですが、ずっとそのままの状態が続くと、手はかなり疲れてくるはずです。(p70)
- 『まっすぐな線が引ければ字はうまくなる』 高宮 暉峰(2006年)
私も当時は、人差し指を「く」の字に曲げて思いっきり力を入れて書いていました。
指先の色が真っ白になるほど力んでしまっては、短時間の筆記でも疲れてしまいますよね。
では、疲れずにボールペンを安定させるには、どうやって持ったらよいのでしょうか?
それは、ずばり「小指」に力をいれるのです。
ボールペンを持っているとき、小指は軽く握られた状態になっています。
この状態のまま、小指を手のひらにくっつけるようにして、軽く力を入れます。
ぎゅっと握り締める必要はありません。軽く「くっ」と力を入れてみてください。
小指に軽く力を入れると、手のひらの中心と下の部分に自然な力が入ります。これが大切なのです。
この部分を支えにしながら、ボールペンを握ると、ペンを持つ腕の下側に力が入ります。(p70,p71)
- 『まっすぐな線が引ければ字はうまくなる』 高宮 暉峰(2006年)
つまり、ペンを握りしめたくなる三指(親指・人差し指・中指)の力みを逃がす気持ちで小指を軽く「くっ」と曲げると、しっかりとした支えが発生し、安定した線が書けるようになるわけですね。
どうでしょうか。先ほどよりも少しは冴えた線が書けるようになりましたか。
写真で詳しく説明しますね。
(変化が分かりやすいように、小指に相当の力を入れて曲げています)
腕をまくって観察してみてください。
おじぎをするように小指を曲げたとき、小指側の側面に筋肉の張りを感じるはずです(ピクピクと動く箇所が見つかれば、出来ている証拠)。
この固定感を土台として筆記したとき、3本の指でペンを握りしめなくても字は書ける感覚を掴めるかと思います。
しっくりとくる小指の曲げ具合には個人差がありますので、いろいろと試してみてください。
ここでは「小指の第一関節が紙面に接する程度の曲げ具合」を1つの基準として話を進めていきますね。
用紙に触れる手の位置について
意外と見過ごされているのが、紙と手が触れる位置です。
(手の側面全体をべったりと置いて書く人は要チェック)
写真のように、2箇所の赤丸部分が紙と触れるようにして手を置きます。
上の赤丸は、小指の第一関節を指しています。
下の赤丸は、小指側の手のつけ根を差し、この箇所を豆状骨と呼びます。
>>豆状骨(手の平のぐりぐり)の見つけ方
紙に触れる部分は、基本的にこの2箇所のみです。
このとき、手の重さを感じる配分(10)は、
- 小指
- 1の重み。サラサラと動く。
- 豆状骨
- 9の重み。ほぼ動かない。
極端な比率の違いがポイントです。
小指は、文字を書く動きに合わせて紙の上をスススーッと滑らかに動かします。
例えるなら、エアホッケーの「パック」のようなイメージです。
(ほかにも「氷の上をスィーと滑る感じ」とか自分の中で波長が合う動きのイメージで)
豆状骨を支点として、バイバイの動作で線を引いてみると、小指がなめらかに動く感覚を掴みやすいかと思います。
この筆記感覚を参考に、ヨコ線は小指の動きで、タテ線は人差し指の動きによって生まれる、と意識すれば力を込めなくても芯の通った文字が書けるようになります。
指の動きがわかる参考動画
(指の動きを観察しやすい角度から撮ってみました)
最後に余った薬指はどうすればいい?
いただいたコメントから、深く意識すると混乱する箇所のようです。
親指・人差し指・中指の位置さえしっかり決まれば、薬指も感覚的にしっくりくるポジションが見つかります。
参考までに私の場合、筆記中の薬指はコバンザメのように中指に引っ付き、紙に触れない程度に浮かせて書いていました。
ここまでのおさらい
- 正しい持ち方のフォームは?
- 「くるりん法」でつまむようにしてペンを持つ。
- 筆記しやすい持ち方の角度は?
- 約60度を基本として、ボールペンは軸を立て気味にして持つ。
- それぞれの指の力加減は?
- ペンを持つ3本の指は、ペンが抜け落ちない程度のふんわりとした力加減。
- 親指と中指でペンを持ち、人差し指はタテ線を書くときの「ナビゲーター」。
- 親指で当て支える力を中指、人差し指の付け根が受け止める。
- 小指の大事な役割
- 小指を軽く「くっ」と曲げると、三指の握りに代わる固定感が生まれる。
- 握りしめたくなるときは、小指を「避雷針」に見立て、力みを肘へと逃がす。
- ヨコ線は、小指の動きが作り出す意識で書いてみる。
- 手と紙が触れる位置は?
- 「小指の第一関節」と「豆状骨」の2箇所。
- どうしても親指が痛むんだけど、なにか対策はある?
- 人差し指のぷにぷにしたところに親指を乗せると痛みが和らぐよ。
(『さらばクセ字! 初めての美文字レッスン』 p7より)
ここまで読んだ方なら、上の画像のチェックポイントをすべて理解できるはずです。
ひとまずお疲れ様でした。
ここから先は、筆圧が強すぎて指を痛めやすい人のために、ゆったりと優しく筆記できるコツについて説明していきます。
サラサラと軽やかな手つきで書くためには
丁寧に書こうと思うほど指先に力を込めてしまう書き癖は、私もかつてそうでしたのでよく分かります。
ペン軸を強く握りしめると、ペン先はブレず安定した線が書けるため、失敗できない場面で強張った持ち方となってしまうのは当然の成り行きです。
しかしその強く握った持ち方、果たしてそこまでの力が必要でしょうか。
試してみてください。親指と中指の2本でペンを持ち、ペンの重みだけで字を書くと、おぼつかない書き方でありながらも、インクはたっぷりと出てきます。
実際問題、ペンの自重だけで線は書けるのですね。ここに人差し指の3本目が加わると、線が先ほどより安定するのではないでしょうか。
ここからが重要な点です。
必要最小限の力でペンを支えて持ったとき、この状態からどれだけの力を加えていけば安定した線質になるのか。
この境界線を知ることが、ふんわりと優しく筆記する秘訣になります。
ペンを支える力の配分がポイント
ここすごく大事なところなので、書き方の違いを比較して説明しますね。
- 指先に痛みが蓄積する書き方
- ペンを持つ3本の指にぐぐっと力を加え、その圧力を紙面に伝えながら文字を書く。
- せっかく持ち方を正しても、これでは指の痛みを感じやすい。
- いつまでも楽に書ける書き方
- ペンを持つ3本の指(第一の支え)と小指による固定感(第二の支え)を組み合わせて文字を書く。
- すると、紙をやさしく撫でるような書き方となり、疲れにくい。
心がけてほしいのは、指の「脱力」ではなく、三指(親指・人差し指・中指)の握りに代わる固定感を生み出し、第二の支えをも利用して書くことなんですね。
- 指先の握力はよわめて↓
- 小指による固定感を上げていく↑
ペンを支える力の比率を組み替えることで握りしめる癖が和らぎます。
私の場合、5:5くらいのバランスになったところで「親指にも力が入っているはずなんだけど痛くない」状態を実感できるようになりました。
(下へ向かう力によって筆圧が生じる。ペンの握りしめは無駄な力となりやすい)
指先の握力を筆圧に変換する書き方ではなく、小指を軸とした書き方を意識してみましょう。
手全体でペンを包み込むようにして持ち、ペン軸を押し下げる力(手の重み)の加減によって筆圧の強弱を表現できます。
持ち方の改善は、新しい支えを引き出すきっかけ作りに過ぎません。
「小指による強い軸」も利用することで、とにかく楽に字が書ける"ふんわり筆記"ができるようになります。
気付いたら指先が力んでしまう悩みの解消法
しかし、頭では分かっていても、気づくと筆圧が上がってしまい、いつもの痛みを感じてしまうものでして……。
「じゃあどうすればいいのか」というと、やはり常に意識するしかないです。力は入れなくても書けるものなんだ、と。
すると、ふとした拍子にふわふわと書けるようになるときがやがて訪れます。恐らく何の前ぶれもなく。「求めていた感覚はこれかもしれない」軽やかに書くための前提が必要だとしたらこの経験だと思います。
そして、たびたび登場する「小指」も重要なキーワードです。ここでは整体師をされている方のブログ記事が参考になります。
ペンで字を書く時、小指を少し曲げて、つまり小指側の筋肉を少し収縮させてしっかりとした支えをつくることによって、実際にペンを握って操作する親指と人差し指の動きが軽快で自由になります。
ペンを握る親指と人差し指にギュッと力が入ってしまい筆圧が強くなってしまう人は、しばらく字を書いていると手が痛くなりますが、それは動作を行う指も動作を支える指も同じになってしまうからです。
すらすらと字を書くためには小指側の筋肉をしっかりした状態にした上で字を書き続けることがポイントになります。
- からだの使い方① | ゆめとわのblog
どういう事かというと、
筋肉の仕組みには、一方が収縮すると他方が解放される連動作用があります。つまり、小指側を軽く曲げると、親指と人差し指の動きが軽やかになるんですね。
作業をするのは親指と人差し指の役割ですが、つかんだものを安定させるのは小指の働きです。
そう考えますと、あまり大した役割はしていないように見えてしまう小指が、実は非常に重要な働きをしていると言うことができます。
- からだの使い方① | ゆめとわのblog
それぞれの指には得意とする役割があります。
- 親指・人差し指・中指は…
- [つまむ][動かす][操作する]
- 細かい作業が得意
- 中指、薬指・小指は…
- [握る][支える][安定させる]
- 力を出す働き・サポートが得意
- 例:小指を握ると手首が安定し、筆記中の線がブレにくい。
各指に備わった機能を理屈として知っておけば、ペンを握りしめたくなる気持ちも少しは和らぐのではないでしょうか。
変な持ち方・指の痛みが直る「矯正グッズ」
「覚えることが多すぎ。全然うまくできないよ」という人は、児童向けの「持ち方矯正器具」を使用するところから始めてみてください。
大人でも普段使いできるモノを中心に選びました。
ペンだこの痛みを和らげる「プニュグリップ」
筆圧が強く指が疲れやすい人向けの矯正グリップです。
凹んだミゾに指を添えると正しくペンが持てるようになり、グミのようなプニプニした感触が握りしめる力を吸収してくれます。
鉛筆用のグリップですが、細身のノック式ボールペンやシャープペンにも装着が可能です。
握りしめによる指の痛みが緩和され、集中力が長続きします。
筆圧ゼロでもしっかり書ける万年筆「カクノ」
「持ち方の矯正」と「ふんわり筆記」が同時にできる万年筆「カクノ」も一度使ってみてほしい筆記具です。
万年筆は、ペンの重みで字が字が書ける特性が強く、紙を撫でるようなふんわりした書き方でも掠れず、メリハリのある字が書けます。
私の場合は、万年筆にも似たデスクペンの書き心地が"あ、力を入れなくてもいいんだ"と気づく転換点になりまして、
使い続けることで中指の痛みはおさまり、軽度のペンだこ持ちでしたが、今では柔らかい皮膚に戻りました。
(ノートや手帳に細かく書く人なら字幅はEF(極細)を推奨)
字が楽に書ける下敷きもちゃんと使ってますか?
クッション効果のある万年筆と硬筆用の「ソフト下敷き」を組み合わせると、指先への負荷をさらに軽減できます。
ペン先がわずかに沈み込む柔らかい素材を使用しているので、線が掠れにくく冴えた字になるメリットも。
紙の下にただ敷くだけで効果が表れるのですから、使わない手はありません。
あとは実践あるのみです
良くない持ち方だと自覚している人にとっては、普段使っていない腱を酷使するため、指がつります。
私の場合、小指に繋がっている筋肉が特に痛かったです。
最初はへろへろな文字になって違和感だらけですが、こればかりは仕方ないです。ここが踏ん張りどころと思って忍耐強く続けてみてください。
握りしめる癖をその都度リセットできる持ち方をマスターすれば、指の痛みに耐え続ける書き方からもおさらばできます。
大丈夫です。自転車や逆上がりの練習と同じ要領だと思えば必ず身につきます。
【見本あり】字がきれいになる5つの方法 | 大人っぽく見せる書き方のコツ
↑クセ字にお悩みの方はコチラの処方箋をどうぞ
出典
- 青山浩之 (2013)『DVDですぐ上達! 10日で「美文字」が書ける本』, pp.18-20, 講談社.
- 青山浩之 (2014)『さらばクセ字! 初めての美文字レッスン』, p.7, NHK出版.
- 高宮暉峰 (2006)『まっすぐな線が引ければ字はうまくなる』, pp.70-71, 日本実業出版社.
- 川上康則 (2010)『発達のつまずきから読み解く支援アプローチ』, pp.16-19, 学苑社.
- 林 美希 (2012)『よくわかるピアニストからだ理論』, p31, ヤマハミュージックメディア.
コメント
うたさん、早速のお返事ありがとうございます。
まさにおっしゃるとおりです!
体の中心で筆記していました。
今まで、ペンの持ち方しか意識しておらず、手の位置は盲点でした。
早速書く位置を右側にずらしたところ、問題が解消されました!
的確なアドバイス、本当にありがとうございます。
誰に相談しても、そんな細かいこと気にしていないと一蹴され
途方に暮れていたので、こんなにも親身な回答を頂き感謝しかありません。
今まではそれなりの字を書ければ、ペンの持ち方は妥協していましたが
小指の第一関節のメリットを伺った今、正しい持ち方を追求していきたいと思います。
そして、ごまかしが利かない楷書を美しく書けるよう、日々精進していきます。
今後も、うたさんのホームページを参考にさせていただきます。
ありがとうございました。
>>山田さん
解決の方向に向かってよかったです。
山田さんにとって快適な持ち方に少しでも近づけるといいですね。
また何かありましたらお気軽にご相談ください。
とても分かりやすく、本当ーに!
持ち方の悩みが解決しました。
青山先生の書籍はいくつか持っていましたが、どうしても自分的にしっくりこない。長く書くと指が疲れてました。
人差し指は、ナビゲーター。
特に、小指をくっと曲げて力を入れる。
と言う点に感動すら覚えました。
ペン習字通信講座を受講しているのですが、手の腹に卵1つ握るくらいに空間を作ると言うのがよくわからなったんです。
小指に力を入れると、手のアーチがしっかり出来て、指先の機能が発揮されます。これは、所謂、足で言うところの土踏まず。足のアーチと同じ理論。
普段、リハビリの仕事をしてまして、如何に上手く身体を使うかと言うことを生業としています。扁平足は、足腰の疾患を誘発する1つの原因です。アーチがしっかりないと足の指もキチンと機能しません。
そうか!手もそうだ!
スッキリとした気持ちで、書に臨めます。
ありがとうございました
>>乙女さん
コメントありがとうございます。
リハビリや理学療法といった"身体の動かし方"に造詣が深い方は、
「もしかして、こういうコトなのでは」と
点と点の知識がつながりやすく、飲み込みも早いのかもしれませんね。
腑に落ちるきっかけになったようで何よりです。
私は中学生なんですが、小学生のころからペンだこに悩まされていて、手も痛くて字も綺麗に書けなくてとても困り果てていました。
くもんで鉛筆の使い方や習字を親が習わせてくれたんですが、申し訳ないことになかなかしっくりきませんでした。
他にもお小遣いで字の本を買ったり、宿題をしたりノートを書いたりする時に意識したりと色々と試して見たんですが…。
そんな時にネットで「シャーペン(鉛筆)の持ち方」と検索したらこのページが出てきました!
ここに書かれていた内容を実際に試してみたらなんだかしっくりきた気がします!
本当にありがとうございました!
>>あめだまさん
>なんだかしっくりきた気がします!
この"しっくり感"はとても大事なポイントだと思います。
この記事で紹介しているペンの持ち方は、
「そんなに力を込めなくても字は書ける」
という事実を体感できる見本例に過ぎず、
あめだまさんにとっての快適な持ち方となると
まだすこし微調整が必要かもしません。
ご自身の中のフィーリング(しっくり感)をもとに
・ふんわり持ったときの力加減
・小指への力の入れ具合 など
いろいろ調整してみてください。
いつまでも快適に書けるぴったりな持ち方
見つかるといいですね。
メールフォームからいただいたご質問、
「ペン軸の方向が安定しない悩み」について
こちらのコメント欄で回答します。
————————
はじめまして。東京都在住のユタと申します。
こちらのサイトを参考に、今年の3月から日ペンのボールペン習字講座を履修しております。
実は今だにペンの持ち方や運びが安定せず、苦労しております。
持ち方自体は中指と親指で挟むのを基本に、人差し指を巻き込むように添え、ペンの軸は人差し指の第二関節と第三関節の間に収まるようにしています。
ただ書いているうちに、ペンの軸が左右や向こう側に傾いたりしています。これは小指球をきちんと着けておらず、手首が浮いてしまっているということでしょうか?
ペンを立てることを意識すると、特に向こう側に角度が傾いてしまいます…。
うた様から、何かヒントをいただければ幸いです。どうぞよろしくお願い致します。
————————
拝読した限りでは、
持ち方の基本フォームは大丈夫です。
きちんと出来ています。
ただ、
筆記中に普段の書き癖、持ち方の癖が徐々に表れることで
ペン軸の方向がブレてしまうように感じました。
特にペン軸が手前ではなく「向こう側」に倒れてしまうのは、
・人差し指を曲げる"おじぎ角度"が深すぎる
・手首をひねるようにして書いている
といった理由が考えられます。
これは左利きの人に見られる持ち方なのですが↓
引用元:「みんなで考えよう!書写指導」教育出版
文字が隠れて見えない書きづらさを解消するために、
「手首を折り曲げる持ち方」が癖になってしまった例です。
【今後の対策について】
こちらの動画をもとに解説しますね↓
「ペン字の書き方」
https://youtu.be/-cJUmiIuhyw?t=10
ペン軸の尾に「レーザーポインター」があるものと想像しながらご覧になってみてください。
光が出る方向は、常に一定方向を指し示していることが分かりますでしょうか。
実際にこの書き方を実践してみると、
ペン軸の尾は、「肩より少し外側」を指しています。
字の書き方には、2種類ありまして
1.指先のみ動かす書き方
→ 軸尾は常にブレ続け、指も疲れやすい。
2.手全体を動かすような書き方
→ 軸尾の動きは安定し、指先への負担も少ない。
私は後者の書き方を実践しています。
(場面に応じて使い分けができると便利です)
いちどに多くのことを実践するのは難しいので、
まずは、筆記中の「軸尾が指し示す方向」を注意深く観察してみてください。
・どんな時にペン軸が左右や向こう側に傾いてしまうのか
・指先が縮こまり、ぎゅっと握りしめてはいないか
・手首が浮いてしまう根本の理由はどこにある?
・筆記中の「文字の見やすさ」に違和感はない?
・書く位置を少しずらしてみたらどう感じる? など
持ち方の正しさよりも「書きやすさ」「心地よさ」を追求していくことで
楽に書けるフォームが定まってきます。
あと少しの気付きで全てが繋がるところまで来ているように感じました。
うまくいくといいですね。がんばってください。
うた様
さっそくのご回答、ありがとうございます!
「軸尾が指し示す方向」ですね。これを意識しつつ、
いろいろ試したいと思います。
このたびは誠にありがとうございました!
はじめまして、うた様。
この記事はとても分かりやすくて、何回も拝読させていただいています。
私は学生なのですが、人差し指がかなりそった感じで書いていて、とても痛いという訳ではありませんでしたが、見ていて痛々しい気持ちになっていました。
しかし、この記事を読んでから、正しい持ち方を意識して書くようになりました。
以前の持ち方よりは、良くなったような気がします。
…ですが、力を入れずに書いているつもりなのに、以前より中指がすぐに赤く痛くなってしまいます。
プニュグリップも購入してみたのですが、イマイチ手に合いませんでした…。
今はシャープペンシルを使っていますが、鉛筆を使った方がいいのでしょうか。
それとも、持ち方に問題があるのでしょうか。
何か分かることがあれば、教えて頂けると幸いです。
ご苦労おかけしますが、よろしくお願い致します。
>>リリ子さん
コメントありがとうございます。
後日、詳しく返信いたします。
お手数ですが、8/1 午後9時以降にもう一度チェックしてみてください。
うた様、返信していただき、ありがとうございます。
もう一度、その時間以降にチェックしてみます。
コメント、楽しみにしています。
[リリ子さんの場合]
>力を入れずに書いているつもり
とありますが、
中指がすぐに赤く痛くなってしまう原因は、
「親指でペン軸を支える(押し当てる)力」が強い点にあるのではないかと考えます。
中指はその力を受け止める側なので、親指に力が加わるほど痛みを感じやすいです。
"親指の力み"が中指の痛みを誘発している
と仮定して、
今すぐ試せる対処法を2つ紹介しますね。
その1.【親指で支える力を2箇所に分散させる】
・人差し指の側面(ぷにぷに)部分に「7割」
・ペン軸に「3割」
といった力の配分で親指の腹を当ててみてください。
中指への圧迫感が少しでも和らいだら成功です。
本来、親指にかける力は、
「重力によってペンがずり落ちない程度」のわずかな支えで十分なのですが、
↑の持ち方でも「わずかな力でペンを持つ」状態を擬似的に作りだせます。
その2.【親指の位置を上側へ少しずらす】
その1がダメなときは、
次の方法(写真2枚目)を試してみてください。
親指の位置を上側へ数cmずらすことで、
中指に集中していた負荷(痛み)が和らぎます。
この持ち方のポイントは、
人差し指よりも"親指の方が上側にくる"位置関係です。
(上)親指
(下)人差し指の先端 といった感じ
このチューニングを行うと、
手のひら全体で書いている感覚がより強くなります。
見本の正しい持ち方とは別に、
・ペンを包み込むようにふんわり優しく持ちたいとき
・ゆったりした気持ちでおおらかな線を書きたいとき
親指をずらしたこの持ち方が適しています。
ちなみに
別サイトでも似たような持ち方が紹介されていました。
参考までにURLを貼っておきますね。
http://www.kitaboshi.co.jp/howto/
鉛筆の正しい持ち方 - 北星鉛筆
しっくりくる持ち方は人それぞれですので、
基本の持ち方がある程度馴染んできたら
今度はリリ子さんにとって正解となるペンの持ち方をぜひ探し当ててみてください。
少しでもご参考になりましたら幸いです。
少し難しいようですが、練習するといいかもしれません。
何という持ち方なんでしょう。私は普段はペンを握って描いていますけども、
私もつまむという持ち方をしたいです。
>>Lucy Project さん
ペンを「握る」というよりは、
指先で「つまむ」
手のひらで「包み込む」
といったイメージで持つと、ふんわり楽に書けます。
慣れるまで大変ですが チャレンジしてみてください。
うたさんこんにちは!
書道を教えていて、硬筆の鉛筆の持ち方の教え方に悩んで調べていました。
小指使いは分かっていませんでした。
できていない子に教えようと思います!
恥ずかしながら側面をつけるとおもっていま
した。
実際はべたっとつけていませんでしたが、頭で理解できていませんでした。
指導者でも鉛筆の持ち方はちゃんと分かっていない人が多いです。
大変勉強になりました。
ありがとうございました。
>>すみさん
大人向けの解説記事ですが、参考になりましたでしょうか。
>鉛筆の持ち方の教え方に悩んで調べていました。
とのことで、
子ども向けの分かりやすい指導案を探してみたのですが、
『字は1日でうまくなる!』(竹内みや子著、主婦の友社)
の紹介動画がよさそうだったので、URLを貼っておきますね。
https://www.youtube.com/watch?v=-lmIERquCHU
要約すると、こんな感じでした↓
■望ましくない持ち方をパターン分けして自分事にしてもらう
・手が外側に傾く「ヒョイヒョイ字」
・指が曲がったまま「ごちょごちょ字」
・親指で握りこむ「グイグイ字」
・小指を伸ばした「チャラチャラ字」
・指先がギュッ「ポキポキ字」
■正しい持ち方の特徴を3つのポイントで端的に表す
「つける」「あげる」「ふっくら」を意識しよう
■手指の動かし方(線の書き方)をオノマトペに変換して伝える
・タテ線は「パー、グー」の動きが大事
・ヨコ線は「シュッシュ」の動きで
・曲線は「クルクル」の動きを練習しよう
釈迦に説法かとは思いますが、参考までに調べてみました。
(ほぼ自分用のメモです。長々とすみません)
うたさん、とても丁寧にありがとうございました。
感激です!
こどもが分かりやすい言葉を使うと、生徒さんたちも興味をもって取り組めそうです。
悪い例をパターンで説明も面白いですね。
竹内先生の本も見てみようと思います!
初めて検索して拝見させていただきました。
ペンの持ち方からわかりやすく書かれており、参考になります。
私も中指にペンだこができやすく、さらに、右利きなので右手の掌の小指が当たるところに小指が強く当たっているので、凹んでしまって赤くなっています。
無理な力を入れすぎているのだと思います。
これもひたすら意識して練習するしかないのでしょうか。
>>わたわたさん
コメントありがとうございます。
文面から推察する限りでは、
小指を”漬物石”のように強く押し当てることで
凹んで赤くなってしまうように感じました。
この場合の解決策について考えてみます。
用紙に触れる手の位置は2箇所
・小指の第一関節
・小指球
このとき、手の重さを感じる配分(10)は、
・小指の第一関節(1の重み)
・小指球(9の重み)
極端な比率の違いがポイントです。
小指は、文字を書く動きに合わせて紙の上をスススーッと滑らかに動かします。
小指球は、手の重みを受け止める箇所となり、あまり動きません。
なので、
小指球を支点として、バイバイの動作で線を書いてみると、
小指の強い押し当てを解消できるのではないかと思います。
この筆記感覚を文字を書く際にも使ってみてください。
ペン運びが一段と軽やかになるはずです。
解決の一助になりましたら幸いです。
記事内にあった
>小指は「土台」役
>「小指の第一関節」と「小指球」を支点にして筆記
この表現が小指に重みを与え、紙への押し当てを招くようで良くなかったですね…。
前回更新(2018年)時は、私もそのような意識で書いていたのですが、
もっと軽やかに書けるチューニングを最近見つけたので、
表現の修正、追記をしました。
↓↓↓
「用紙に触れる手の位置について」
https://cumacuma.jp/eq/eq_index/mochikata/#toc10
うたさん、早速にご丁寧にお返事をいただき、ありがとうございました。
文章で頭の中ではわかっているものの、なかなか実践しようとすると、これまでの永年の持ち方に戻ってしまうので、これから少しずつ無理なく意識して持つようにしていきたいと思います。
本当にありがとうございました。
>>わたわたさん
>文章で頭の中ではわかっているものの、
なかなか上手くはいきませんよね。
「ああ、こういうことか」と納得できる瞬間は
いつか必ずやって来ますし、少しずつでも大丈夫です。
チャレンジ応援してます。
【記事内で使用した用語の変更について】
用紙に触れる手の位置を
「小指球」から「豆状骨」に変更し、特定の箇所に範囲を絞りました。
当初は「小指側の手の付け根」を"手の平のぐりぐり"と名付け、
「ここを付けて書くんだよ」と説明していましたが、
コメント欄のやり取りで「小指球」という言葉を知り、これまで使ってきました。
ところが先日、『よくわかるピアニストからだ理論』を読んだところ、
どうやら「手の平のぐりぐり」は「豆状骨」に相当し、
ここをピンポイントに置いて筆記している、と体感できたので
記事内容を一部修正した次第です。
豆状骨の位置を判別するにあたっては、
↓のYouTube動画を参考にさせていただきました。
【元小学校教諭が教える】鉛筆を持つときのしくみと豆状骨
https://youtu.be/d2cQPDV45So?t=172
なんと、本当に、今日悩みが解決しました。
ありがたいことに、子供の頃から字がうまいとほめられることが多かったのですが、書き出しは良くてもすぐ雑になり曲がっていくのが残念で、ぱっと見のイメージは良くても本当はダメなんだよなぁと思っていました。
ペンが中指に当たるのが痛いと感じて、親指人差し指中指全てをペン先に向けてギュッと持ち、薬指と小指は外にはみ出していました。
少しの筆記で肩から先全てが疲れ切ってしまい、どんどん雑な字になってしまいます。
それでも学生の時はは乗り切れていましたが、就職して急いでメモを取る場面が増えるにつけ、ほめていただいてもどんどん自分の字が好きではなくなっていました。
そこから早30年経ってしまいました。
半年ほど前にふと、このまま自分の字に不満では嫌だと一念発起して、青山先生のテキストなどを購入し、持ち方から改善を始めたものの、感覚が掴めずなかなかうまくいきませんでした。
縦線も横線もまっすぐ書けず、いかに今まで勢いと雰囲気で書いていたかを突きつけられましたが、ひたすら練習を続けていました。
ところが、今日この記事に出会えて小指に少し意識を向けただけで、横も縦もまっすぐ書けるではありませんか!
もちろんまだ身についていませんので、練習あるのみです。
なんだか、楽しく字を書いていた子供の頃の感覚が、50歳を目の前に蘇りました。
試行錯誤の連続でしたが、あきらめなくてよかった。
本当にありがとうございました。
これからはワクワクしながら、練習を続けたいと思います。
>>りぃさん
持ち方改善の体験談、
詳細に書いてくださりありがとうございます。
最後のひと押しが小指にあったようで、
あきらめずに続けてきてよかったですね。
点と点がつながり、線を行き来しているときのワクワク感、
私もそういった楽しさを求めて字の練習を続けている気がします。
心が弾むような体験に今後もたくさん出会えるといいですね。
はじめまして。
私は中指のペンだこに悩んでいるのですが、
ゲルインクボールペンで書く際に、脇はどのくらい広げれば良いのでしょうか?
ご教授のほどよろしくお願いいたします。。
>>ちろるけんさん
脇の開き具合は
「手のひら一枚がゆったり収まる」程度
でも、もっと大切なのは、
「書くときの手の位置」です。
右利きの人なら、
おへそのラインより少し右側(右胸)の位置で筆記します。
一方、
おへそ(顔面)の位置で書くと、
親指が邪魔してペン先が隠れる、
字が見えにくく書きづらい
といった不都合が起こります。
「字を書く時の正しい手の位置」
https://tombow-ippo.jp/howto/write.html
を実践してみてください。
(リンク先の一番下にあります)
正しく手を置いたとき、
両腕は"ハの字"の角度となります。
同時に、心地よく書ける脇の開き具合も体感できます。
素晴らしい説明です。本当にありがとうございました。今まで手のひらを動かしてペンで書いていました。指で持つ、ペンの自重を使う等の
アイデアは湧いてきましたが、それが正しいか判らずやめてしまったり、指で持って、小指を曲げるのではなく、外に持ってきて小指で全体を支えながら書く等も行いましたが、これもやめてしまいました。いただいた説明に従い、練習し、字が綺麗と言われ、字が速く書けるようになるのを目指します。ありがとうございました。
>>洋介さん
前進するきっかけになってよかったです。
1つの基準となるフォームを身につけた後、
そこから さらにしっくり来る持ち方を探し当てるのも
なかなか楽しい工程になると思います。
>練習し、字が綺麗と言われ、字が速く書けるようになるのを目指します
私も「正速美」
正しく、速く、美しく
を目標に練習しています。がんばりましょう。
コメントありがとうございました。
シャーペンのHBをつかっているのですが、どうしても筆圧が薄くなってしまいます。どうすればいいでしょうか?
>>陽貴さん
シャー芯を B, 2B に替えれば HB より濃く書けますが…
手が汚れるといった理由で
「HB のまま、ペンの持ち方を工夫して濃く書きたい」
と解釈して話を進めますね。
(違ってたら再度コメントください)
ポイントは、いつもの書き方に「手の重みを加える」ことです。
ペン軸と接する、第三の支え(点線の赤丸)部分を"押し下げる"ようにして書くと
手の重みが加わり、普段より濃く書けます。
指の握力を強めるよりも楽に書ける点が特徴です。
(シャープペン HBで書きました)
一度ためしてみてください。
わかりにくい伝え方ですみませんでした(汗)手を汚したくないという解釈であっています。
試しに意識してやってみたところ濃く字を書けるようになりました!ありがとうございます!
コメントを見てわかったのですが、
「時を書く時の正しい手の位置」は盲点でした。
今まで、持ち方や書き方の解説は見たことありますが、
手の位置を解説したのを見たことがありませんでした。
いつも正面で書いたため、手で文字が隠れていました。
文字が見えないので、頭を傾けて左側からのぞき込むようになり、
姿勢が崩れていました。
改めて手の位置を右にすると、それだけで文字が変わりました。
>>コマメさん
過去のコメントまで読んでくださったのですね。
字を書くときの手の位置は、
大事なポイントなので再掲しておきます。
参照元:字を書くときの正しい手の位置 - トンボ鉛筆
https://tombow-ippo.jp/howto/write.html
※書く位置を利き手側に少しずらすことで
ペン先がよく見え、字も書きやすくなります。
昔ながらの言い方になりますが、ペンの持ち方は「箸の持ち方」と同じです、と教わります。
1級の講習会でも、最初に言われたように覚えています。そう、全く同じなのです。
上の箸が動きます。下の箸は動きません。ペンを箸のように持ったら、そのまま下の箸だけ
抜いて、あとは手首を曲げずに、そのままひじを自然に下ろします。まずは余分な力を入れ
ないように、軽く試し書きをしてみるとよいでしょう。箸を意識すると、ふと持ち方が軽く
なります。
余談ですが、初心者向けのダーツの持ち方も、箸と同じでよさそうです。とりあえず的に
当てるには十分でしょう。もっとも中心を射るとか、パジェロを当てるというのは、さらに
練習が必要になりますが (笑)。
いつもありがとうございます。2年前からドケルバン病治癒後から、文字がかけなくなりこちらを一年ぐらい参考にして練習をさせてもらってます。
質問なのですが、ふんわり筆記のコツ2の第三の支えの感覚がどうしてもつかめません。また、横からの形は真似できていると考えていますが、正面から見たときのペンの傾きがどうしてもわかりません。
何かヒントやコツをご教授願います。
>>ガシ山さん
気付くのが遅れました、すみません
>第三の支えの感覚がどうしてもつかめません。
「第三の支え」とは、
手とペン軸の間の接触面に発生する「摩擦力」のことです。
ペン先を押し付ける力が強いほど、摩擦力は高まり、1つの支えとして機能します。
「指先に力を込めなくても筆圧は調整できる」といったメッセージを伝えたく、第三の支えという名前をつけました。
>正面から見たときのペンの傾きがどうしてもわかりません。
ペン軸の尾にレーザー光線の機能が備わったとします。
・レーザー光線が自分の顔に当たっているときの書き心地はどうですか?
・レーザー光線を顔より外側に向けたときの書き心地はどうですか?
書きにくさ、書きやすさの両方を体感しながら、しっくりくる角度を探してみてください。
>ドケルバン病
手首の親指側の腱鞘炎とのことで、
親指関節の位置(3か所)を紹介します。
(ポイント:親指は手首に近いところから動かせる)
身体地図の更新によって、腱の動きがスムーズになり、
腱鞘(腱が通るトンネル)へのダメージを減らせるかもしれません。
再発予防として何かの参考になりましたら幸いです。
うた 様
いろいろとコメントありがとうございます。少しずつ頑張ります‼️
手が大きく、更に指が長いせいか、シャープペンを持つときにどうしても親指と人差し指の先端が重なってしまい、いろいろ試してはみたのですが、親指か人差し指の先が痛くてたまりません。シャープペンは、ドクターグリップを使っています。何かアドバイスを頂けますと嬉しいです。宜しくお願い致します。
>>ラリーさん
指が長い影響で、ドクターグリップのような軸の太いペンを持っても
親指と人さし指が重なってしまい、痛みが走る
というお悩みですね。
ポイントは「ペンを持つ角度」にあると思いました。
ペンを持つ角度を変えると、
親指を置く位置が少しズレます。
「ペンを持つ角度を調整しつつ、二本の指がケンカしない置き場所を探す」
この辺りから攻めてみてはいかがでしょうか。
正しい持ち方のフォームが身につけば、
ペンを立てたり、寝かせたりしても書けるようになります。
ラリーさんにとって持ちやすいチューニングを研究してみてください。
一例として、親指が痛かった頃に行った私のチューニングはこんな感じです↓
痛みが和らぐ根拠を発見できたら一歩前進です。
その積み重ねで指にやさしいSDGsな持ち方が見つかるといいですね。
うた様、お返事頂きましてありがとうございました。
早速、角度の調整と教えて頂いたチューニングをして、書いてみました。
親指も人差し指も痛くありません。
まだ字の書き方はゆっくりで、字もきれいには書けませんが、矯正を始めたばかりと考えて、この方法で練習してみようと思います。
また、分からない事が出てきましたら、書き込ませて頂くかもしれません。
今回は、本当にありがとうございました。
また書き込ませていただきます。
やはりシャープペンで書くときなのですが、
どうも人差し指に力が入りすぎてしまいまして、
書いているうちに、親指が前に出てきてしまい、
人差し指の親指側がペンに当たってしまい、
人差し指の指先が痛くなってしまいます。
普通は人差し指の中指側がペンに当たるのだと思いますが、
何かアドバイスを頂けましたら幸いです。
親指に力を入れすぎると、今度は人差し指がペンから離れてしまいます。
今はシャープペンは、MONO graph を使っています。
宜しくお願い致します。
追加ですみません。
あと、小指の第二関節が紙に当たってしまい、
アーチもできません。
宜しくお願い致します。
>>ラリーさん
力み過ぎに根本的な原因があるように感じました。
ペンの持ち方を矯正しても、
筆圧や三指の力配分が以前のままでは、元の持ち方に戻ってしまいます。
筆圧に対する先入観を解くためにも、2Bあたりの芯を使ってみてはいかがでしょうか。
芯が濃ければ軽い力でも字は書けます。
紙を撫でるように書くところから始めて徐々に筆圧を加え、
過度に力を込めなくても書けることを体感してください。
そのうえで、↓の対処法を心がけてください。
力む → フォームが崩れる → 持ち方&筆圧をリセット
持ち方を直すたびに「筆圧」もリセットするのがポイントです。
指の痛みを和らげるには、
「いつもの書き心地へのこだわりから一旦離れること」が鍵になると思います。
うた 様
早速お返事頂きまして、ありがとうございます。
確かに力み過ぎているかもしれません。
今HBの芯を使っていますが、かなりの濃さで書けています。
2Bを試してみます。
紙を撫でるように書くことですね。
丁寧に説明して頂き、とても分かりやすいです。
地道に練習してみようと思います。
今回もありがとうございました。
親指、人差し指、中指の3本でもたずに、親指、人差し指と中指、薬指の4本で持ってきました。親指が痛くなったので、このサイトに着きました。ずっと4本で持ち続けてきたので、3本で持つと気持ち悪いのですが、三本に治したほうがよいですか?
>>山本修二さん
無理に矯正しなくてもいいと思いますよ。
今までの持ち方のまま、親指が痛くならない手だて(力加減、筆圧、指の位置など)を色々試してみましょう。
それでもなお、痛みの問題が解決しないなら、3指握りにも挑戦してみてください。
わかりました!ありがとうございます。四本だとやはり痛いので三本握りを少しずつ取り入れることにしましたが、中指のペンに触れている部分と、薬指と小指が痛くなったのですが、力の入れ方が違うのでしょうか。
持ち方の矯正を始めたばかりなら、
・消えていく違和感
・残り続ける痛み
が明らかになるまでしばらく様子を見てください。
残った痛みについては
たとえば
・握りしめ特有の痛みなら「握る強さの調整」で解決
・指がつるような痛みなら「持ち方に慣れるまでの我慢」で解決
といった具合に対処します。
まずは、直した持ち方を1週間ほど続けてみてください。
そんなに待てない場合は、
弱い筆圧を維持する練習がおすすめです。
・3指の握りは、ペンをつまむ程度の力加減
・紙を撫でる程度の筆圧で書いてみる
普段より弱めの筆圧からスタートして徐々に実用的な筆圧へ戻していき、
その過程で発生した違和感についてどんな対処ができるのか考えます。
こんにちは
あれから2週間が経ち、すっかり慣れました。
まだ四本の方が素早くかける気がしますが、だいぶ綺麗にかけるようになりました。
ありがとうございました。
ちなみにlamy safariという三角軸シャーペンを使って書きつずけました。
おすすめです!
正しい握り方ができるように頑張ります!